デスクトップパソコンやノートPCの操作中に、アプリケーションソフトウェアで作成していたデータが、
上書き保存をする前にエラーが起きて消えてしまう、といったアクシデントが、
コンピューターの操作をしている時に、時々発生してしまうケースもあります。
そんな時に、ソフトウェアで作成の途中だったけれど元に戻らない状態になったファイルを、
後え一から作り直してデータを復元するには、どのように操作をすればいい?という疑問について。
目次
主なコンテンツや作品の電子データの例
まず、Microsoft Office PowerPoint(パワーポイント)などのプレゼンテーションや、
Excel(エクセル)、Word(ワード)、Access(アクセス)などで記入するテキスト、
またAdobe Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)の画像といった、
ご自身での製作や編集で扱われるデータを、PCユーザーの多くの方はお持ちであることでしょう。
他にも、メモ帳(ノートパッド)やペイント、といったアクセサリツールや、
『筆王』『筆まめ』『筆ぐるめ』などのソフトに入力したハガキデザインや住所録、
ホームページビルダーなどのHPソフトや、ウェブ上のサービスで構築したHTMLページでも、
こういったコンテンツや作品の、作成用の電子データを取り扱う形です。
これらのファイルで、もし上書き保存に失敗したりして拡張子のプログラムが破損した場合、
ファイルの形がまだ残っている状態でしたら、専門のデータの復旧サービスセンターにて、
壊れたファイルの修復を行ってもらうことで、元の状態に直せる見込みがあります。
保存の前にデータが消えて元に戻らない状態になるトラブル
・HDDやSSDに新しくデータを書き込む前に、パソコンの電源が落ちた。
・名前を付けて保存する前に、フリーズやエラーにより作成の途中でソフトウェアが止まった。
・間違えた操作で、アプリケーションソフトのウィンドウを閉じてしまった。
・しばらく席を離れていたらメモリの不足などで作業が中断されて、一から作り直すことになった。
・ファイルを改造して別名で保存するはずが、上書きのミスをして失ってしまった。
・他のいらないデータやフォルダーと一緒に間違えて削除していた。
・同名の拡張子とファイル名でうっかり上書き保存を実行して、元に戻らなくなった。
・コンピューターウイルスに、プログラムの内容を改ざんされるトラブルが発生した。
・会社内の共有PCで、他の利用者の方が知らずにデータを抹消されてしまった。
・USBメモリやSDメモリーカードに書き込んでいた拡張子が、アクセスエラーで開けなくなった。
作成の途中だったファイルの素材となったデータを探してみる
次に、作成の途中だったコンテンツを最初から作り直す作業を実行する前に、
ひとまず、データの更新で作り変えをしていたファイルの拡張子、またはその一部や、
資料、素材などがどこかに残っていないかどうか、ひととおり探して、集め直してみてください。
明らかにバックアップデータがない時には、ひとまずそのHDDやSSDでの、
それ以上のファイルの上書き保存やOSの稼働はすぐに控えて、
データ復旧サービスセンターに出して、検査と復元の作業をしてもらわれることもおすすめします。
ファイルを一から作り直しをする復元の方法とは?
次に、まだ上書き保存をしていないうちに消えた部分のデータは、メモリからなくなるため、
残念ながら多くの場合は、途中で書きかけていた分を復活させることができません。
また、記憶領域の状況がかなり良くない場合でも、通常の方法では元に戻らない可能性もあります。
(自動バックアップの機能を備えていれば、直前の作業までデータを直せることもあります。)
そんな時は、一度対象のファイルを作成した手順を思い出してもう一度、
自力で一から作り直して復元していくことが、唯一の解決策になることも多いです。
また、ソースの生成や編集をしたファイルが破損した時は?という疑問については、こちらのページにて。
その際に、どうしても面倒に感じてしまわれるのはやはり仕方がないのですが、
作成の途中の段階まで一度実行してきた動作でもありますので、前回の作業の時よりは、
だいぶ早い時間で手間をかけずに、データを再作製しての復元ができることでしょう。
たとえば、Adobeから発売されています、Adobe AcrobatやPhotoshopといった、
よく使われている拡張子やアプリケーションソフトウェアでの作業でしたら、
一部のデータの素材が別のファイルやインターネット上に残っていれば、比較的早く再作成できます。
また例として、インテル 様での、削除したファイルを復元する方法 の解説も参考までに。
普通にファイルを間違えて消去した時は、表示がされていない領域に痕跡データが残留していて、
そちらを市販のデータ復元ソフトによって、スキャンにより検出して復旧できる見込みがあります。
壊れた拡張子をデータ復旧サービスで修復してもらう
一方で、有料でデータを保存しなければならない素材やテキストがあると、
一からコンテンツのファイルを作り直す場合には、その分の料金がかさんでしまうこともあります。
なので、事前に万が一の事態に備えてデータの作成の途中で使う素材の方も場合によって、
ファイルの復帰の際に手間がかからないように、予備を保管されておかれるといざという時に助かります。
すでに上書き保存が終わっている完成ファイル、または作りかけのプログラムの場合、
もし消してしまっても、ある程度の割合でまだゴミ箱フォルダーや外付けハードディスク、
またはRAIDケース、NAS、クラウドストレージでのバックアップから引き出して戻せることもあります。
もしバックアップの分がどこにもなくても、同じくストレージに一回以上ファイルを保存していましたら、
まだ、壊れた拡張子の残っている、もしくは消えたファイルがあったHDDやメモリーカードを、
プロのデータ復旧サービスセンターに郵送か持ち込みで出して、修復してもらえる見込みがあります。