BD-REでの書き換えをしたデータを修復するには?

BD-REは、Blu-ray Disc Rewritable(ブルーレイディスク・リライタブル)の略で、
またBD-Rと違いファイルの書き換えが可能なデータ記憶デバイスです。

1枚につき23GB~25GB、または50GBの大容量を持ち、Rは一度しか書き込めないのに対して、
BD-REの方は、おおよそ1万回ほど繰り返しの書き込みが可能です。

ですが、もし保存していたファイルを間違えて削除してしまったり、上書きによる書き換えをしたら、
後からデータを修復することはできる?という疑問について。

ブルーレイディスクのデータを誤って書き換えた時は?

まず、SONY(ソニー)やケンウッド(Victor)、バーベイタムジャパン(Verbatim)、TDK、
またI-O DATA(アイ・オー・データ)やPanasonic(パナソニック)といったBlu-ray Discドライブ用の、
BD-REのディスクでは、空き容量が埋まってきたら不要なファイルを削除するか、
別の補助記憶媒体に移動することで、新しいファイルを書き換えることができます。

その際、一度ブルーレイディスクの内部から誤って必要なデータを消した時は、
この時点ではまだ表示されていない部分で、セクタに拡張子の痕跡データが残っています。

しかし、その後で別の拡張子を保存すると、上書きで痕跡のファイルが消えていって、
間違えて削除したデータの復元が難しくなっていきますので、ご注意ください。

ですが、まだ専用のソフトやプロのサポートの事業で修復ができる可能性もあります。



MacのFinderから削除したファイルを元に戻すには?

次にmacOSのパソコンでは、内蔵のSSDやHDD、外部のローカルディスクのみでなく、
Blu-rayやDVD、USBメモリやSDカードといったリムーバブルディスクのファイルを、
MacのFinder(ファインダー)の画面から削除した場合にも、ゴミ箱のフォルダーにいったん移行します。

ゴミ箱のアイコンをデスクトップから開いて、そちらに必要なデータがありましたら、
選択をして右クリックで元のフォルダーに元に戻す形で、ファイルを修復できます。

同じファイルを上書き保存で書き換えした時は?

次に、ブルーレイディスクのボリューム上で、間違えて同じファイル名と拡張子名のデータを、
上書保存してしまうと、以前にあった分のデータはそのまま消えてしまいます。

この場合は一度拡張子を上書き保存で書き換えすると、前の方のデータはそのまま失われて、
バックアップの分がなければ元に戻すことができないため、ご注意ください。

また、内蔵DVD・BDドライブを分解して修理する方法については、こちらのページにて。

BDに書き込みする前に、パソコンやデジタルカメラで作成していた分のデータが、
まだSSDやハードディスク、SDメモリーカードに残っていれば、そちらから引き出しをしてください。

もしそちらのストレージに保存していたファイルを、すでに削除していて時間がたっていた時は、
専門業者のデータ復元のサービスで、HDDやメモリーカードからの修復をしてもらわれることを推奨します。



データ復元ソフトを使って消えたファイルを救出する方法とは?

次に、パソコン専用の機能であるシステムの復元やファイル履歴、Time Machineからでは、
BD-REから間違えて削除したデータを元に戻すことはできません。

そのため、消えたファイルを一般の個人ユーザーで修復するには、
市販のデータ復元ソフトソフトウェアを購入して、インストールして使う方法があります。

誤って必要なファイルを消去してしまったり、ディスクを丸ごとフォーマットした時に、
ソフトウェアからブルーレイディスクをドライブ装置で読み取って、スキャンを実行します。

ディスクのクイックフォーマット(初期化)をしてデータが消えた場合には、
フォーマットした場合での専用の機能がありましたら、そちらを使用してください。

BD-REから検出できた拡張子を保存する

そして、JPGやTXT、CSVなど、BD-REからの検出に成功した拡張子の一覧が画面に表示されましたら、
その中から必要な分のファイルを選択します。

そちらのデータを、パソコンのセカンダリーストレージなどのローカルディスクか、
外付けHDDやRAID、NAS、DVD-Rといったボリュームに保存します。

そのファイルをプレビュー機能の画面か、専用のアプリケーションソフトで開いて、
破損していなくて正常に展開ができれば、データの復元に成功です。

ストレージからファイルが読み取りできなかった時は?

ですが、必要なファイルがブルーレディスクのストレージから読み取りできなかったり、
拡張子が破損している状態で保存される場合もあります。

その際には、それ以上のドライブスキャンはいったんお控えください。

また、マクセル(Maxell)のBD-REといった各メーカーのデータ用メディアを、
だいぶデータの書き換えを繰り返していて、製品としての寿命が近づいてきたら、
あまりそれ以上はストレージの読み出しをしないようにしてください。

ほか例として、GLCデータテクノロジー 様での、ブルーレイ/DVD/CDのデータ復旧 の解説も参考までに。

あるいは、WindowsやmacOSでデータの読み取りができないフォーマットのディスクや、
ロックがかかっているボリュームは、通常のソフトウェアではスキャンができないこともあります。

データ復旧サービスセンターでBlu-ray Discを見てもらう

また、ディスク面に大きな傷が付いていたり、一部が欠ける、割れる、汚れるなど物理的に損傷して、
デバイスから認識できず自力での読み込みが難しい状態の場合も、読み出しをお控えください。

一般の個人ユーザーでは、失ったデータのサルベージができる範囲には限界があるため、
Blu-ray Discから誤って消去したファイルをより確実に元に戻すには、
やはりプロのデータ復旧サービスセンターにて、復元の作業を行ってもらわれることをお薦めします。