パソコンのドライブベイに搭載して使用されたハードディスクドライブに、
ヘッドクラッシュ(Head Crash)という物理障害の破損が起こって、内部のファイルが開けなくなった時に、
データの復旧をしてもらうにはどのように対処をすればいい?という疑問について。
目次
HDDのクラッシュによる物理障害とは?
まず、クラッシュ(Crash)とは、衝突や破壊といった意味合いです。
コンピューター用語では、ハードディスクドライブやSSDなどのパソコンの部品が、
物理的またはシステム的に損傷して、壊れてしまうトラブルのことです。
パソコンのクラッシュと言うと、多くの場合は 内蔵されたHDDが、
製品としての寿命やヘッド障害などの破損で、物理的に故障(failure)するパターンを指します。
例えば、OSのシステムファイルやフォルダーが破損しただけの場合でしたら、
読み書き(Reading and writing)ができなくなっただけで、ハードディスク自体はまだ壊れていません。
なので、再インストールなどでオペレーティングシステムを復旧した後で、引き続き使用ができます。
また、パソコン修理のサービスで、HDDやSSDで起きているOSの問題を修復してもらうこともできます。
ハードディスクが破損するとデータが開けなくなる?
次に、HDD(固定ディスク)はもともと、消耗品とも言うべき精密な機器です。
内部にあるディスクユニット、すなわちプラッタや磁気ヘッド、アームなどの制御機構が故障すると、
修理をするのはプロの事業でもほぼ不可能で、もし直せるとしても、かなりの金額の修復費用が掛かります。
ハードウェアの中でもHDDは特に精密な機器であるため、一度内部の回路を開くと、
小さなゴミやホコリ、湿気などの異物がミリ以下の単位で付着しただけでも、
プラッタ(回転盤)のデータの読み取りに支障が出て、ほぼ完全に使えなくなりやすいです。
そのため、3~5年ほど同じハードディスクを使用して寿命が来る頃には、
次第にクラッシュの兆候が現れるため、完全に故障する前に必要なデータファイルを、
外付けHDDへのコピー&ペーストやイメージバックアップで保存していきましょう。
故障したハードディスクドライブのデータ復旧とは?
しかし、パソコンといった電子機器(electronic equipment)を購入してから一年もたたない時に、
ある日突然、物理的にヘッドクラッシュなどの重度の障害が起きてしまう場合もあります。
そうなると、ほとんどの場合ではディスク・アクセスが完全に不可能になる深刻な問題が発生します。
また例として、江古田の仙人庵 様による、HDDクラッシュとは?の解説も参考までに。
HDDが物理的に故障した際には、それ以上通電して稼働させるとさらに破損が悪化するおそれがあります。
ひとまずパソコンの電源を止めて、ハードディスクをドライブベイから取り外すか、またはPCごと、
専門事業のデータ復旧のサービスに出して見てもらって、読み込みをしてもらうことも推奨します。
電源を切ってパソコン本体からHDDを取り外す
そのまま無理にパソコンを起動させようとしても、
かえってクラッシュの状態が悪化することになりかねないため、まずはいったん電源を切りましょう。
壊れたハードディスクドライブは基本的に修理が困難であるため、
ほとんどの場合は、新しいHDDに交換する形での修復の作業です。
また、外付けHDDのストレージが故障した時に交換修理するには?という疑問については、こちらのページにて。
しかし、ポータブルハードディスクの中には、ケースがかなり固くて開けにくい構造のものもあります。
そちらは、プロのパソコン関連のサポートのサービスで代行してもらうことを推奨します。
データリカバリーサービスで必要なファイルを取り出してもらう
ですが、急にHDDがヘッドクラッシュなどで故障してバックアップファイルが取れていなかった場合は、
膨大な数のデータが、壊れたディスクに残ったままになってしまいます。
そんな時にも上記の通り、プロのデータ復旧サービスセンターで、
唯一、中身のファイルやソフトウェアを取り出してもらうことができます。
破損したHDDの中身をクリーンルームの中で分解して、専用の高度な設備で、
内部のデータ復旧を行ってもらえますので、いざという時のトラブルの時には、
データのリカバリーサービスにお問い合わせをされてみてください。