Windows 7や8、10、XPや2000などのオペレーティングシステムがインストールされたパソコンに
システムエラーなどの障害やレジストリの肥大化、コンピューターウイルスの感染といった障害が発生して
機能しなくなった時には、重度の論理障害である時にはOSの再インストールが必要になる事もあります。
ですが内蔵ハードディスクのリカバリーを行うと、それまでに保存していたすべてのデータも消えてしまいます。
そこで、再インストールを実行する前や、またはすでに実行してしまった後に、
保存したファイルを復旧させる事はできる?という疑問について。
HDDの取り外し
まず、上記の通り、HDDの交換や初期化などの修理作業の際に再セットアップによる
OSのリカバリーを実行すると、パソコンが一旦初期化(購入前の状態にまで戻る)されます。
そこで、もしWindowsのデスクトップ画面やスタートの画面がどうしても起動できずに
CドライブやDドライブに保存したファイルがどうしても開けない場合には、
一度電源を止めて、パソコンの蓋を開けてドライブベイから取り出しをします。
別のパソコンでフォルダーを読み込み
そのドライブを外付けHDDケースのカートリッジに差し込みして別のパソコンに
リムーバブルディスクとして接続するか、別のPCの空きのドライブベイに増設します。
これで、そのWindows自体は起動できなくても、内部のプラッタに保存されているすべてのフォルダーやファイルは
読み込みできるので、ここからバックアップを取る形でデータ復旧ができます。
その後、もう一度元のパソコンにドライブを差し込み直して、オペレーティングシステムを
Windows-OSの起動ソフトウェア(ユーティリティー)より再インストールを行う必要があります。
パソコンを購入された時には中古製品などを除く多くの場合でMicrosoft Windowsの
OSのインストール用DVDディスクが付いています。
再フォーマットやHDD交換後の際にも、操作の画面に従い、Windowsをインストールし直してください。
1〜2時間ほどのインストール作業が終わりましたら、
再びパソコンを正常な初期状態で使用する事ができるので、再びPC設定を行っていきます。
30日以内にTELまたはインターネットからライセンス認証を再度行う必要があるため
これを忘れないようにしてください。
ご自身でWindowsからデータのバックアップがまだ取れる状態でしたら、
必ず初期化前に別の記憶装置にコピーして保存しておくようにしましょう。
また、パソコンが正常な状態でのOS交換をする場合は全ファイルの移し変えなどが
楽に行える、事前のフルバックアップによるデータ移行の方法が役立ちます。
再セットアップを行った後では、HDD内に入ったファイルデータやプログラムが全て
初期化状態になることでほとんどが抹消されてしまいます。
ですが、後から「ファイナルデータ」などのデータ復元ソフトをDVDブートで使用して、
内蔵ハードディスクまたはSSDを対象にドライブスキャンを掛けると、
ある程度の数で以前に保存してあったデータが検出できて、復旧に成功できる見込みもあります。
(時間が経つほど新らしく再インストールし直したWindowsの稼働による頻繁なデータの書き換えで
前に保存されていた拡張子の痕跡がどんどん消えていって拾い出せなくなっていくため、
できるだけ早いうちでのWindowsパソコンからのドライブスキャン作業を行われる事が重要です。)
パソコンの内部に重要なデータが残っているもののOSが開けず、自身での救出作業が難しそう、という際は、
専門業者であるデータ復旧サービス店に注文して、故障したPCのハードディスク内から
大事なファイル群のリカバリー(取り出し)をしてもらう事で解決できます。