HDDやSSDを読み込んでデータ復旧をする機器の価格は?

パソコンの本体や、外付けのハードディスクケースが故障してしまい、
内蔵されたHDDに保存していたファイルが開けなくなった場合には、
HDD自体が故障していなければ、それを壊れたコンピューターなどから取り出して、
別の機器に付け代えてから読み込んで、データ復旧をする手法があります。

そこで、ハードディスクまたはSSDを、破損した装置から取り外して、
別のパソコンにつなげて読み込みするのに必要な専用の機器をそろえるには、
どのようなPC環境の時に何が必要で、予算の面ではいくらくらいの価格になる?という疑問について。

ハードディスクに接続するSATA変換ケーブルの値段は?

まず、壊れていなくてパーツの増設をしても問題のないデスクトップパソコンを別に一台以上、
個人で所有されている場合は、SATAケーブル(またはIDEケーブル)の予備がなければ、一本購入します。

値段はパソコンショップや電気店、通信販売店などで500円~800円ほどです。

IDE方式の仕様の古いパソコンまたはハードディスクの場合は、
例えばIDE⇔SATA変換ケーブル/アダプター、電源コネクタ変換アダプタケーブルを購入します。

なるべく、汚れや異物の付着を防ぐための作業用のシートも購入します。

空いたドライブベイにHDDを差し込み、マザーボードとインターフェースに、
SATAケーブルのコネクタを差し込んで、電源ユニットの中間コネクタを差し込みます。

パソコンの電源を付けてWindowsやmacOSを立ち上げて、
エクスプローラーやFinderで新しいボリュームのアイコンが表示されたらそちらを開きます。

そして、フォルダーの内部の必要なデータをバックアップする形で復旧します。

HDDの取り外しが、自身では難しそうな複雑な形状のパソコンや周辺機器といった機材の場合は、
専門のデータ復活センターのサービスの方で、作業の代行を行ってもらうことができます。



ドライブベイに設置するHDD変換マウンターの価格は?

次に、2.5インチ型ハードディスクを取り付ける場合で、しばらくデスクトップパソコンの方で、
そのままストレージを使い続ける予定の際には、CENTURY(センチュリー)といったメーカーの、
HDD/SSD変換マウンターを購入して、ドライブベイに設置する方法もあります。

製品の価格は、1000円~2000円前後です。

また、だいぶ前のHDDを接続する時は、SATAとIDEの方式の対応の違いにご注意ください。

そして、DドライブやE、F、G、H、Iドライブ~としてボリュームを読み込みできます。

ストレージの故障による読み込みの失敗の可能性

一方で、一般の個人でHDDやSSDといったストレージの取り外しの作業を行われる際、
何らかの想定外の接続の不良や故障、破損の発生により、データの読み込みができずに失敗して、
購入の費用がかかってしまうだけの可能性もあることを、事前にご了承ください。

また、HDD自体が故障した場合のデータの救出は、技術や設備の点から一般の個人では行えないため、
専門業者のデータ復旧サービスの方で、クリーンルームで行ってもらう必要があります。



外付けHDDケースやUSB変換ユニットの金額は?

次に、デスクトップパソコンをまだ購入したばかりでケースをなるべく開きたくない、という場合や、
代えのPCがノートパソコンだけ、という際に、対処をする方法について。

まず、ロジテック(Logitec)やサンワサプライ(SANWA SUPPLY)、
タイムリー(TIMELY)、StarTech(スターテック)、ORICO(オリコ)、変換名人、玄人志向といった、
USB接続の外付けHDDケースか、USB変換ユニット/HDD変換アダプターの製品を使う手法もあります。

市販の外付けハードディスクケースは、1000円~3000円くらいの金額です。

USB変換ユニット/HDD変換アダプター、電源コネクタ変換アダプタケーブルも、1000円~3000円ほどの価格です。

RAID(ディスクアレイ)の場合は、2ベイ、4ベイ、12ベイなど、
搭載されたハードディスクの本数に対応されたRAIDケースを購入する必要があります。

ハードディスク・SSDの取り外しに使う工具の料金は?

次に、ハードディスクまたはSSDのインターフェースを取り付けて、ケースまたはユニットの電源を付けます。

続いてパソコンのUSBコネクタに差し込んで、別のローカルディスクDやE、F、G~として開いてください。

そして、同じく外付けハードディスク、RAID、NASなどの場所に内部のファイルのバックアップをして、
テキストや写真画像、プレゼンテーション、住所録、音楽、メールといったデータの復旧を行います。

また、MacBookといった一部のノートパソコンは特殊な形状のネジが使われているため、
専用のペンタローブドライバーやトルクスドライバーといった工具を、
数百円~千数百円ほどの料金で購入して、HDDやSSDを取り外す必要があります。

また、ハードディスクがクラッシュした時のデータ復旧は迅速に!という問題の詳細は、こちらのページにて。

ですが、レコーダーといった、プロテクトが掛かっている装置で使われているHDDは、
一般の個人では読み込みができないことが多いため、
これらの機器に対応された、データサルベージの事業にて復旧をしてもらわれることをおすすめします。

薄型のSSDを取り付けて接続する外付けケースの費用は?

またSSDの場合、2.5インチハードディスクと同じサイズの製品ではない、
フラッシュメモリ型の薄く細長いサイズの製品は、
専用の外付けSSDケースが必要です。(費用は4000円くらいです。)

NTFSやFATなどのWindowsやmacOSで読み込みができるフォーマットでない「XFS」などの、
NASなどで導入された、特殊なファイルシステムが使われているハードディスクをパソコンで開きたい、
という際には、通常の機能では開けず、特殊なユーティリティー製品が必要です。

ほか例として、アクセスサポートサービス 様での、訪問・持込 データ復旧・復元料金表 の解説も参考までに。

また、ツールを購入される前には必ず、HDDやSSDをパソコンにつなげてから、
Windowsのコントロールパネルにある「ディスクの管理」などの画面を開いてください。

そして、フォーマットされたファイルシステム名を確認して、
そちらの読み込みに対応されたソフトウェアを入手されてみてください。

データ復旧サービスでストレージへのアクセスを行ってもらう

ですが、特殊なロックの機能が掛かっている設定の可能性もあったりと、
必ずしも個人でデータの読み込みができるとは限らないことを、事前にご了承ください。

ご自身で読み込みの作業を行ってみるのが不安、またはHDDの差込口が破損していたり、
ストレージにアクセスエラーが起きているようなトラブルが出てデータが開けない、という際には、
やはりプロのデータ救出サービスに注文をして、見てもらわれることをおすすめします。