PS VitaやPSPの破損したセーブデータを修復するには?

ソニー・コンピュータエンタテインメント(SONY)から開発されている、
PSP(プレイステーションポータブル)と、その後継機「PlayStation Vita」(プレイステーション・ヴィータ)で、
メモリーカードに保存していたセーブデータが破損してしまったら、修復することはできる?という疑問について。

「ファイルが壊れています」と表示された時は?

まず、PS Vitaの電源を起動して操作をしていたところ、
「ファイルが壊れています」というメッセージが表示されて、セーブデータが開けない場合の対処法について。

こちらのトラブルは、まずPS Vitaの本体の方のシステムファイルが壊れている場合は、
電源を付けてからソフトウェアをスタートさせた時点で表示されるケースが出ています。

ひとまず、ソフトをダウンロードし直したり、または本体のエラーを修復して、
セーブデータが開き直せるかどうか、試してみてください。

ですが、セーブデータの方が壊れた場合は、そのままでは直すことができません。

セーブデータのファイルを保存する際には、本体のメモリやカートリッジでなく、
PSPでの「メモリースティックPRO Duo」(プロ・デュオ)、
またはPS Vitaでの「PlayStation Vita メモリーカード」などを挿入して、書き込みします。

このメモリーカードを個別に取り出しして、別のコンピューターやデータ復活に関する専門のサービスで、
ストレージから削除されていた、またはプログラムが壊れた拡張子の修復を行ってもらうこともできます。



PSPやPS Vitaのセーブデータが壊れる主な原因とは?

・PSPでのデータの上書き保存中に、メモリースティックDuoを抜いてしまった。

・ファイルのセーブ中に急に中断したり、バッテリーが切れた。

・PSPやPS Vitaの起動中に本体に強い衝撃を与えたり、水を被せて壊してしまった。

・PS Vitaなどで、ネットワークからのダウンロードやアップデートに失敗した。

・保存しているデータの容量が一杯になっているところを、間違えて上書き保存してしまった。

・古いバージョンのPSPやPS Vita本体で、PSP専用UMD、その他のサービスの機能を稼働させた際のバグ。

・コンピューター上のシステムの、プログラムのエラーによる損傷が発生した。

・パソコンからコピーしたセーブデータに、問題が出ている。

・Memory Stick自体が、物理的に破損して読み込み不可になっている。

・一部のセーブデータだけが、メモステやメモリーカードの内部で破損している。

このほか、通常の問題のない状態の時でも不可解な書き込みエラーが発生して、
ファイルが破損してしまうことも稀に起こりえます。

ソフトウェア、ハードウェアはともに、技術やスペックの向上とともにシステムが複雑化していくため、
普段の使い方や活用法によっては、予期せぬアクシデントが起こる可能性もやはり0ではありません。

メモリースティックに不具合が出た時の解決方法は?

次に、メモリーカードに保存されたセーブデータは、クリアまでの所要時間や、やりこみ度によって、
数十回、数百回と時間をかけて行われてプレイされていく方も多く貴重なものなのですが、
間違えて別のセーブと上書きしてしまったり、間違って削除してしまうトラブルなども時々出る場合もあります。

しかし、それらのソフトウェアの、プレイ中の操作のミス的な障害とは別に、
PS VitaあるいはPSPのセーブファイルやダウンロードしたコンテンツが、
上書き保存をする時のエラーの発生といった理由で、破損してしまうトラブルも稀にあります。

メモリースティックは、USBカードリーダー/ライター(card reader/writer)などの接続装置を通して、
パソコンのデバイスマネージャーで認識して読み込みできるため、
パソコンで使用するデータ復元ソフトウェアの機能でスキャンをして、内部の状態を見る方法も使えます。

しかし普通の拡張子の削除のミスと違い、PSPやPS Vitaのセーブデータやメモリーカードそのものが、
もし形は残ったままで破損した状態だと、これらを使って直したり読み取りをするのがまた難しくなっていきます。

また、パソコンや外付けHDD、RAIDケースなどに移し変えて保存していたファイルを、
間違えて消去した時に復元をしたり、ストレージが破損した時に取り出しをしたい、という時には、
デジタルデータリカバリー様といった、専門のサービスで復旧をしてもらうことができます。



デジタルデータリカバリー


メモリーカードへのセーブデータの上書き保存に失敗して破損したら?

例えば、PS VitaまたはPSPで、上書き保存によるセーブの失敗でファイルが壊れた場合は、
修復の作業をした後でも、ちゃんと以前の状態から再スタートができなかったり、
ひとつ前の更新の状態からやり直しをしなければならない可能性もあります。

「vmp」といったセーブデータの拡張子を、ほかのゲーム機用に相互に書き換えする変換ツールや、
セーブファイルのプログラム編集ができるソフトウェアなどを使って、修復ができる可能性もあります。

また例として、PlayStation®Vitaのデータをバックアップ/復元する方法の解説も参考までに。

しかし、破損したセーブデータを完全な状態で修復できる確率は、残念ながら低めであることが多いです。

PS VitaもしくはPSPの本体の不具合や変換アダプターの破損で、メモリーカードのデータが読み取れていない場合は、
友人、知人からPSPまたはPS Vitaの一式を借りてそちらで読み込んでみると、
どの機器が故障しているかが大まかにわかる見込みもあります。

内部のファイルを何とかして救出したい、という際に、パソコン修理のサポート企業の中には、
メモリースティックからのデータの復旧を受け付けているサービスもあります。

PS VitaやPSPの製品本体の修理を注文するには?

他の一例に、プレイステーション・ヴィ―タやプレイステーションポータブルの本体に問題がある時は、
ソニーへの部品の交換や修理の依頼、または買い替えをして解決できる見込みがあります。

PS Vita・PSPの単独で、壊れたデータを復元することは、基本的にできません。

そのため、主にメモリースティックをもう一個使ってセーブデータを2枚に保存するか、
「コンテンツ管理」の機能などで、別のソニーの製品とつなげます。

そして、バックアップユーティリティーやリストアの機能を使って、
破損したセーブファイルの予備の分のデータを保存している必要があります。

また、PSP・PS Vitaで削除したセーブデータを復元する方法については、こちらのページにて。

また、PSPやヴィータで使用するセーブデータのバックアップをして取っておいたメモリーカードも、
保管してある場所が良くない場合は、数年で故障する可能性があります。

たとえば、高熱・低温・湿気・電磁波・日光などを浴びやすい場所には収納をしないようにお気を付けください。

データ復旧サービスで壊れたファイルを修復してもらう

もし、PS Vita(プレイステーションヴィータ)やPSP(プレイステーションポータブル)のメモリーカードが、
破損している場合は、専門のデータ復旧サービスに持っていって、見てもらう方法もあります。

ほかにも、メモリースティックなどに損傷によるダメージがあり、
内部に保存されていたセーブデータが開けない状況でしたら、分解作業による抽出をしてもらい、
代わりに用意したメモリーカードといったデータ記憶デバイスに、
ファイルのコピー(バックアップ)による拡張子の保存をしてもらうことで、リカバリーを行ってもらえます。

また、ファイルのプログラムの方が壊れている場合でも、
破損が軽度であれば、ある程度の割合でデータを修復してもらえるサービスもあります。