先日、室内を整理したら かなり前に購入したデスクトップパソコンのうちWindows XPのOSに
不具合が起きてデスクトップの画面が開けなくなってずっと故障したままのマシンが、
まだ一台残っていました。
そのパソコンに内蔵された「IDEのハードディスクドライブ」自体は
まだWindows XPが開かないだけで、正常に回転して作動できました。
そこで中身のファイルだけを確認して別の新しいパソコンの方に
バックアップを施す、データ救出(復旧)の作業を行いました。
今回はPCで使っていたハードディスクのデータ読み込みをするために
『玄人志向』製の「HDD変換アダプター」(USB変換ユニット)の
「KRHC-SATA2+IDE/U2」という接続機器を使用します。
主にデスクトップパソコン等で使う3.5インチのハードディスクやノートパソコン等で使う2.5インチの
ハードディスクに対応できる、USBコネクタでデバイスの読み込みを行うための装置です。
3.5インチのサイズと2.5インチのサイズ、またIDE方式とSATA方式、そして最大4GBのあらゆる多数の
HDDをUSB2.0ケーブルからつなげてデータの読み込みができる、とても幅広く便利な周辺機器です。
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今回接続をしたハードディスクは少し昔のIDE方式の製品で、この写真のようにアダプターの
コネクタにまず取り付けて、次に付属のIDE用電源ケーブルを取り付けました。
Windowws XPのパソコンのCドライブと同じように、
「Dccuments and Setting」「WINDOWS」「Program Files」「MyWorks」
といったおなじみのディレクトリや、個別に作成したフォルダーがひととおり表示されて、
復旧したいデータの一覧を開けます。
そして、そこからDドライブや別の外付けHDD、DVD-RWなどの媒体に
必要なファイルをバックアップして、データ救出の作業を行います。
※しかし「ユーザー名」のフォルダだけは、開こうとすると
「このフォルダーにアクセスする許可がありません」とメッセージが出てきます。
「続行」のボタンを押して進んでも、「My Documents」(マイドキュメント)の
フォルダーを開こうとすると再び同じメッセージが表示されます。
そこでさらに「続行」をクリックすると今度は
「このフォルダーへアクセスするアクセス許可が拒否されています。」
というメッセージが表示されて、そこから先には通常の方法では進めません。
ユーザー名フォルダーの中のファイルを何とか開きたい時は、
正常に動作するパソコン本体にハードディスクをプライマリの設定で開いて、
WindowsのOSを「システムの復元」などの措置を行って回復してみてください。
USB変換ユニットを使って読み込んだハードディスクは、リムーバブルディスクの読み込みに
対応できるデータ復元ツールで以前に削除したファイルをスキャンして修復させることもできます。
もしずっと前に消去してしまったデータがあって元に戻したい場合には、
消えたファイルの拡張子の復元を一度、実行してみるのも良いでしょう。
注意として、外付けハードディスクケースと違ってHDD変換アダプターは
読み込み中にハードディスクがカバーに保護されず剥き出しの状態です。
電源をオンにしている最中にうっかり指で触れて感電したりしないように、
指が触れにくいなるべく安全な位置に置いて使用してください。
また、データの読み込み中(ハードディスクの回転中)はアダプターごとHDDを移動したり、
コードをうっかり引っ張ると故障してしまうおそれがあるので、決して動かさないように気を付けてください。
ドライブが剥き出しになっているので、小さなゴミや水滴が付着しないように注意することも大切です。
HDD変換アダプターを使用して、WD(WESTERNDIGITAL)といった各製品のハードディスクを認識させる方法で、
データ救出を実践する際には、必ず自己責任の下で丁寧に取り扱ってください。
USB変換アダプターで接続してリムーバブルディスクの表示は出るのに、
肝心の中身が開けない場合、普通の外付けドライブとして認識可能ではない
「ファイルシステム」としてボリュームが設定されている場合があります。
また、マイコンピューターやデバイスマネージャーに表示されず認識自体ができない場合は、
アダプターの接続の手順にミスがあるか、アダプターかハードディスクが故障している可能性があります。
USB変換ユニット、外付けHDDケース、パソコン内部への増設といった手段で
いずれもそのハードディスクドライブだけがデバイスに認識しない場合は、
ヘッドクラッシュや老朽化による物理障害で壊れているのかもしれません。
その際にはプロのデータ復旧サービス業者にハードディスクを出して、
内部データを救出してもらわれることをお薦めします。