お使いのパソコン本体の液晶モニターに傷がついたり一部が割れて画面が映らなくったり
キーボードが壊れてまともな操作ができなくなった場合、
内蔵の「ハードディスクかSSD」(ローカルディスクC:などのボリューム)に
保存されているデータもそのままでは展開・閲覧が正常にできなくなってしまいます。
デスクトップパソコンならまだ液晶ディスプレイやキーボードが故障しても
そのまま修理したり新品に取り換えればいいのですが、
ノートブック型パソコンやディスプレイ一体型のPCの場合は一体化しているため、
モニターやキーボードのパーツが破損すると正常に動かせなくなってしまいます。
ですが、まだノートパソコンの電源自体が付いて、オペレーティングシステムが正常に立ち上げできれば、
もし事前に別にお持ちのパソコン本体とネットワーク回線を通して「リモート接続」による共有を
設定していれば、壊れたパソコンに閉じ込められた個人のファイルなどを救出できる見込みもあります。
※モニターやキーボードが壊れたままノートパソコンを動かし続けると
場合によっては故障の状態がさらにひどくなるおそれがあります。
もっと安全にデータ救出を行うには、2.5インチ型ハードディスクを取り出して別の予備のパソコンに
増設したり外付けHDDケースに射れてUSB接続で読み込んだり、パソコン修理サービスで破損した
モニターやキーボードを直してもらうか、 専門のデータ復旧サービスに故障したノートパソコンを出して
内部のファイルを取り出してもらう方をおすすめします。
ハードウェアかシステムの一部が故障して正常に操作できくなったパソコン本体を
別のコンピューターからリモート接続でつなげてデータ救出を行う際には、
バックアップによる保存ファイルの取り出し、という形になります。
※この操作は同じインターセット回線に二台のパソコンを接続する必要があるので、
主に無線LANルーターなどを用いて、またノートパソコンの方を無線でネットワークにつなげる際には
事前にユーザーごとにPINを入力して自動的なアクセスを有効にしている必要があります。
また、事前にリモートアクセスの設定を行って、
入力なしでも自動的にボリューム同士を接続できる必要があります。
(※こちらの一例では、Windows7のAcer製ノートパソコンの内部データをWindows8.1のデスクトップパソコンで
無線LANからリモートでアクセスして中身のデータのバックアップを取って復旧させる方法を解説いたします。
まず、無線LANルーターのLANポートとデスクトップパソコン本体のコネクタをLANケーブルで繋げます。
次に、デスクトップパソコンと壊れたノートパソコン両方の電源を付けてWindowsを立ち上げます。
(液晶モニター画面が割れたりキーボードが効かなくなってユーザーアカウントのパスワード入力が
できない場合でも、ウィンドウズが立ち上がってログオン画面まで開ければ大丈夫です。)
デスクトップPCの方で[インターネットアクセス]が接続済みになっているのを確認したら
エクスプローラーを開きます。
「ネットワーク」の項目を開くと、ノートパソコンの方のユーザー名の表示があれば
そちらをクリックして「Users」のフォルダーを開きます。
「ユーザー名」や「パブリック」のフォルダーを開いて、ドキュメントやピクチャにある保存ファイルのうち
必要なデータを選択してデスクトップパソコンや外付けハードディスクなどにバックアップして保存します。
もちろん二台のノートパソコン同士でも、事前にリモートデスクトップの設定で
入力操作なしでの経由でアクセスできるようにしていればデータの回収ができます。
(ユーザー名フォルダーの他のフォルダーの一部は表示されない場合があります。)
リモート接続の設定をしていなかったり、アクセスが何かの原因でできなかったり、必要なファイルが入った
フォルダーが表示されない、といった場合は、上記の通りデータ復旧サービスでのご依頼を推奨します。