自作の組み立てパソコンや、自身で一度パーツの分解や組み直し、増設をしたことのある、
PC本体や外部のストレージの機器が壊れてしまい、中身のデータが読み出せなくなったり、
間違えて重要なファイルを消去してしまい、後から復元をしたい、という時は、
データ復旧のサービスセンターでの注文にかかる金額の違いはある?という疑問について。
目次
パソコンのパーツが動かない時の原因とは?
まず、パソコンにある内部のパーツが動かない時の、よくあるトラブルの原因について。
自身で一度増設や解体と組み直しをしたパソコン本体が動かなくなった時は、
どこかのケーブルが外れていたり、差し込み口を間違えている例がよくあります。
あるいは、作業中に部品またはコードが破損してしまったり、
RAIDのディスクアレイが崩壊してしまった、といったケースもあります。
これらの不具合が出た際には、メーカー製の買ってからそのままの状態のPC本体だけでなく、
分解をしたり、組み立てをしたパソコンも、データ復旧サービスで見てもらうことができます。
分解や増設で組み直しをしたパソコンでのデータ復元の費用は?
次に、分解や増設による組み直しをして一度ケースを開いたパソコンも、
基本的にデータ復元のサービスで注文する時の費用は同じです。
一般に普及されている、通常のソリッドステートドライブやハードディスクなど、
正規の部品を使用されていて、またそれらのパーツ自体に、
特に複雑で問題のあるカスタマイズを施していなければ、データの復旧を受け付けてもらえます。
目安の一例として、軽度の論理障害などで5~6万円、中度のトラブルでは10万~11万円、
そして重度の物理障害では20万円以上、という具合の料金がかかります。
データの復元にかかる価格の設定は、各社のサポートごとに異なります。
ほか、ノートパソコンを分解してHDDとデータを取り出す方法については、こちらのページにて。
自作の組み立てPCやBTOパソコンも、もちろんデータのサルベージを受け付けてもらえます。
SSDやハードディスクの容量によってデータ復元の金額は違う?
次に、SSDないしハードディスクを最大容量が大きい製品に交換していた場合での価格について。
まず、ストレージのドライブスキャンによる読み込みの時間がかかる分、
データ復元の注文での金額が高くなる場合があります。
または容量に関係はなく、発生した障害の重さ(簡易から重度までの数段階で)によって、
一律でデータサルベージの作業にかかる値段が決まっている企業もあります。
SSDやハードディスクを提出する際には、パソコンの本体から取り出して郵送をすると、
小型で軽量になる分、郵送にかかる金額を少し安くできます。
また、自分で組み立て直したりパーツを換装した後でオペレーティングシステムを変更したパソコンも、
多くのデータ復旧サービスセンターで、ファイルの復元や取り出しを請け負ってもらえます。
メーカーで実施・提携されているデータ復旧のサービスでは?
次に、メーカーで実施、または提携をされているデータ復旧のサービスで注文をされる場合は、
マシンの状態が部品の変更で変わると、料金もやや変わる可能性はあります。
また、データ復旧を業者で希望する際の保証サービスについては、こちらのページにて。
市販の完成品であるハードウェアの製品を、一度でもご自身で分解をしたり、
パーツの交換、システムの大幅な書き換えなどを行った場合は、条件が変わることがあります。
開発元のメーカーの企業で行われているパソコン本体のカスタマーサポートでは、分解をすると、
一定期間内の保証が適用できなくなり、有償での修理のみになる場合がありますのでご注意ください。
間違えて削除したデータファイルのリカバリーの費用は?
次に、コンピューターの内部の補助記憶装置(auxiliary memory)のSSDないしHDDにある、
CドライブやDドライブといったローカルディスクのボリュームから、
間違えて削除したデータファイルをリカバリーしてもらう際の費用について。
こちらは論理障害というトラブルに該当して、データ復元でかかる値段は、
カスタマイズしたPC本体も基本的には同じです。
おおよそ、消えた拡張子のデータ修復に2万円~6万円くらいの費用がかかります。
ハードディスクやSSDに、コンピューターウイルスなどの有害なファームウェアが入り込んで、
ファイルのプログラムが破損する形で表示が消えたり、フォーマットでボリュームを初期化した時や、
それによってOSが破損して開けなくなった場合は、必ず事前にアドバイザーの方に伝えてください。
また例として、パソコン修理EXPRESS 様での、
【範囲別】データのバックアップと復元方法について解説 の解説も参考までに。
データ復元のサービスでは、コンピューターや補助記憶装置を提出してから、
初期診断による検査で、即日でのスピード診断を実施されている企業もあります。
RAIDで冗長化したPC本体でのデータ復旧の値段は?
次に、デスクトップパソコンの空いているドライブベイにストレージを2台以上導入して、
ボリュームを冗長化(多重化)したRAID(レイド)からデータを復旧する場合は、
システムが複雑になる分、専門のサービスでの調査費用が多めにかかる場合があります。
たとえばPC本体のRAID1やRAID5など、冗長化していたストレージで、
ディスクアレイが崩壊すると、データ救出の金額はやはり多くかかります。
パソコンの内部パーツの再構築の時に、RAIDアレイを組み上げていた時は、
最大容量の増加といった分で、データ復活の際の値段が高くなる場合があります。
なお、最新の特殊なパーツの製品に換装していたり、逆にだいぶ古いパーツの場合は、
データの読み込みに、まだその製品がサービスで対応されていない可能性もあります。
ですが、大手の業者の方でしたら、ほとんどの場合は請け負ってもらうことができます。
またノートパソコンの方も、パーツを少し換装したくらいであれば基本的には特に問題はないです。
ほかにも、iMacといった液晶モニターと一体になったパソコン本体や、
モバイル端末やサーバー、外付けHDDやメモリーカードなど、さまざまなコンピューターやストレージを、
専門のデータ復旧サービスセンターで、ファイルの復活の措置を行ってもらうことができます。