Macパソコンのモニターが壊れた時にデータを救出するには?

Apple製のパソコンのうち、コンピューターと液晶ディスプレイが一体化している、
ノートパソコンのMacBook ProやMacBook Air、またはiMacのPCで、ある時 急に液晶モニターが映らなくなる
故障が発生して画面が閲覧できなくなり、壊れたパソコンの内部にあるSSDやハードディスクに保存されている
ファイルが展開できなくなったら、どうすれば大事なデータを救出することができる?という疑問について。

デスクトップPC用のモニターにHDMI変換ケーブルをつなげて開く

こちらの一例では、MacBook Airの本体の、macOSがインストールされているノートパソコンで、
液晶モニターの画面のみが開けず、電源とオペレーティングシステムのデスクトップは展開できる状態から、
SSDに保存されているデータファイルをバックアップして救出する手順を基に、解説いたします。

まず、デスクトップパソコンなどの電子機器で使用するための液晶モニターの製品を、
ノートパソコンとは別にお持ちでしたら、そちらにAppleのMacBookなどに対応された、
HDMIの変換ケーブルを購入して、ディスプレイコネクタ(DisplayPort)に接続します。

そしてノートパソコンとモニターの両方の電源を起動して、デスクトップの画面が正常に開ければ、
そちらを閲覧しながらパソコンを操作したり、必要なデータを開いて、外付けHDDなどの外部のストレージに、
バックアップで保存していく形で、または専門のサービスでレスキューの作業を代行してもらって、
データを救出することもできます。



キーボードを使ってデータをバックアップするには?

液晶モニターが割れていたりして、別のモニターもなかった場合、または対応されていない古い機器だった場合は、
Macのオペレーティングシステムのデスクトップ自体は起動できる状態でキーボードの入力も可能な状態でしたら、
ショートカットでの指示を活用して、キーボードでフォルダーのデータを開いてバックアップを取る方法もあります。

※注意としまして、下記の手順は液晶ディスプレイの画面が完全に見えない状態でキーボードの入力の作業をすることになる場合、
 OSの状態と設定の違い、あるいは一つの入力の指示のミスによって、まるで違うフォルダーやソフトウェアの場所での、
 違う操作になってしまう可能性があるため、十分に慎重に、かつ自己責任の下で行ってください。

macOSのパソコンの電源を入れて、デスクトップの画面が開く音がしましたら、
ノートパソコンのUSBポートに、USBメモリーか外付けのハードライブのコネクタを差し込みします。

(念のため、貴重なデータが保存されている外部のストレージは使用しない、
 またはそれらをお使いの場合には、別の補助記憶装置にバックアップをしてから接続をしてください。)

次に、「commandキー」+「Nキー」を同時に押すと、グラフィカルユーザーインターフェース(Graphical User Interface)の
Finder(ファインダー)の画面が、モニターには映らなくてもコンピューターのシステム上では、展開されます。

一番最初に開かれているのは、「最近の項目」の画面です。

この中に、最近保存していたデータファイルの数十〜100個ほどのアイコンが、一覧に並ぶ形になっています。

「最近の項目」の一覧に必要なデータが含まれていそうな場合は、
「commandキー」+「Aキー」を同時に押すと、すべてのファイルが選択されますので、この状態で続いて
「commandキー」+「Cキー」を押すと、それらのファイルがPCのメモリー上に、一時データとしてコピーされます。

USBメモリーや外付けハードディスクにデータを保存するには?

次に、「commandキー」+「↑の十字キー」を6回押すと、上の階層に行って、「USERのMacBookAir」といった名称の画面が展開されます。

「↓の十字キー」(設定によっては「→の十字キー」)を一回押すと、USBメモリーにあたる「USB DISK」、
または外付けHDDの「メーカー名」といったアイコンが選択されます。

この状態で「commandキー」+「O(オー)キー」を入力すると、USBメモリーないし外付けハードディスクのディレクトリが開きます。

「commandキー」+「Vキー」を入力すると、先ほど「最近の項目」でコピーしたデータファイルが、
USBメモリーまたは外付けHDDに貼り付けで保存されます。

パソコンをシャットダウンして、別の故障していないPC本体にUSBメモリーか外付けハードディスクを差し込み直します。

そちらのディレクトリを開いてから、必要なファイルが保存されていれば、データのバックアップによる復旧に成功です。

また、モニターが一瞬だけ付いてすぐに映らなくなる状態を直すには?という疑問については、こちらのページにて。

ピクチャや書類のフォルダーにあるファイルを救出するには?

ちなみに、「最近の項目」のところから、「commandキー」+「↑の十字キー」を2回押すと
「ダウンロード」の一覧に移動して、3回押すところでは、「user」のフォルダーの一覧に移動します。

「user」の画面に移った時点では、上から二番目の「ダウンロード」が選択された状態になっています。

上から「アプリケーション」「ダウンロード」「デスクトップ」「パブリック」「ピクチャ」
「ミュージック」「ムービー」「書類」という順番に、専用フォルダーが並んでいます。

例えば「ピクチャ」のフォルダーにあるデータを保存したい時は、「↓の十字キー」を3回押して、「commandキー」+「Oキー」を押します。

また「書類」のフォルダーを開く場合は、「↓の十字キー」を6回押して、「commandキー」+「Oキー」を入力すると展開されます。

そして同じように、「commandキー」+「Aキー」→「commandキー」+「Cキー」でコピーしてから、
「commandキー」+「↑の十字キー」を4回押して、「USERのMacBookAir」の画面に移動します。

そしてこちらも上記と同じ手順で、USBメモリーや外付けハードディスクにデータを保管します。

一方で、オペレーティングシステムにエラーが発生していたり、HDDやSSDのストレージに不具合が出ていて、
正常にパソコンが開けない時は、専門のデータリカバリーのサービスで修復してもらわれることを推奨します。



SSDやHDDを壊れたMacパソコンから取り外す

外部から接続する液晶モニターは、対応されている製品であれば、MacのデスクトップPCや、
他のオペレーティングシステムのマシンでも、ディスプレイケーブルを通して、併用して使用することもできます。

ほか、Macで外付けのモニターを使う手法なども、参考までに。

しかし、液晶モニターだけではなく他のパーツも故障していて、電源やデスクトップの画面自体が起動できない場合は、
Macパソコンのふたを開けて、ドライブベイから内蔵のSSDやハードディスクドライブを取り出しして、
別のパソコンのドライブベイに一時的に増設したり、外付けでUSB接続をして、データを取り出す手法もあります。

3.5インチサイズのハードディスクドライブの場合は、別のデスクトップPCの空いているドライブベイに、
そのまま差し込みして、中間コネクタとSATA/IDEケーブルをインターフェースに差し込みします。

2.5インチサイズのSSDやHDDの場合は、デスクトップパソコン用の変換マウンターに取り付けて、
ドライブベイに差し込みするか、USB外付けケース、またはUSB変換ユニットに取り付けて、外部から接続します。

データ復旧サービスで画面の壊れたノートPCを見てもらう

MacBook Airに内蔵されているカード上の小型のSSDの場合は、ふたを開けて取り外すのに、
ペンタローブドライバーとトルクスドライバーという、特殊なネジを外すドライバーが必要です。

そして、SSD自体のデータの読み込みにも、特殊な外付けの読み取り装置が必要です。

これらの作業は、一般の個人では少し手間のかかる作業でもあり、機材や工具もそろえる必要があり、
また精密機器を取り扱うため、Mac製品に対応されたプロのデータ復旧サービスセンターに問い合わせをして、
故障したMacパソコンを提出して、リカバリーの措置をしてもらわれれることもおすすめします。