BUFFALO(バッファロー株式会社から開発・発売されていますネットワークドライブの
『TeraStation』(テラステーション)を普段お使いの際に、ある時電源を入れてパソコンからアクセスしようとしたら、
共有フォルダーなどを開けず、データが読み込みできない状態になっていて、
「NAS Navigator2」(ナス・ナビゲーター)を立ち上げて更新をしてみたら
「EMモード」(復旧モード/Emargency Mode)という、青色の「!」マークが出た状態で
WEB設定などもアクセスできず、操作が効かなくなってしまった、という場合について。
目次
テラステーションのEMモードのエラーとは?
まず、EMモードのエラーが発生する原因としまして、
TeraStationのカートリッジに内蔵されたハードディスクドライブを一時的に取り外していたり、
新しく交換をした時、あるいは何かの設定を変更したり、ボリュームの特殊な読み込み方を
実行した後などのケースで、不具合が出てしまうパターンが考えられます。
一度テラステーションがEMモードになると、そのままでは何度電源をつけ直して
アクセスを再試行してもなかなかエラーが解除されず、中身の保存ファイルが開けません。
そこで、LinkStation(リンクステーション)の場合での問題の復旧手段と同じく、
TeraStation自体の「ファームウェア」を更新して修復する方法があります。
もしEMモードが原因ではなく、ハードディスクやコントローラといったパーツ自体が
故障していた場合には、個人で解決するのは難しくなるため、NASに対応された
データ復旧サービスに出して、TeraStationの状態を診てもらわれることを推奨します。
ファームウェアをアップデートして復旧する方法とは?
まず、お使いのパソコンを立ち上げて、インターネットのウェブブラウザから
BUFFALO(バッファロー)の公式ホームページにアクセスします。
トップページの一番上のメニューに入り、
「ソフトウェア」→「ネットワーク対応HDD」→「TeraStation」と進みます。
お使いのTeraStationの製品型番の名称のページを選んで開きます。
(※こちらの一例では、Windows 7のパソコンでTS5200Dシリーズのテラステーションを
EMモードから復旧させる場合の手順を解説いたします。)
TeraStationのファームウェア・アップデーターを起動
『TeraStation5000シリーズ ファームウェア アップデータ(Windows)』のリンクを開きます。
https://www.buffalo.jp/support/download/detail/?dl_contents_id=60778
次のページの説明に目を通して、『使用許諾契約に同意』の部分を
クリックすると、ファームウェアの更新用アプリケーションのデータ保存が始まります。
デスクトップ画面上などの場所に、「ts5000-273」という新しいフォルダーが作成されます。
これをダブルクリックして開き、「TSUpdater.exe」(テラステーション・アップデーター)という
プログラム実行のエグゼファイルを開きます。
アプリケーション画面の項目にTeraStationの項目が表示されましたら、
「ファームウェア更新」のボタンを押します。
ファームウェアの転送とアップデートが始まるので、しばらく待機します。
作業が終了したら「TeraStationのアップデートは完了しました。」とメッセージが出るので、
「OK」を押します。
ハードディスクドライブのファイルを開き直す
そして、もう一度NAS Navigator2かエクスプローラーで、ハードディスクドライブの共有フォルダーを開いて、
中身のディレクトリが開けてTeraStationのデータファイルが閲覧できれば、EMモードからの復旧に成功です。
もし何かの理由でテラステーションのファームウェアがアップデートできなかったり、
更新しても修復されず状態が変わらない、といった場合は、BUFFALOのサポートに
問い合わせて、状況によっては修理に出されてみることをおすすめします。
・テラステーションでエラーが発生した時にデータの読み込みを復旧する方法については、こちらのページにて。
データ復旧サービスセンターで取り出ししてもらう
ですがその際、TeraStationの内蔵ハードディスクに保存されているデータは一度、
お預かりの際にセキュリティーなどのため初期化されることになります。
もし、バックアップされていない貴重なデータがまだ残っていて、修理に出す前に先に
何とかしてNASの内部から救出したい、という際には、専門サービスとして営業されている、
TeraStationなどのネットワークからのデータサルベージの作業を請け負われている
データ復旧サービスセンターに問い合わせて注文をされてみることをおすすめします。