パソコンのハードディスクやSSDなどの、データ記憶媒体に保存しているファイルやフォルダー、
またインストールしたオペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェアといったデータは、
「ディスクミラーリング」(Disk Mirroring/RAID)というシステムを使用することで、
二台以上のHDDやSSDのデータ記憶装置を用いる方法で、ファイルのバックアップができることをご存じでしょうか?
目次
ストレージのミラーリングによる安全性の向上とは?
まず、最初の頃はやはりハードディスクやSSDのストレージのミラーリングの設定は、
個人では難しそう、費用がかかりそうというイメージがありますね。
しかし専用のRAIDケースやソフトウェアなどを用いて、
一般の個人でもお手軽にミラーリングによるバックアップの設定をすることができます。
たとえば、BUFFALO(バッファロー)から販売されています「DriveStation」(ドライブステーション)は、
4台のハードディスクドライブを一台のケースに搭載した、RAID方式の外付けHDDの製品です。
他にもWindows完全防除、DVD/CDバックアップソフトなど、いろいろなお役立ち製品が販売されています。
RAIDの機能を使用してファイルを保存するには?
また、Logitec フォルダミラーリングツールもおすすめなミラーリングソフトで、
自動的なファイルのバックアップなど、あらゆる機能が搭載されています。
ほかにも、Microsoftで開発されているオペレーティングシステムであるWindows8/8.1やWindows10では、
コントロールパネルに新しく『記憶域』というプログラムが加わっています。
「新しいプールと記憶位置の作成」という項目で、ディスクミラーリングと同じ多重化のデータ保存が設定できます。
片方のハードディスクからデータをバックアップ
次に、ミラーリングの方法はまず、データのバックアップに使う外付けHDDケースなどを二台分用意して接続します。
これによって両方のHDDに常に同じファイルを書き込みすることで、片方のストレージが故障しても、
もう片方のストレージによって同じデータをバックアップで保護することができます。
BUFFALOのテラステーションやリンクステーション、アイ・オー・データのランディスクといった、
ネットワークドライブの製品にも、二台以上のハードディスクが搭載されたRAID製品もあります。
また、RAID1でHDDのミラーリングをしてデータを守る対応策とは?という疑問について詳しくは、こちらのページにて。
注意点として、重度の物理障害によってはミラーリング(RAID1など)を行っても、
データをバックアップした分を含めた2つのデータ保存装置に、同時に障害が起きてしまう可能性もあります。
その際には、RAIDのシステムに設定したハードディスクドライブを、
プロのデータレスキューサービスに提出して、内部のファイルをリカバリーしてもらうこともできます。
HDDのディスクアレイの再構築とは?
次に、ハードディスクドライブを多重化(冗長化)して自動でデータをバックアップする、
ミラーリング(Mirroring)を設定してRAIDのシステムを実装してから、HDDが故障した時について。
まず、壊れたハードディスクドライブを新品に交換してもう片方のストレージからリビルド(再構築)して、
必要なデータファイルのバックアップを行う方法を取ります。
一方で、コンピューターウィルスによるプログラム破壊や、間違えて必要なファイルを一括で
削除してしまった場合など、システム的に連鎖した論理障害のトラブルには弱い、という側面もあります。
データ復旧サービスにてRAIDを提出する
次に、パソコンや外付けハードディスク、サーバー、TeraStation、LinkStation、LANDISKなど、
現在はあらゆるデータ記憶デバイスで、ミラーリングによるファイルの保管の方法が実践されています。
ですが、機材そのものが、過熱などで破損すると、データが開けなくなってしまうこともあります。
こういった物理障害が出た時は、早急に専門のデータ復旧サービスセンターにて、
コンピューター機器の破損した状況の検査や、修復の作業をしてもらわれることをおすすめします。