デジタルカメラなどの機器でマルチメディアカード(MMC)に保存していたファイルを誤って削除してしまったり、
フォーマットで全部消してしまわれた際には、どうすれば復元できる?という疑問について。
目次
マルチメディアカードから誤ってデータを削除したら?
まず、SDカードやUSBメモリと同じく、マルチメディアカードは出力装置と入力装置を兼ね備えた
読み書きの可能な入出力装置(input-output device)なので、ファイルの消去も可能です。
デジカメの本体の機能にある削除操作の入力や、WindowsやmacOS/Mac OS XのパソコンにUSB接続して
エクスプローラーやマイファイルで一度消去してしまうと、データは表示の上では拡張子がなくなった状態になります。
ですが、メモリーカードのメモリチップの中にはまだ、ファイルの「痕跡」が残っています。
なので、こちらが新しいデータの上書きで消えてしまわないうちであれば、
まだここからサルベージする形でデータの復元が可能です。
MMCをカードリーダーに差し込んで開き直す
現在マルチメディアカード(Multi Media Card)を使用している電子機器が故障してしまい、
読み込みができなくなった時には、USBカードリーダー・ライターを、別個で購入して、
そちらのコネクタに差し替えてから、パソコンにSBで接続すると、大抵は開くことができます。
また、マルチメディアカードに保存していた、写真画像の拡張子や動画のファイルを、
間違えた削除の操作や誤ったフォーマットをしてしまった時にも、パソコンでMMCのデータを復元するためには、
USBカードリーダー・ライターに差し込みして、開き直す必要があります。
Macパソコンのごみ箱からファイルを元に戻す
「マルチメディアカード」(MMC-MultiMediaCard)とはSDカードと同じく、カードリーダーなどの媒体から
USBポートを通してパソコンに接続して、デジタルデータの書き込みやファイルのコピーによる保管ができる小型のカード媒体です。
写真画像などの電子データを保存できる容量は64MB(メガバイト)〜2GB(ギガバイト)と、
現在では容量自体は少なめですが、幅広い種類があります。
macOS/Mac OS XのFinderなどのシステムでファイルを削除した場合は、外付けの記憶装置に
保管されているファイルもゴミ箱のフォルダーに一旦移動しますので、ここから復旧させることもできます。
・メモリーカードのデータが開けなくなる状態から復旧するには?という疑問については、こちらのページにて。
データ復元ソフトでMMCをスキャンする
市販のデータ復元ソフトウェアの『ファイナルデータ』や『完全データ復元プロ』、
あるいはマッキントッシュパソコン対応の『データレスキュー』など、
リムーバブルメディアにも対応されている性能の良いデータ復活ソフトウェアのプログラムを
PCにインストール・セットアップします。
そしてマルチメディアカードをUSBカードリーダーなどを使ってパソコンに読み込ませて、
スキャンを行い痕跡データを抽出して、失ったファイルの蘇生を試してみる事ができます。
データ復旧サービスセンターに提出をする
しかし、マルチメディアカードの本体に大きな傷が付いたり、差込口が錆び付いたりなどして
システム的にパソコンで読み込めなくなった時には、それ以上メモリーカードの回路の破損の状態が
ひどくなってさらにデータが開けなくならないように、使用(通電)の方は、一旦控えてください。
そして、専門の事業であるデータ復旧サービスセンターの方に問い合わせをして、
内部に閉じ込められた状態のデータを分解作業などで抽出してもらうことをおすすめします。