BUFFALO(バッファロー)より発売されている、NAS(ネットワークアタッチストレージ)の
製品の一つである「LinkStation」(リンクステーション)を日々使っている際に、
HDDの破損といった何らかの問題が発生してしまった場合に、リカバリーをする手順について。
または、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)の構成を変更したい、という場合に、
HDDを交換してRAIDアレイを再構成して、状態を修復する方法について。
目次
リンクステーションの製品一覧
・BUFFALO:リンクステーション ネットワークHDD(NAS) RAID1搭載 2TB LS220D0202C
・LinkStation for LS520DNBシリーズ NAS用HDD搭載 2ドライブNAS 6TB LS520DN0602B
・リンクステーション HDD WD Red採用 ネットワークHDD(NAS) 4TB LS220DN0402B
・ネットワーク対応HDD LinkStation 1.0TB LS-CH1.0TL
・NAS:リンクステーション ネットワークHDD 1TB LS410D0101C
LinkStationのユーザーマニュアルで故障を調べる
最初に、どのような問題が起きているか、LinkStation本体のランプの色や警告音の様子を、
ユーザーマニュアルを見ながら確認されてみてください。
HDDが物理的に故障していて、換装しなければならない状態でしたら、
新しいHDDを購入して、入れ替えを行ってから、ウェブ上での修復の作業を行います。
自身で作業を行っていくのが難しそう、という際には、NASを取り扱われている、
パソコン修理サービスセンターに問い合わせて、代行作業を行ってもらう方法もあります。
次に、パソコンから「NAS Navigator」(ナスナビゲーター)にまだアクセスできるようでしたら、
LinkStationのアイコンを右クリックして、「WEB設定を開く」を選択します。
ウェブブラウザからWEB設定画面に入って、ログオンを実行します。
ログオンができない時は、インターネットが正常につながっているかを、
モデム・無線LANルーターのランプや、NAS本体のアクセスランプを見て確認します。
・LinkStationのユーザーマニュアルのページ。
https://www.buffalo.jp/s3/guide/ls/400/ja/pc_index.html
RAIDのディスクアレイの設定を変更して修復するには?
次に、LinkStationのRAIDのディスクアレイに問題が出た時に、設定を初期化して修復する手順について。
まず、WEB設定の画面から「システム」のタブの「ディスク」の項目に入ります。
次に、「RAIDアレイ」の項目で、「RAID~の削除」を行って、ディスクアレイを消去します。
(製品の仕様によって、各項目の名前が少し変わる場合があります。)
「設定」→指定の暗証番号を入力→「設定」と進んで、削除されます。
保存されたデータはすべて初期化(イニシャライズ)により消去されますので、
NASにまだ必要なデータファイルがありましたら、必ず事前にバックアップを取ってください。
RAIDを再構築してリカバリーするには?
次に、リンクステーションのRAIDを再構築して、問題からのリカバリーを実行する手順について。
まず、LinkStationに組み込まれたハードディスクドライブのデータのバックアップの作業が完了したら、
もう一度「システム」→「ディスク」と進みます。
たとえばRAID1に構成を設定する場合は、「RAIDアレイ1 未設定」の項目を選択します。
「ディスク」の部分にチェックを入れて、モードを「RAID1」にして「RAIDアレイの作成」を選択します。
「設定」→指定の暗証番号を入力→「設定」と進むと、ディスクの再構築が開始します。
フォルダーを開けるかどうかをチェックする
RAIDのディスクアレイの再構成が完了したら、次にファイルマネージャーである、
Windowsの「エクスプローラー」、またはmacOS/Mac OS Xの、「Finder」(ファインダー)を開きます。
BUFFALO(バッファロー)製のリンクステーションのデータが保存されている、
内部のディレクトリにアクセスを試みます。
NAS(ネットワークアタッチストレージ)のフォルダーを正常に開ければ、
RAIDアレイの再構成による機能の復旧をする作業に成功です。
・TeraStationのRAIDアレイを再構築して修理するには?という疑問については、こちらのページにて。
故障した機器を修理サービスに出す
もし、RAIDの再構築ができない、または再構築をしてもまだ不調のまま、という場合は、
「管理」→「初期化」→「LinkStationのディスク完全フォーマットを実行」を行ってみてください。
故障の原因がどうしてもわからない、または一般個人では修復が難しそうな場合は、
カスタマーサポートに出すか、ネットワークドライブを取り扱われている、
私設のパソコン修理サービス店に出して、直してもらわれることをおすすめします。
RAIDやNASの内部に保存されたファイルが開けなくなった時には、
専門事業の「データ復旧サービスセンター」に問い合わせて、見てもらうことができます。