スマートフォンが水濡れや水没をした時の対処方法は?

スマートフォン(Mobile phone)や携帯電話(ガラケー)を普段お使いの際に、
端末に飲み物をこぼして水濡れしたり、持ち歩いている際に雨や雪、波の水しぶきでカバンやポケットに滲みたり、
うっかり水たまりや池、川、海などに落として水没してしまった時に、
内部のデータファイルを救出するには、どのような方法で対処をすればいい?という疑問について。

多機能型携帯電話からデータを失ってしまうトラブルとは?

まず、スマートフォン(多機能型携帯電話)は、今や小学生からお年寄りまで、
年齢世代を問わずに誰もが持ち歩ける時代になりました。

さらにモバイル端末の搭載機能やスペック・容量・モバイルネットといったサービスも発達して、
便利なマルチデータ記憶媒体(Information Medium)に発達しています。

しかしその一方で、スマートフォンの記録データを大量に保存できる反面、
故障させてしまった時に、非常に大きな損害を出してしまうことも多々あります。

携帯電話やPHS、スマートフォン、タブレット端末といった電子機器は、
落下による衝撃など物理的なダメージに対しては結構頑丈で強いのですが、
防水対策がやや心もとない場合には、水分の浸入には脆い一面もあります。

モバイル端末の本体の破損が起きたら、一般の個人では直すのが難しくなるため、
多くの場合は専門の修理サービスでのみ、代行作業をしてもらうことでの修復ができます。



スマートフォンの主な水濡れ・水没のアクシデント

・コーヒーやジュースなどの飲み物をスマートフォンにこぼしてしまった。

・多機能型携帯電話が、豪雨にさらされて水に浸してしまった。

・衣服の上から水をかぶって、モバイル端末が濡れてしまった。

・洗濯機や洗面器、お風呂場、トイレ、バケツの中などに、機器を落としてしまった。

・外出中に水溜りや池、川の中に、ケータイを落としてしまった。

多機能型携帯電話の内部に浸水してしまうと?

次に、雨の水滴がスマートフォンの表面の部分に軽く付いてしまうような少しくらいの付着でしたら、
内部にまで水分が入ってしまうことはそうそうなく、対処の方法としては さっと拭き取るだけで大丈夫です。

ですが、多機能型携帯電話を丸ごと水たまりの中に付けてしまうと、
たとえ数秒の間だったとしても、破損する確率が高くなります。

スマートフォンなどの精密な電子機器は、水濡れまたは水没をして内部の回路に水分が付着すると、
パーツのショート(焼き焦げ)、また錆の発生によって壊れてしまうおそれがあります。

特にコーヒーやジュース、塩水など純水ではない液体に浸してしまうと、
水分に含まれる成分が乾燥した後にも残ってしまい、さらに深刻な異常を引き起こすケースもあります。

もし、SDメモリーカードが破損してしまい、メモリチップに記録されているファイルが読み込めない時は、
プロのデータリカバリーのサービスに出して、取り出しの作業をしてもらうことができます。



モバイル端末に付着した水分を拭き取る

また、スマートフォンやガラケーの内部に入った水気がほとんどなかったとしても、
湿気が充満して故障の原因にもなりえます。

水に浸けてしまったら、まずはすぐに電源を切って、SDカードやバッテリーを取り外してください。

水濡れや水没をしたすべての部分を、タオルや綿棒でくまなく拭き取ります。

もし通電を試みる場合は、モバイル端末に使用していたSDカードを乾かすために数日以上待つと、
錆が出て破損する可能性があります。

ほどほどの時間がたったら、通電をして、すぐにデータのバックアップを取ってください。

完全にスマートフォンが水没して、ある程度浸水した可能性の高いスマートフォンに電源を入れたり、
プラグを接続、充電したりすると、焼き焦げや破裂を引き起こしてしまう可能性もあります。

なので、なるべく一般の個人では水没したスマートフォンの起動やSDカードの通電はせずに、
先にご購入されたモバイルショップやメーカーのサポートに相談をされてみてください。

また、スマートフォンを海外で使う時の注意点については、こちらのページにて。

お急ぎの場合は、iPhoneを受け付けている私設のモバイルコンピューターの修理サービスといった店舗にて、
データを初期化せずに残した状態で直してもらうこともできます。

SDメモリーカードの内部のデータを取り出すには?

次に、携帯電話やスマートフォンにmicroSDメモリーカードが搭載できる仕様の製品でしたら、
そちらのSDメモリーカードに保存されていた方のデータは、まだ自身で回収できる見込みがあります。

スマートフォンの本体の差込口から、microSDメモリーカードを取り出しして、水濡れや錆びが特になければ、
付属のアダプターに差し込みして、USBカードリーダーやデジタルカメラなどに差し込みします。

そしてUSBケーブルをパソコンのUSBポートに接続して、エクスプローラーやFinderでデータを開いて、
必要な分のファイルをバックアップすることで復旧ができます。

また、たとえばドコモショップでの修理受付など、各電話会社や製造メーカーでのサポートもあります。

時間がたってからスマートフォンが壊れるケースもある?

次に、水濡れまたは水没をしても、スマートフォンの内部に異常が出ない場合も多いのですが、
数週間の時間がたってから壊れてしまうおそれもあります。

なので、今までの着信履歴や受信メール、カメラ画像、といったすべてのデータは、
上記と同じく、必ず外付けHDDやRAID、NASなどにバックアップをとっておかれるようにしましょう。

水没させてしまった後で完全にスマートフォンや携帯電話が壊れてしまった場合は、
内部に保存されたメモリチップの部分がまだ無事な時もあります。

プロのデータ復旧サービスセンターにて、取り出しの依頼をされてみることも検討されてみてください。