古いHDDのデータを取り出しするには?

購入をしてからだいぶ年月が経って、使わなくなった古いパソコンや、
故障して動かなくなってしまい、OSが開けないコンピューターには、個人での分解をしていなければ、
まだIDE方式などの、古いハードディスクドライブが設置されたままになっっています。

ストレージに保管されたファイルが、後から必要になったため、今のパソコンの一式で、
別のデータ記憶装置に移し替えるような形で取り出しをしたい場合には、
どのようにボリュームにある拡張子を抽出する作業を行えばいい?という疑問について。

デスクトップパソコンに増設してデータを取り出すには?

まず、デスクトップパソコンを一台以上お持ちであれば、
PCケースの内部にある、空きのドライブベイに古いハードディスクを差し込んで、
一時的に増設する形でIDE(インテグレイテッド・ドライブ・エレクトロニクス)といった方式のHDDを開いて、
データを取り出しする方法があります。

ですが、現在のパソコンで使われているHDDは基本的にSATA(シリアルATA型の)製品になります。

IDE型の古いハードディスクの場合は、ケーブルの形状が合わないため、そのままでは接続ができません。

そこで、専用の接続用の機器を使うか、プロのサポートの事業にて読み出しをしてもらう方法があります。




LinuxのOSを立ち上げてボリュームを読み出す

次に、別のまだ故障していないIDE方式のHDDを使っている古いデスクトップパソコンをお持ちでしたら、
そちらのドライブベイに増設するか、一時的にUbuntuやKNOPPIX、Linux Mintといったディストリビューションの、
別のオペレーティングシステムを、DVDドライブに差し込んで起動する手法もあります。

そして、そちらの立ち上げたOSからHDDを開いて、別の外付けハードディスクやUSBメモリに、
読み出したボリュームの必要なファイルをコピーして保存してください。

古いパソコンの壊れたパーツを一時的に交換する

次に、古いパソコンは今の高いスペックのマシンと比べて動作の処理がかなり遅いため、
データの展開などには、ある程度の時間がかかる場合があります。

古いパソコンが壊れている場合は、先に簡単にそちらのマシンを、
一時的なパーツ交換などで修理をして、最低限動かせるようにする必要があります。

より確実に作業を行ってもらいたい、という際には、プロのデータリカバリーサービスへ注文をして、
診断とサルベージの措置をしてもらわれることを推奨します。



デジタルデータリカバリー

変換アダプターを使用して古いHDDをPCに認識させる

または最近のパソコンでも、IDE方式からSATA方式に変換して互換性を得られる、
エレコム(ELECOM)やサンワサプライ(SANWA SUPPLY)、玄人志向、グリーンハウス(GREEN HOUSE)、
といったメーカー製の、「IDE-SATA変換アダプター」や「IDE/SATA変換ケーブル」、
あるいは「USB変換ユニット」を購入して、パソコンへの内蔵や外付けで接続して読み込みをする方法もあります。

例として、外部接続の機器に「アクセスが拒否されました」とエラーが発生したら?という疑問については、
こちらのページにて。

また、古いIDE方式のハードディスクをSATA方式のハードディスクまたはSSDを搭載した、
最近のパソコンで認識させる場合は、データの読み出しとコピーによる取り出しの作業も早く行えます。

エクスプローラーやFinderでファイルをコピーする

次に、HDDを接続したら、WindowsのOSの場合はエクスプローラーの画面を、
MacのOSの場合はFinder(ファインダー)を開いて、内部のフォルダーやファイルを展開してください。

そして、別の外付けHDDやRAID、あるいはDVD-Rや大容量のUSBメモリに、
データファイルをコピーペーストなどで保存します。

最後に古いハードディスクを取り外して、データの取り出しの作業は完了です。

予備のデスクトップPCをお持ちでない場合には、
プロのデータリカバリーサービスにて、復旧の代行作業をしてもらうこともできます。

フォーマットの違いでハードディスクが読み込めない時は?

次に、もしパソコン以外のコンピューターで使っていたHDDのデータを取り出ししたい、という場合での対処について。

ひとまず、タイムリー(TIMELY)といった各メーカーでの変換用アダプターなどを使用して、
パソコン上で同じようにハードディスクを読み込みしてください。

一方で、WindowsやmacOSとはフォーマットの形式が異なるストレージの場合は、
直接ボリュームの内部を読み込みができないことが多く、そのままではデータを開けません。

個人でどうしても内部データを取り出ししたい、という場合は、
違う形式のフォーマットを開ける、専用のアプリケーションソフトを購入する必要もあります。

※拡張子もそのコンピューターの専用のもので、
 通常のアプリケーションソフトでは開けない、という場合もあります。

また例として、サイバーセキュリティ 様での、
自分で復旧!ハードディスクのデータを取り出す3つの方法と故障原因を解説 の解説も参考までに。

古いハードディスクにカタカタ…コトコト…といった異音が鳴っていて読み込みができない場合は、
ヘッドクラッシュという物理障害が発生している可能性が高いです。

それ以上プラッタを回転させると、更に破損がひどくなりやすいため、すぐに電源を閉じてください。

そして、いったんハードディスクをパソコン本体から取り外す必要があります。

コントローラなどが破損していてアクセスできない時は?

あるいは、しばらく通電がなくストレージを動かしていなかったことによる経年劣化や、
コントローラーボード部分の破損など、物理的にハードディスクが故障していると、
個人ユーザーではアクセスができずに、データの読み込みによる回復作業がほぼ不可能になります。

どうしても内部のファイルが必要で何とか取り出ししたい、という場合には、
「物理障害」のトラブルに対応されています、専門のデータ復旧サービスセンターに問い合わせをして、
壊れた古いHDDからの、状態の診断と大事なファイルのリカバリーをしてもらわれることをおすすめします。