現在、世界中で最も多く使用されているオペレーティングシステムのひとつ
「Microsoft Windows 7」(マイクロソフト・ウィンドウズ・セブン)を
インストールしてあるパソコンで、外付けHDDをUSBで接続したら、なぜかボリュームが開けずに認識しないため、
しっかりと読み込み直せるように問題を修復するにはどうすればいい?
という疑問について、主な原因や基本的な対処方法を解説いたします。
目次
Windows7のPCでデバイスが読み込めているかどうかを確認
※こちらの一例では、「Window 7 Home Premium」(ウィンドウズセブン・ホームプレミアム)で
外付けHDDを使用している場合にデータ修復を行う手順について解説いたします。
まずデスクトップの画面を開いてから、コントロールパネルの「デバイスマネージャー」を開きます。
「ディスクドライブ」の項目を選択すると、現在デバイスが認識されているボリュームの一覧が
表示されますので、その中に接続した外付けハードディスクの名称があるかどうかを確認します。
もしも黄色のエラーマークなどが出ていて正常に認識していない状態であれば、右クリックで
「ドライバーソフトウェアの更新」または「削除」を押して、一度USBコネクタから抜いて取り外します。
その後パソコンを再起動して、もう一度USBコネクタに付け直して、接続をし直してみてください。
外付けHDDやRAIDケース自体の電源が付かない場合には、プロのデータ復旧センターに
問い合わせて、検査を受けてファイルを救出してもらうことが、最も安全で確実です。
主な外付けHDDの製品の一覧
・Transcend(トランセンド・ジャパン):USB3.0/2.0 2.5インチ ポータブルHDD TS1TSJ25M3 1TB
・BUFFALO(バッファロー):USB3.0 外付けハードディスク PC/家電対応HD-LB2.0TU3/N 2TB
・I-O DATA(アイ・オー・データ):USB 3.0/2.0接続 外付けHDD HDC-LA3.0 3.0TB
・LaCie(ラシー):3.5インチ外付けHDD USB3.0 2TB Mac対応 LCH-FMN020U3
・WD(ウェスタンデジタル):ポータブルHDD Elements Portable USB 3.0 WDBU6Y0020BBK-JESN 2TB
・シリコンパワー(Silicon Power):USB3.0/2.0 Diamond D03 ポータブルHDD SP010TBPHDD03S3K 1TB
・FFF SMART LIFE CONNECTED(マーシャル):Micro SHELTER外付けポータブル MAL1080EX2/WH
・プラネックス(Planex):高速USB3.0 3.5インチ 2TB HDD内蔵 PL-35STU3-2VZ
・日立(HITACHI):Touro Mobile MX3 Black 外付けポータブルハードディスク 0S03578 1TB
ファイルシステムが異なるためエクスプローラーで認識しない
Windows7でのオペレーティングシステム上で外付けハードディスクが
デバイスマネージャーやエクスプローラーから認識しない原因は
「ファイルシステム」(filesystem)の形式が違っているため、ということもあります。
Microsoft Windowsで対応されている「ファイルシステム」の形式は
「NTFS」、「FAT」、「FAT32」、「ExFAT」、「HPFS」などがあります。
一方で、Windows7のパソコンに接続するより先にMac OS XやLinux、サーバ、NASなど
別のコンピューター装置で外付けHDDをフォーマットしていたハードディスクは、
BIOSでの認識はできても、内部のファイルが開けない、というケースもよくあります。
「XFS」や「Reiserfs」、「HFSX」など基本的にウィンドウズでは非対応のファイルシステムで
フォーマットされているハードディスクをエクスプローラーやダイアログボックスで
認識できずにファイルを開くことができません。
その場合に外付けHDDを使用するには、Windows7で再フォーマットを行う必要があります。
その際には、コントロールパネルの「管理ツール」⇒「コンピューターの管理」
⇒「ディスクの管理」を開いて、正常にHDDが読み込めないエラーが修復できているかどうかを確認します。
新しいディスクの番号が表示されていれば、そちらのボリュームを選択して「フォーマット」を押すと、
HDDがWindows 7のNTFSの方式で初期化される形で修復されて、使用できるようになります。
外付けHDDに保存されたデータをサルベージ
ですが、外付けのハードディスクドライブやポータブルHDD、RAIDケースなどの内部に、
大事なデータが保存されていると、外部デバイスのファイルがフォーマットで消去されてしまうため、
先に別の方法で外付けHDDを開いてバックアップを取る必要も出てきます。
前にそのHDDで使っていたNASやMacパソコンなどに読み込みし直して、
そちらからディレクトリを開いてデータのバックアップを取ります。
あるいは、別のハードウェアの故障や喪失といった理由で何とかWindowsでそのHDDを開きたい、
という場合は、様々なファイルシステムを読み込みできる『復旧天使』などの
市販のアプリケーションソフトをパソコンにインストールして、データを復旧するか、
やはり専門のデータ復旧サービスにて、ファイルのサルベージをしてもらいます。
ハードディスクドライブの交換と修復
Windows7のパソコンのコントロールパネルにある機能の、
「デバイスマネージャー」や「ディスク管理」の画面で何も表示されない時は一度パソコンを再起動して、
最初のロゴ画面が出た時に「F2キー」などを連打して、BIOSの設定画面を開きます。
「BOOT」の項目で外付けHDDの名称が表示されているかどうかを確認します。
やはり何も表示されない場合は、カートリッジやコードの破損などの原因で
外付けハードディスクのケースが故障してしまっている可能性も考えられます。
(RAIDの場合はパーティションの崩壊といったケースもあります。)
アクセスランプがどのように点滅しているか、など、
製品同梱の取扱説明書を読んで、アクセスのエラーの状態をチェックされてみてください。
軽度のエラーでしたら、他のMacやLinuxといったOSで読み込みをすると開けて、
またWindows7のパソコンの方で認識できない問題も自動的に修復できる場合があります。
その際には、もしデスクトップパソコンをお使いの場合は、外付けHDDケースから内蔵のドライブを
取り出せそうであれば取り出しして、本体のケース内で空いているドライブベイの方に差し換えを行います。
そして電源ユニットの中間コネクタと予備のSATA/IDEケーブルを
HDDのインターフェースとマザーボードのコネクタに差し込んでパソコンの電源を付けてみます。
データ復旧サービスでファイルを取り出ししてもらう
ノートパソコン(ラップトップ・コンピューター)の場合は、市販の外付けハードディスクケースを使う、
またはデータリカバリーサービスの方でファイルやフォルダーの移し替えをしてもらいます。
これで、対象の外付けHDDがBIOSやデバイスマネージャーに認識できるかどうかを確認します。
それでもやはり認識しない場合は、ハードディスク自体が故障しているおそれがあります。
新品のHDD単品を、新しく購入してケースの中身を交換されてみてください。
しかし、HDDの内部に大事なデータが入っているまま読み込みができない場合は、
専門業者のデータ復旧センターに問い合わせをして、外付けハードディスクの内部の
貴重なデータファイルの取り出しの作業による、データ救出の注文をされてみることをおすすめします。