ハードディスクのモーターが回転しない時は?

ハードディスクドライブを搭載しているコンピューター機器である、
パソコンやサーバー、また外付けHDDドライブ・TeraStation・LinkStation・LANDISK・レコーダー
などの電源を入れて起動させようとしたら、まったく反応がなく、モーターの回転音がしない時には、
どのようにトラブルから修復をすればいい?という疑問について。

急にハードディスクの回転音が出なくなったら?

まず、どのような状態の時にハードディスクが故障してモーターが回転しない状態になったかにもよるのですが、
該当されるデジタル機器を持ち運んで移動させた直後や、マシンの中身の分解・交換をしていない平常時で、
ある日急に起動できずに動かなくなった、という場合は要注意です。

ハードディスクのモーター軸かヘッドが古くなって損壊する、重大な故障を引き起こしている可能性が極めて高いです。

一方で、以下のような破損の状態の場合は、モーターの回転音が出ていなくてもHDDそのものには異常がなく、
他のパーツが壊れているか、接続ができていないだけ、という場合もあります。



HDDが正常に回らない原因の一例

・ノートパソコンを外に持ち運んでいる間に、強い衝撃で内部の部品の接続が外れた。

・自作PCを組み立てている時のコードの接続ミスで、ハードディスクが起動できない。

・HDDの交換をした時に、しっかりとドライブにつなげられていない。

・電源コードがしっかりとコンセントに入っていないために、モーターが回転していない。

・起動ボタンが、強く押し過ぎなどの理由で壊れてしまっている。

・停電や漏電、落雷、水害、過熱などの災害やアクシデントにより、電源ユニットやマザーボード・基板がショートしている。

ハードディスクドライブの損傷によるデータ障害とは?

次に、ハードディスクドライブ以外のパーツに問題があるためにモーター音が聴こえない場合は、
まだ損傷は大分軽い方で、正常な接続や部品の取り換えの作業をして直すことができます。

しかしHDDの内部にあるモーター軸が焼き付きを起こしていたり、
ヘッド部分がディスクの盤面に吸着してモーターの回転を止めている場合は、
中身が壊滅的に破壊されていることも多く、格段に難しくなってしまいます。

パソコンの機器を長く使用されている方には、今までにHDDのクラッシュ
遭遇されてしまったことのある方も多いことでしょう。

ハードディスクの復旧は、論理障害の場合ではなく物理障害が起きている時は、
内部ファイルの引き出しを、専門のデータリカバリーサービスの方で行ってもらうことで対処を行います。



コンピューターのどこかのパーツが壊れているケースとは?

一例としまして、PCなどのコンピューターから3.5インチのHDDを取り外してパソコン店で購入した、
別の3.5インチのHDDを入れ替えてから、モーターの雑音は無事に消えたものの、
初めの故障の時に画面に表示された、破損の表示の内容は変わらなかった、という場合の対処法について。

まず、ハードディスクドライブの装置ではなく、コンピューターの方に異常がある可能性が高いです。

あるいは、たとえばドスパラのユーザーズマニュアルなど、
コンピューターの製品の製造事業の方で施してある、何かの初期設定がないかどうか、
ユーザーマニュアルの、HDDの交換をする手順の項目で確認されてみてください。

その特殊な設定の操作をして、データの認識ができるようになる可能性もあります。

HDDの回路が物理的に破損してデータが開けなくなっていたら?

パソコンやRAIDケース、NASのハードディスクは、新品への交換は簡単に行うことができます。

ですが、壊れた方のストレージは修理がほぼ不可能であるくらいにデリケートな機材で、
また個人で、モーターが回転しないハードディスクの中身のデータを取り出すことはできません。

(論理障害の時は、ストレージが正常に動けば、ある程度は個人でデータの復元を試みることもできます。)

また、壊れたハードディスクドライブを処分する前にデータをサルベージする方法については、こちらのページにて。

HDDの内部が物理的に壊れていてモーターが回転しない状態の場合には、
一般の個人では自力では直すことはほぼ不可能です。

また何度も無理に起動させようとしたり、振動を与えたり分解をするなどのやり方では、
逆に基板や記憶部分(セクタ)にまで致命的な傷が付いたり、
中身にホコリや小さなごみが入ってしまい、かえって状態を悪化させてしまいます。

HDDの内部の物理的な損壊と思われる理由でモーターが回転しない時は、
すぐに通電と起動・接続をすべて中断して、それ以上のダメージを与えないようにします。

壊れたPCや保存ファイルを復旧してもらうには?

次に、壊れたHDDといった部品は、新品に交換すればまた機器を使えます。

自身でのパソコンのパーツの換装作業が難しい、という時は、メーカーの修理サポート、
またはプロのパソコン修理サービスにて、交換修理を行ってもらうと良いでしょう。

中身のファイルやフォルダーを引き出したい時は、データ復旧サービスセンターにて、
拡張子の抽出によるレスキューの作業をしてもらわれることをお薦めします。