外付けHDDのミラーリングでデータを復旧するには?

パソコンやサーバーをはじめとするコンピューターの装置は、どこか一部のパーツ、
特にハードディスクに故障が起こると、使用できなくなるばかりか、データの読み込みもできなくなってしまいます。

その対策として、HDDの回路の破損によるデータのアクシデントに少しでも耐えるための「ミラーリング」こと、
フォールト・トレランス(fault tolerance)の機能を組み込むことで、ある程度の対策ができます。

そこで、壊れたHDDを交換してデータを復旧できるようにする手法とは?という疑問について。

外付けハードディスクをミラーリングで運用

まず、RAIDやディスクミラーリング、クラスタリングなどの多重化(冗長化)の機能を設定しておくことで、
もしどこかのシステムが故障した時にも、そのまま正常な稼働を継続できるように対策が施されたマシンを、
フォールト・トレラント・コンピューター』、またはRAIDと呼びます。

その方法の一つである、二台の外付けのハードディスクドライブ同士の共有領域に、
まったく同じデータを書き込んで二重化して、マシンの物理的な安全度を上げて保存する、
ディスク・ミラーリング(disk mirroring)の運用は、中でもメジャーな手法です。

ですが、もしRAIDを構築する前にすでにハードディスクが破損して開けなくなっている場合は、
専門のデータ救出のサポートの事業に問い合わせて、復旧をしてもらうことができます。



RAIDでデータを二重化して保存する手法とは?

たとえば、株式会社バッファロー(BUFFALO)から発売されています、
外付けHDD:DriveStation HD-QL16TU3/R5Jといった、
ミラーリング用の二台組外付けのHDDユニットを購入して、PCに接続する方法があります。

そして製品に同梱されている、RAID設定の専用ソフトウェアを用いて、
コンピューターのデータを二重化する、といった専用の設定の手法を用いると、簡単で安全です。

外部のストレージの冗長化でファイルを保管する

そこで使用する、二個目のハードディスクの方は、デスクトップPCのドライブベイにもう一台セットする以外にも、
専用の外付けHDDと内蔵ハードディスクの二つを用いて、バックアップの設定をすることも可能です。

外部のストレージの冗長化によって、ボリュームのファイルを保管する手法は、
コンピューター自体の故障率を下げるだけでなく、別のハードディスクにそのままOSの設定ごと、
すべてのデータをコピーして、パソコンとUSB接続を通して共有して使用する際にも大変役立ちます。

PCショップや電気店で、ハードウェアRAID(ミラーリング)の機能が最初から搭載された、
外付けハードディスクを選んで購入される方法もおススメです。

具体的なセットアップのマニュアルも、外付けHDDの各商品に詳しく記載されています。

また、ミラーリングでディスクアレイを構築したり、データを移行する作業は、
コンピューターの修理・設定の代行サービスで行ってもらうことができます。

ミラーリングでもファイルを失うトラブルとは?

次に、Windowsの「ドキュメント」やMacの「書類」といったフォルダーに保存してあるファイルを、
誤って消去してしまったり、コンピューターウィルスに感染する、
ファイルやプログラムの拡張子が破損してしまう、といった、
システム的なトラブルが発生した場合は、内蔵HDDと外付けハードディスク両方のデータを失ってしまいます。

RAID1(レイド・ワン)のアレイを、外付けHDDなどに構築して冗長化するミラーリング(Mirroring)の設定は、
ストレージのハードウェア的な故障のみでの、データのバックアップによる安全性の向上のためのシステムです。

誤ってファイルを削除した時に復元をするには?

そのため、ファイルを誤って削除してしまったり間違えてフォーマットを実行するなどの、
論理障害によって、ミラーリングが設定された外付けHDDのデータファイルを、
もしディスクストレージシステムから失った場合は、また別の復旧の方法が必要です。

Windowsのパソコンで使用している、RAIDのハードディスクやSSDは、
大体の場合であれば、市販のデータ復元のソフトウェアを使用できます。

一方で、I-O DATA(アイ・オー・データ)といった各メーカーから販売されているNASや、
またはレコーダーの、それぞれのファイルシステムでフォーマットされたHDDは、
通常のアプリケーションソフトでは読み取りができないことが多いため、ご注意ください。

また、RAIDアレイの再構築で消えたデータを復旧するには?という疑問については、こちらのページにて。

また、プロのデータ復旧サービスに問い合わせて、RAID1(レイド・ワン)のアレイが構築して冗長化された、
ミラーリング(Mirroring)の状態である外付けHDDのデータファイルを、復元してもらうことができます。



定期的に別の機器にもデータをバックアップする

次に、HDDを二重化して書き込んで、ストレージのデータをより安全に保管する、
ミラーリング(Mirroring)の共有設定によるバックアップを実行する機能を導入した、
フォールト・トレラント・コンピューターは、ハードウェア(hardware)的な物理障害には強い反面、
ソフトウェア(Software)的な論理障害への耐性は、そのままでは普通のパソコンと変わらない状態です。

そのため、ディスクストレージシステムでのデータの二重化対策とは別に、
定期的に他の外付けHDDなどのデータ記憶装置に、
フルバックアップやイメージバックアップで、大事なデータの保存を行っていきましょう。

データファイルを失った時に復旧してもらえるサービスに提出

次に、もし替えの利かない大事なデータをシステムの障害や操作のミスによる削除で失った時は、
まずいったん、ミラーリングされている外付けHDDをつなげ直して、PCに内蔵されたハードディスクから、
『ゴミ箱フォルダー』からの引き出しといったデータの回復機能を使用したり、
市販のデータ復元ソフトを用いて、ファイルの修復の作業を実行されてみてください。

BIOS(Basic Input/Output System)にストレージが認識できないほど、
RAIDケースまたはHDDが物理的に故障していて、データが開けず元に戻らない場合は、
ミラーリングしていた外付けHDDなどを、専門のデータリカバリーサービスに提出して、
プロのスタッフの方に消えたファイル、または壊れたプログラムの復元を行ってもらうことをおすすめします。