Microsoftの新しいオペレーティングシステムである「Windows10や8」(ウィンドウズ10、8)には、
これまでのWindows7やWindows XPと大きく違った、
システムや個人ファイルのバックアップ用のユーティリティーが複数、標準で搭載されています。
それらの機能を駆使して、安全性と高速化、大容量化の特性をそろえて実現した、
外付けハードディスクのRAID5を用意して、バックアップを取る作業を実行すると、
HDDの故障のリスクも抑えられるので、だいぶ安心してデータを保管できます。
でもRAIDなどの大容量記憶デバイスを新しく買って、そこにこれまで使ってきた
Windowsパソコンのシステムの状態や、個別のファイル・フォルダをすべて綺麗に整えて保存するには、
具体的にどういった手順を行っていけばいい?という疑問について。
目次
RAID5のディスクアレイを設定するには?
S-ATA方式のハードディスクドライブを4台搭載した「RAID5」(レイド・ファイブ)に、
「Windows 10/8」のパソコンの、内蔵のSSDや増設して設置したHDDの中の全データを、
最初からすべてバックアップする作業の一例を、今回の実践の手順になぞって紹介していきます。
こちらの実例では、Windows10/8(ウィンドウズ・テン/エイト)のパソコンに内蔵されている、
ハードディスクドライブやSSDに記憶された必要なファイルやフォルダーを、
RAID5(レイド・ファイブ)のHDDにデータのバックアップを実行する方法について解説いたします。
BUFFALO製のRAID対応の外付けハードディスク(4台)の
『DriveStation』 (ドライブステーション)をデータ多重化の方式で使用します。
最初にDriveStationを買って箱を開けた段階ですでにS-ATA方式の3.5インチ型HDDが4台入っていて、
初期状態では「RAID 5」の方式にディスクの状態が設定してあります。
ご自身で最初からRAIDのシステムを組み立ててみる場合は、複数のハードディスクをパソコンに
USBケーブルで接続してから、コントロールパネルの「記憶域プールの設定」の機能で作成できます。
またはRAID管理ユーティリティーなどの、ディスクアレイ(Diskarray)の構築用のオプション機能を、
付属のディスクかパソコン店舗で購入するかで入手して、設定を行ってみてください。
Windows10や8のパソコンでシステムイメージを作成
次に、Windows 10/8を使っているパソコンを起動して、スタート画面またはデスクトップ画面が立ち上がったら、
RAIDの外付けHDD:DriveStation(ドライブステーション)の電源を入れてUSBコネクタで接続します。
デバイスに新しいドライブとして正常に認識されたら、まず最初に「コントロールパネル」
⇒「Windows 7のファイル回復」の項目を開きます。
デバイスマネージャーに認識されてもエクスプローラーに出てこない時は、
フォーマットの方式が違っているので「ディスク管理」で一度初期化します。
まずはウィンドウズ10/8のシステムを丸ごとバックアップするために、
左側のメニュー欄にある「システムイメージ」の作成をクリックします。
『バックアップをどこに保存しますか?』の画面で「ハードディスク上」の項目にチェックを入れて、
システムイメージのデータを書き込みする外付けHDDを一覧から選択して、「次へ」を押します。
「どのドライブをバックアップに含みますか?」のウィンドウで、他の増設したHDDやSSD、
分割したパーティションの中のデータも全てまとめてチェックを入れて選択できます。
「次へ」を押したら設定を確認して、「バックアップの開始」を押します。
データファイルをバックアップする
次に、左のメニューにある「システム修復ディスクの作成」を開きます。
OSが破損してしまった時の予備のために、ウィンドウズをいつでも回復できる、
リカバリーディスクをここでついでに作っておくと緊急時に助かります。
DVDーRなどのデータ記憶ディスクを用意してDVDドライブに挿入するか、
別に容量の低い外付けHDDを一台用意して、USBコードで接続します。
※ここから先の細かい設定の手順については各機能別の解説ページにて。
例:ハードウェアの二重化とオートセーブ機能によるデータの保全については、こちらのページにて。
次に、「ファイルをバックアップする」のメニューにある「今すぐバックアップする」のボタンを押します。
進行には時間がかかるのでしばらく待機します。
今度はコントロールパネルの「ファイル履歴」をクリックします。
FileHistory(ファイルヒストリー)へのデータの保存
手順に沿って設定をオンにしてRAID5の領域に保存すると、
新しく『FileHistory』(ファイルヒストリー)というフォルダーが作成されています。
このフォルダーの奥の階層にある『Pictures』や『Documents』といったディレクトリの中に、
差分の更新データが毎日、自動的に保存されます。
ですが、これらの機能だけでは一部のファイルがまだバックアップの対象外になっていたりすることもあります。
今度はエクスロプローラー(コンピューター)のウィンドウを開いて、RAID5のハードディスクアイコンを開きます。
そしてその中に新しいフォルダを作成して、今度はパソコンのCドライブやDドライブ、
また増設しているデータバックアップ用のドライブもあれば、
それぞれわかりやすいフォルダ名をつけて、手動でバックアップします。
例えば「ファイル履歴」でRAIDなどに書き込んだデータは、写真などの個別の拡張子に、
元のファイル名から日付などがついて名前が変更された状態で保存されていたりもします。
なので元々の名前でわかりやすくコピーしたい、という場合はやはりコピー&ペーストや手動で、
USBハードディスクやRAID、NASのディスクアレイ(Diskarray)に書き込んでファイルを保存していきましょう。
各フォルダーのファイルの保管
全フォルダーをまとめて一括選択して貼り付けすると容量が増えて時間もかかるので、
必要なフォルダーだけこまめに選択して分割しながらコピーしていく方が管理しやすいです。
BUFFALOの「TurboPC EX FileCopy」 (ターボPC・EX・ファイルコピー)などの、
転送速度の高速化を促すユーティリティーを使用するとだいぶ作業時間も短縮できます。
こちらの説明ではウィンドウズ8に搭載されている機能のみでの手順なのですが、
もちろんパソコン修理店で外付けHDDやDVD-Rにバックアップやデータの移行作業を行ってもらうのも大変おすすめです。
ビジネス上でパソコンの台数やハードディスクの本数が膨大でバックアップにかなり作業量や時間がかかりそうな時には、
パソコンサポート会社の専門スタッフに依頼をして、作業を代行してもらう方法もあります。