ランタイムエラーの発生とパソコンの故障の違いとは?

ウェブブラウザの強制終了をはじめとしてたびたび起こる、
ランタイムエラー(Runtime Error)は、アプリケーションソフトウェアのプログラムの実行中に、
メモリやCPUの処理能力を超過してしまった時に、よく発生します。

そして容量やスペックが低いパソコンであるほど、ランタイムエラーの発生率が高くなってしまい、
お使いのパソコン本体が故障しているのでは、と思われる場合もあることでしょう。

このような時には、どのようにパソコンの不具合を見て対処すればいい?という疑問について。

ソフトウェアの強制終了とパソコンの故障との違いとは?

まず、ランタイム・エラー(Runtime Error)とは、簡単に書きますとソフトウェアを起動して使っている時に、
プログラムのエラーが発生して、ツールが強制的に終了してしまうな動作が起きる形です。

たとえばWindowsの古いバージョンだと、サポートも終了しているのでどうしてもエラーが起きやすくなります。

一方でパソコンの故障は、主にパーツが物理的に破損して動かなくなったり、
オペレーティングシステムやBIOSに深刻な不具合が出て、立ち上がらなくなる状態などを指します。

特に部品が壊れた時には、システム的な措置では直せなくなるため、
HDDまたはSSDやCPU、メモリ、マザーボード、電源ユニットといった該当のパーツを交換するか、
パソコンの修理サポートを実施されたサービスに注文して、換装をしてもらわれることをおすすめします。



ランタイムエラーが発生する回数を減らす方法とは?

次に、あくまでデスクトップパソコンやノートブックPCの性能が低いために、
ランタイムエラーが発生しやすい、というだけで、ハードウェア自体に異常があるわけではなく、
CPUやHDD・SSD、メモリなどの負担を減らすことで改善できることもあります。

パソコンをある程度使っていると、ソフトウェアやプログラムのインストールを実行するたびに、
新しいファイルや機能が増えていって、中にはウイルス対策ソフトの常時稼働型プログラムを含め、
常にCPUやメモリを一部消費しているプログラムもあります。

こうしたプログラムの機能を必要最低減に抑えて稼働を停止させたり、また不要になったソフトは、
アンインストールで削除しておくと、OSをだいぶ軽量化、高速化できて、
さらにエラーが発生する回数を減らす方法にもなります。

また例として、Microsoft Docsでの、C ランタイム エラー R6027 など、個別の事例での解説も参考までに。

ほかにも、ディスククリーンアップなどで定期的に、コンピューターの整理を行ってください。

メインメモリの容量を高いものに交換するか増設する

次に、256MBや512MBの低いメインメモリが使われていたりと、パソコンの性能が低くても、
ランタイムエラーのような不具合が起こりやすくなります。

ExcelやWord、PowerPoint、Accessといったソフトウェアは、よほど大きなデータでなければ、
それほどエラーやフリーズは起こらないのですが、画像や動画を取り扱うソフトウェアは、
メモリが圧迫されて作業中に止まったり閉じてしまうことがよくあります。

この場合にも、容量の大きいメインメモリを換装または増やしたり、性能の高いCPUに交換する、
またグラフィックボードの増設をすることで、ある程度まで解決ができます。

特にPhotoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)といった画像編集用のソフトや、
また動画編集用のソフトを使う際には、マシンのスペックの高さも重要です。

もし、エラーのために拡張子が破損してしまったり、ストレージが故障して開かなくなった時は、
プロのデータ復旧サービスに出して、必要なファイルを救出してもらうこともできます。



オペレーティングシステムをアップグレードする

また、Windowsのアップグレードやアップデートも行うことで、より快適化できます。

Windows 11や10、8のように、改良されたオペレーティングシステムのパソコンで、
最新のプログラムをアップデートして使用すると、ほとんど起こらなくなり快適に使用できます。

また、一度に新しいウィンドウなどのアプリケーションソフトを複数開くと、
ランタイムエラーもその分起きやすくなります。

そのため、なるべく少数のウィンドウで作業することでランタイムエラーを抑えることができます。

また、ネットやプログラムのランタイムエラーを修復するには?という疑問について詳しくは、こちらのページにて。

Microsoft Edge(マイクロソフトエッジ)やIE(インターネットエクスプローラー)、
Google Chrome(グーグルクローム)、Safari(サファリ)、Firefox(ファイアフォックス)といったウェブブラウザで、
インターネットの閲覧の際にも、ウィンドウやタブを一度に数十画面と同時に開くと重くなるため、
基本的には10画面以内あたりを目安に、使用されてみてください。

パソコン修理サービスでトラブルを解消してもらう

また、ランタイムエラーもあくまでシステム的なトラブルとなるので、
OSの再インストールなどを行って、一度ハードディスクやSSD全体を初期化させると、一気に解消できます。

ですが、やはりCPUやメモリの性能・容量が低いとランタイムエラーの発生率も高くなるため、
余裕がありましたらパーツの交換・増設も試されてみてください。

なかなかエラーが直らなかったり、小型のパソコンで部品の換装が難しい、という際にも、
PCの修理サポートを請け負われたサービスにて、直してもらうことができます。