パソコンやサーバ、NAS、RAID、デジタルビデオカメラなどのコンピューターに
搭載されているデータ記憶装置『ハードディスクドライブ』(HDD)には、
「ディスクセクタ」(Disk sector)というデータ格納庫の部分が入っています。
ハードディスクドライブの場合は1セクタ=512バイトの容量になります。
このセクタはHDDに急なアクセスエラーや熱暴走などの故障が起きてしまうと、一部のデータなどが
損傷してしまうことがあり、内部データが読み込めなくなってしまった状態は『不良セクタ』と呼ばれます。
目次
ハードディスクドライブが破損した時は?
破損した状態のまま何度も無理にPCを起動させようとすると、
HDDと内部のセクタが逆にどんどん損傷がひどくなってしまうおそれがあります。
まず、最初の前提としまして、ハードディスクが故障した時には基本的に、
修理には専門業者のデータ復旧サービスに診断してもらいます。
そしてプラッタの中身のファイルやフォルダーを別のハードディスクにコピーして
移し替える作業を行ってもらわれることが、やはり最善です。
chkdskでエラーチェックを実行するには?
WindowsのOSにあるシステムの「chkdsk/rチェック」で不良セクタが検出された状態の時は
まだパソコン自体が壊れたわけではありません。
一例として、ウィンドウズのエクスプローラーの画面を開いて、ローカルディスク(C:)や(D:)など
対象のボリュームのアイコンを右クリックして、「プロパティ画面」を開きます。
「ツール」のタブにあるエラーチェックの項目の「チェック」を押して、「ドライブのチェック」または
「ドライブのスキャンと修復」を選択すると、不良セクタといったエラーの回復作業が行われます。
また、USBメモリやSDカード、外付けハードディスクなどのリムーバブルディスクでも
不良セクタのエラーチェックが実行できます。
S.M.A.R.T.のモニタリング機能でHDDを検査する手法とは?
他に、ハードディスクのそれぞれの販売メーカーの公式ホームページなどの場所から
提供されています、「S.M.A.R.T.」(スマート)というモニタリング機能を読み込む
管理ソフトウェアをインストールして、状態のチェックや軽い問題の復元なども行えます。
また、最近のハードディスクドライブでは、不良セクタと自動的に入れ替わる仕組みの
予備のセクタが準備されている製品もあります。
不良セクタによる急な故障の危険とは?
しかし、時期パッドが次第に摩耗していくなど、不良セクタ(バッドセクタ/bad sector)の
発生の状況によっては、後からコントロール装置がセクタを認識できなくなったり、
回復不能エラーが発生する可能性があります。
なので、できるようであればすぐにデータのバックアップを行い、それから不良セクタの
修復機能を使ってみたり、HDDを交換するなどの処置を行われることをお薦めします。
データリカバリーサービスで復旧してもらう
セクタあるいはストレージ自体が、システム的ではなく物理的に破損している場合は、
パソコンや読み取り装置からの内部のディレクトリへのアクセスが、
一般の個人では難しくなるケースもあります。
貴重なファイルのコピー保存が間に合わず先にHDDが壊れた時はすぐに専門のデータ救出サービスに
連絡をして、内部のプラッタから拡張子を抽出する形で、復旧してもらわれることをおすすめします。