バッファローから開発・販売されていますネットワークハードディスク(NAS)の
『LinkStation』(リンクステーション)を使用されている際、
または使い始めの設定中に何らかのエラーが出てしまい、ネットワークドライブに保存しているデータが
読み込めなくなった時には、どうすれば状態を修復して、データを救出できる?という疑問について。
目次
リンクステーションの製品の一覧
・BUFFALO:バッファローリンクステーション ネットワーク対応HDD 2TB LS410D0201
・バッファロー:リンクステーション RAID機能搭載 ネットワーク対応HDD 2TB LS220D0202C
・LinkStation ネットワーク対応ハードディスク(NAS) 1TB LS-Y1.0TL
・リンクステーション 高速モデル NAS(ネットワークHDD) 2TB LS-V2.0TLJ
・NASのLinkStation RAID 高速ネットワーク対応HDD 4TB LS-QV4TL/R5
NASの本体が熱していたらしばらく冷ます
まず、LinkStationを使用している時に急にエラーが出たり、
動作が止まってネットワークに正常に接続ができなくなった時は、
NASの機器が高熱になっていないかどうかをご確認ください。
リンクステーションが熱しやすい場所に配置されていると熱暴走によるエラーが発生して、
NASの本体の動作が止まって、内蔵されたハードディスクドライブの内部ファイルにも、
一時的にアクセスができなくなってしまいやすいため、涼しく通気性の良い場所に配置します。
また、定期的に、リンクステーションの冷却ファンとその周辺や通気口にホコリが溜まっていて、
排熱性が下がっていないかどうか確認して、本体の掃除も行います。
無線LANルーターの問題を解決するには?
次に、LANケーブルが無線LANルーターに差し込まれていなかったためにNASへの接続ができなかったり、
ルーターが過熱でエラー状態になっていたりすると、ネットワークに接続できなくなります。
そのため、ローカルエリアネットワークの回線の状況も、見直してみてください。
お使いのデスクトップパソコンやノートパソコンと違うインターネット回線に
LinkStationが繋がっていると、フォルダーにアクセスできません。
複数のインターネットサービスプロバイダに加入をされている方は、ご注意ください。
LinkStationなどのNAS自体に深刻な問題が出て開けなくなった時は、
ストレージの状態を修復してデータへのアクセスを回復する際は、個人でできる方法には限りが出てきます。
最初から自身でそれ以上電源を入れるのは、状態悪化の防止のために控えて、
プロのデータリカバリーサービスに出して見てもらわれることも、一つの選択になります。
LinkStationのランプの状態を確認してエラーを回復
まず、LinkStationの本体に点灯しているランプが普段と違う色に点灯していたり、
INFO/ERROR、FUCKTIONなどのランプが、点滅をしていないかどうかを確認します。
次に、BUFFALOのオフィシャルホームページから、購入されているリンクステーションの
型番の製品に該当するユーザーマニュアルを、PCに内蔵されたHDDやSSD、
または外付けHDD、RAID、NASなどの場所に保存して、パソコンで開きます。
https://www.buffalo.jp/s3/guide/ls500/jp/99/ja/pc_index.html
各種ストレージデバイスの『マニュアル』のPDFファイルに表記されています、
フォルダーが開けない場合の問題解決のメニューを参照にして、
どのようなトラブルが起きているか、その原因をチェックして、修復の手順を確認します。
破損したファームウェアを修復するには?
Microsoft Windows(マイクロソフトウィンドウズ)のパソコンをお使いの場合は、エクスプローラーを開きます。
コンピューターの項目に表示される「Share」のアイコンに赤色の×マークが付いていると、
共有フォルダーが開けなくなり、データが読み込めなくなります。
しかし、最初に開いた時にはたまたま×マークが出ているだけで、
実際に開くとフォルダーにアクセスができることもあります。
次に、管理用アプリケーションソフトウェア(Application Software)の、
「NAS Navigator」(ナスナビゲーター)を起動します。
お使いの種類のストレージの項目を開いた時に、エラーメッセージが出ている場合も、
やはりNASがネットワークに接続できていないケースがあります。
ファームウェアの復旧モードを直すには?
NASのアイコンが表示はされているけれど、「!」などのエラーマークが付いている時は、
LinkStationのファームウェアに「復旧モード」などのエラーが出ていることがあります。
その場合には、BUFFALOのサービスの専用ページから『ファームウェア・アップデーター』の
プログラムをパソコンにインストールして、手順に沿ってLinkStationをアップデートします。
これで大抵は元通りにリカバリーされて、HDDの内部のフォルダーにアクセスしてデータを救出できます。
また、インターネットに接続できてWEB設定の画面が開けるようでしたら、
状態が良くない時には、データを外付けHDDなどの場所にバックアップをした後に、
メニューからアップデートや初期化をしたり、ディスクアレイの設定変更などを行ってみてください。
・TeraStationの故障を修理するには?という疑問については、こちらのページにて。
ハードディスクドライブのデータを回収するには?
NASの本体自体が故障してしまいどうしてもデータが開けない時は、
以下の手順で、内部のデータファイルを回収する手法もあります。
まずLinkStationのケースからハードディスクドライブを一台取り出します。
それをデスクトップパソコンのケース内部の未使用のドライブベイに増設するか、
外付けHDDケースに差し込みして、PCにUSB接続をしてみます。
そのままだと『XFS』というWindowsやmacOS/Mac OS Xに対応されていないフォーマットの形式で、
フォルダーへのアクセスができない状態です。
そのため、『復旧天使』など、NASのHDDにも対応されたデータ復元ソフトを購入してインストールします。
こちらを開いて、スキャンされたストレージのうち「SGI XFS」という項目を開くと、
ディレクトリにアクセスできますので、こちらからデータをバックアップする形で復旧します。
または、NASの機器に対応されていますプロのデータ復旧サービスセンターに出して、
必要なファイルを回収してもらうこともできます。
ハードディスクドライブ自体が故障してしまった場合でも同じく、物理障害に対応された、
データ復旧サービスセンターの方に出して、ファイルのリカバリーの作業をしてもらえます。