ハードディスクドライブを取り出して交換する修理を行うには?

パソコンの本体に搭載された、データの補助記憶装置(オーグジュアリストレージ)である、
ハードディスクが故障してしまった時には、どうすれば壊れたHDDをPCのドライブベイから取り出して、
ストレージを交換する修理の作業を行えばいい?という疑問について。

HDDの回路が破損して壊れてしまったら?

まず、パソコンの中に搭載されている記憶装置であるハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)は、
数年以上使用していると次第に内部のモーターやプラッタ、ヘッド、アームといった部品が老朽化して、
ヘッドクラッシュといった障害が起こり、いつかは故障してしまいます。

そして、ストレージにインストールされたオペレーティングシステムが開けなくなり、
PC本体といったコンピューターの使用ができなくなります。

一度、物理的にHDDが破損して壊れてしまうと、普通はその装置単体をそのまま修理するのは、
プロの事業でも非常に難しいため、中に書き込んでいるデータは外付けHDDへのフルバックアップや、
複数のハードディスク(Hard Disk)を組み合わせるRAID化などの技法で保護します。



パソコンのハードディスクドライブを取り出しするには?

ですが、壊れた内蔵のハードディスクドライブは、そのままにしていてもパソコンが動きません。

そこで PCケースを開いて、接続しているケーブルや固定シールを取り外してパソコン本体から取り出して、
新しくHDDを購入してそちらに付け替える必要があります。

また、使用できる容量を100GB(ギガバイト)程度のものから1TB(テラバイト)以上のものに換えたい、
という場合にも、交換作業を実行する必要が出てきます。

実際の取り出しの作業は、デスクトップパソコンでしたらケースを取り外してから、HDDの止め具を外します。

そして、マザーボードとの接続コードを抜いてそのままHDDケースから引き出すことで、
本体から取り出しして、別のハードディスクまたはSSDと換装する、という形の修理です。

また、専門のパソコン修理サービスで、HDDの交換作業を行ってもらうこともできます。

HDDを交換する作業で注意する点は?

次に、ハードディスクの換装作業を行う前に注意する点が、いくつかあります。

1:感電や故障を防ぐため、必ず電源コンセントを抜いてからHDDを取り外す。

2:ホコリやごみの付着を極力防ぐため、ある程度パソコンルームの室内を掃除しておく。

3:SATAケーブルや電源ケーブルのコードを無理に強く引き剥がして、傷を付けないように気を配る。

4:メーカーの保証期間の有効期限中は、なるべく自分では行わない。

5:必ず自己責任の元で換装の作業を行う。

といったことを踏まえた上で、HDDの交換・取り出しを行われてみてください。

また、故障したハードディスクから中身のデータファイルを取り出ししたい、という際には、
プロのデータリカバリーサービスの方に注文をして、復旧の作業をしてもらうことができます。



ノートパソコンをハードディスクを換装するには?

例えば、デスクトップPCはまだHDDの取り出しが簡単なのですが、
ノートブックパソコン(laptop computer)に内蔵されたストレージの場合だと、また少し違ってきます。

一部の製品を除いて、少し前のノートPCやネットブックなど小型の機種は、
ハードディスクの交換やビスの取り外しが非常に難しくなります。

たとえば、小型や薄型ノートパソコンのふたを開けてパーツを交換修理するには?という疑問については、こちらのページにて。

メーカー独自の回路の製品を使っているマシンもあるため、
一般の方では、修理や部品の換装を自力で行うのは、難易度が全体的にとても高いです。

また例として、オータムサポート 様での、ハードディスク交換 総合料金表といった、
各店舗での値段の一覧も参考までに。

筐体の裏側に、HDDやSSDの取り外し用のふたが付いている製品は、
そちらをドライバーで開けて、ある程度簡単に交換をすることもできます。

パソコン修理サービスでストレージを取り外してもらう

また、一度パソコン(personal computer)の製品の本体を分解してパーツの取り出しなどを行うと、
メーカーの修理保証が無効になる可能性が高くなります。

HDDの交換作業に失敗して別の部分が壊れてしまう可能性も考慮すると、
本来は保証期間内での作業はあまりお薦めできません。

そのためPC、特にノートパソコンのハードディスクの取り換えをする作業は、
専門のパソコン修理サポート店やデータ復旧サービスにて、行ってもらわれることをお薦めします。