インターネット上にある通常のウェブページを構成するマークアップ言語の、
「Hyper Text Markup Language」(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)で
作成された「HTMLページ」が、いつの間にかネットワーク上から消えてしまったり、
誤って自身で管理しているページを削除した場合には、後から復元することはできる?という疑問について。
目次
キャッシュページからのファイルの救出
まず、インターネット上に公開されているHTML(マークアップ言語)のウェブページでしたら、
大手の検索エンジンに「キャッシュページ」がまだ残っているかどうかを確認します。
Google(グーグル)の検索結果ページでチェックをする場合には、そのページのURLを検索窓に入力します。
緑色のURLの文字の右横にある、▼マークをクリックすると、「キャッシュ」という項目が表示されますので、
そちらを開くと、過去ログのキャッシュページが表示されます。
こちらのページで、上部の解説または右クリックで出る「ソースの表示」でHTMLソースを開きます。
そして全文を選択して、テキストエディタかホームページ作成ソフトのシートなどに、
コピーペーストしてから、「.html」の拡張子で、ファイルとして保存ができます。
または、「Ctrlキー」+「Sキー」でページのHTMLをパソコン上のフォルダーに保存して、
データのバックアップによる復元ができます。
また、以前にインターネット上のデータのバックアップ関連のサポートに登録されていましたら、
そちらのサービスも忘れないように、チェックをされてみてください。
アーカイブのサービスからページのログを開く
次に、インターネット上のウェブページの状態を一定の期間ごとに保存されている、
「アーカイブ」(archive)のサービスのホームページを開いて、
対象のウェブサイトまたはページのURLを検索すると、以前の状態のHTMLページが発掘できることもあります。
必要なページがアーカイブから見つかった際には、上記と同じ手順でhtmlファイルを保存します。
また、ウェブ上のディレクトリに保存されているHTML(HyperText Markup Language)のページ自体が消えてしまい、
非表示になっていた場合でも、見出しの部分はRSS(RDF Site Summary)の送信などで、
個人または別の場所で管理されている外部のウェブページに、ログが残っていることもあります。
そちらに表示されたテキストや画像をコピーして、間違って消去していたデータを一部分、復元できることもあります。
また、ウェブ上に保管していたファイルが破損して開けなくなった時は、まだ拡張子自体が残っていれば、
そちらを外付けHDDやUSBメモリ、CD-Rにコピーしてから、専門業者のデータ復元のサービスに問い合わせて、
修復の作業を行ってもらわれることをおすすめします。
ホームページ制作ソフトで保存したデータから復旧
次に、自作のホームページ、またはウェブページが、ホスティングサーバ上のファイルマネージャーなどから、
誤った削除の操作やサービスの終了で、データが消えてしまった場合に復旧をする手順について。
まず、ホームページビルダーなどで作成していたサイトであれば、
自宅・自社内のパソコン本体や外付けHDD、RAIDケース、NASなどに、
「.html」の拡張子といったデータファイルが残っているかどうかを、確認されてみてください。
また例として、お名前.comでの、
【サーバーサービス】請求の未払いでサービスが停止となりましたが復旧できますか?といった、
各レンタルサーバーに関するサービスでの解説も参考までに。
SNSでアカウントを削除された後で、また一部のページのデータが必要になった場合にも、
各SNSによっては、アカウントを削除した後に一定期間以内であれば 解説の通りに手順を進めて、
もう一度インターネット上のアカウントを復元することができるものもあります。
ファイルマネージャーとURLアドレスを確認
次に、インターネット上のウェブページのリンクや、ページの内部にあるコンテンツが、
何らかの消えてしまった場合に、URLを探してみたり、なくなったデータの復元をする手順について。
まず、そのページやコンテンツが表示されるための入口の部分にあたる箇所がなくなっていても、
まだファイル自体は、レンタルサーバーのディレクトリに残っている場合もあります。
ご自身で製作されているウェブサイトでしたら、レンタルサーバーやブログサービスの管理画面にログインして、
データベース(ファイルマネージャー)のページを開きます。
見れなくなってしまったファイルがまだ消えずに残っていて、保存されているかどうかを確認されてみてください。
また、データベースが破損して消失した時に復旧するには?という疑問については、こちらのページにて。
ご自身で管理をされていないほかのホームページの場合は、
一度そのサイトのトップページのURLにアクセスして、現在の状態を見直されてみてください。
あるいは、Google(グーグル)やMicrosoft Bing(マイクロソフト・ビング)で検索をして、
表示が消えてしまったページまたはコンテンツが、
別のURLアドレスに移転しているかどうかをチェックされてみてください。
静的ページでない動的ページのデータは復元できる?
次に、ホームページやブログサイトのURLアドレスは、
静的ページ(static page)と動的ページ(dynamic page)という種類に分かれています。
このうち、基本的には静的ページの方が、固定化されたHTMLなどのファイルとして保存されます。
静的ページとは、URLアドレスの文字が いわゆる流動的でなくて、固定されたページです。
一方で動的ページは、URLアドレスに「?や&、%」といった記号、またはタグの文字などが含まれていて、
ウェブサイト上のプログラムから自動的かつ一時的に生成された、
URLのページのデータが一個のファイルとして保存されていないものが多いです。
そのため、拡張子としては保存されていない状態で、もしこの動的ページのデータが消えてしまった場合は、
HTMLのファイルの復元が、静的ページと比べて難しくなってしまいます。
また、動的ページは基本的にGoogle(グーグル)やMicrosoft Bing(マイクロソフト・ビング)といった、
ロボット検索エンジン、またアーカイブのサイトにインデックスがされにくい傾向にあります。
ですが、もし対象のHTMLページのURLアドレスが登録されていましたら、
そちらの「キャッシュページ」を開いて、そこからコピー&ペーストなどでデータを回収できる見込みもあります。
また逆に、「?や&、%」といった記号が含まれていない、静的に生成されたページは、
優先的にインデックスが行われて、キャッシュページのデータも保存されやすく、多少ファイルの復元がしやすくなります。
エクスポートとインポートの機能でバックアップと復元を行う
次に、ウェブログのHTMLの個別ページ、またはブログを丸ごと間違えて削除されてしまった場合の対処法について。
まず、過去にすべてのページのエクスポート(Export)を行っていましたら、そちらのファイルを探して、
インポート(Import)の機能を使ってバックアップからデータを復元できます。
事前にエクスポートの機能で、インターネット上に公開または下書きで保存されている、
エントリーページの一覧のデータをバックアップしておくことで、
後に誤った操作でページを削除してしまった時や、URLアドレスを移転する際に、
インポートの機能から一括で復旧ができます。
自宅・自社内で稼働されているサーバから間違えてデータを削除されてしまったり、
サーバまたは内部のHDDが故障して開かなくなってしまった、といった場合には、
ひとまず、それ以上のストレージへのファイルの上書き保存はお控えください。
対象の機材、または内部のハードディスクを、サーバからのサルベージに対応された、
プロのデータ復旧サービスに注文をして、直してもらわれることをおすすめします。