パソコンやファイルサーバー、その周辺機器といったコンピューターで使用する、
ハードディスクドライブが、急に故障したり間違えて必要なファイルを削除した時に、
もしバックアップしたデータの補助記憶装置がなかったら、そのままでは開けなくなります。
そんな時には、専門のデータ復旧サービスセンターに注文をして、
対象のハードディスクからのリカバリーをしてもらう方法があります。
その際に掛かる料金は、製品やプラン、企業によって、また他にもHDDの最大容量、
搭載されたコンピューターの配送料などで、どのように違う?という疑問について。
目次
データ記憶デバイスの最大容量による金額の違いとは?
まず、同じサービスの内容でもハードディスクドライブの製品によっては金額が違ってきます。
500GB(ギガバイト)以下の、最大容量の低いハードディスクは、
ドライブのスキャンの読み込みに掛かる時間が少なく、値段がある程度安く済みます。
また取り扱うファイルの総量も平均的に少なめで、データ復旧の作業の時間がある程度短く済む点があります。
逆にパソコンのドライブベイに内蔵された、最大容量の大きいデータ記憶デバイスのハードディスクドライブや、
外付けHDDのカートリッジ(cartridge)に搭載されたストレージの容量が、1、2、4、6、8TB(テラバイト)~と、
記憶できる領域が大きいHDDになっていく程、データ復旧の作業に掛かる時間が長くなります。
特にRAIDケースやNAS、サーバーに導入されているハードディスクドライブは、
大規模なディスクアレイで構築されています。
その容量と所要時間により、データのリカバリーに掛かる金額は大きく上がります。
また、サーバーやNASはパソコンのファイルシステムとは異なるフォーマットがなされています。
そのため、ハードディスクドライブの読み込みも、専門のシステムによって開くことでの、
データ復元のサービスでの措置です。
HDDの内部ファイルのサルベージの申し込みの際は?
また、他に2.5インチ型と3.5インチ型のハードディスクドライブの重量の違い、
あるいは対象のHDDが搭載されたコンピューターの大きさの違いによって、
データ復旧サービスへの郵送に掛かる配送料の方が、少しだけ変わる可能性もあります。
ご自身で直接持ち込みで、ハードディスクドライブまたは対象のパソコンやHDDケース、
またサーバなどの機器を、ファイルのサルベージの申し込みでの提出をされる場合は、
郵送の料金と交通費の面での違いが少し出ることもあります。
カチカチ…といった異音が鳴って物理的に故障したハードディスクドライブの内部のデータ復旧は、一般の個人でできることは少なく、
専門の機器とクリーンラボが揃っている企業での作業を行ってもらうのが、ほぼ唯一の方法です。
費用の割合が安くなるプランも用意されている?
また複数のハードディスクドライブや他のデータ記憶装置を一括で注文すると、
一台辺りに掛かる、データ復旧の費用の割合がさらに安くなるプランが用意されているサービスもあります。
また複数のストレージがある時は、一括で提出すると郵送費が少し安くできることもあります。
専門のデータリカバリーのサービスの会社(Data Recovery Service)によっても、プランによって、
料金に違いも出てきますので、注文の際に一つの目安としてコースのチェックをされてみるのも良いでしょう。
ハードディスクドライブのデータ復旧の料金は?
次に、データ復元の会社は数多くあるのですが、注文での選択する基準は、
サービスの比較・料金の見積もりだけではなく、ほかにも地元の周辺の事業か、
遠方のサービスへの郵送といった、さまざまな要素を参考にされてもよいです。
復帰をしてもらうファイルの種類は、画像や動画、テキストや住所録、メール、音楽など、
どれも拡張子ごとの違いは基本的になく、一律でのデータ復旧の料金設定がほとんどです。
パソコンやサーバー、RAIDやNASのケースにあるハードディスクドライブが破損した際の、
壊れたパソコンの修理または廃棄処分、損壊したパーツの交換のための買い替え、
また修復までの休業の損失額の分など、他の面でも費用がかかる場合には、特に役立ちます。
データの救出でわからないことについて質問してみるには?
また、インターネット上にて各データの救出サービスのホームページを見ていくことで、
サービスの目安も大変参考になり役立ちます。
わからないことがありましたら、データのリカバリーサービスのアドバイザーの方や、
ホームページのQ&A(よくある質問回答)のコーナーをチェックするとわかりやすいです。
ほかにも、相談の投稿掲示板といったお助けサービスにて、
HDDやパソコンといった機器の状態を詳しく記載して、質問をされてみるのもおすすめです。
(インターネット上では、掲示板などにあまり個人情報を書かれるのはお薦めできません。)
ほか、損壊して開かないハードディスクのデータ復旧とは?という疑問については、こちらのページにて。
また新製品のモデルといった紹介ページも、いつでもチェックできます。
ほか、緊急時のための24時間での受付を実施されているサポートもあります。
物理障害と論理障害からデータ復元の値段の違いとは?
次に、データ復元でよく聞く『物理障害』とは、ハードディスクドライブやメモリーカードの、
内部の回路自体が破損して、ストレージに保存されているファイルが物理的に開けなくなった状態です。
このアクシデントが起きた場合は、データ復旧の料金も高額です。
一方で『論理障害』とは、拡張子を間違えて削除して、画面表示の上では消えてしまったり、
ファイルが破損して開けなくなった状態などのシステム的な問題です。
こちらの状態からは、データ復元の値段は安めです。
ファイルが消えた後で、別のデータの上書き保存を繰り返すと、
まだ残っている拡張子の痕跡のデータが消えていって、後で復元がしにくくなるため注意が必要です。
Seagate(シーゲート)といった各メーカーで配布されている、
モニタリング機能を読み取る特殊なソフトウェアで、故障の進行をチェックすることもできます。
パソコンを何度立ち上げてみてもBIOS(ベーシック・インプット/アウトプット・システム)で読み込みができず、
かつHDDから異音が鳴ってきた場合は、ヘッドクラッシュという物理障害の可能性があります。
たとえば、BUFFALOのデータ復旧サービスの対応メディアと料金なども参考までに。
USBメモリやSDカード、DVD-Rなども、HDDと同じく最大容量の数字が上になるほどデータ復旧の料金は高くなっていきます。
データ復旧サービスでの価格のプランを選択するには?
また、データ復旧のサービスセンターによっては、インターネットからの注文や、
時期によっての割引キャンペーンでの申し込みで、ファイルの復活に掛かる料金が少し安く済むこともあります。
一方、データ復旧の費用が安くても実際のサポートがいまいち良好でなかったり、
自分のハードディスクドライブの使用する状況とに合っていなかったりすると本末転倒なので、
金額に見合ったデータ救出のプランを備えたサービスを探すことを心がけると良いでしょう。
料金は、お持ちのHDDの故障の度合いや容量によって数万円~十万円以上と、価格が相当に高くなることも多いです。
所有されているRAIDのディスクアレイが崩壊した場合も、データ抽出の手間の分、料金がかかる場合があります。
ハードディスクドライブが故障していなくて、取り付けをしているパソコンや外付けHDDケースのみが
損壊した場合は、固定ディスク自体は無事であるため、そこから読み込みをする作業になり、料金は大分安価です。
ヘッドクラッシュなどの特に問題な障害が起きた場合は、それ以上の通電は控えて、
早めにハードディスクの内部の必要なファイルのサルベージの注文をされてみることをおすすめします。