ノートパソコンが過熱で電源が止まった時にデータを復旧

ノートブック型のパソコンは、デスクトップ型パソコンよりもコンパクトなサイズで、
液晶モニターの画面やキーボード、タッチパッド、スピーカーなどが一体化している分、
内部パーツ同士の空きスペースは、少なめな構造になっています。

また、テーブルなどの上にPCの本体を横に置いて密着させて使うために熱が充満しやすく、
廃熱装置の調子が良くないと、ノートパソコンとテーブルに過熱が出やすい傾向があります。

そのようなトラブルが発生してノートパソコンの電源が止まった時に、起動をし直したり、
ハードディスクやSSDのデータを復旧するには、どのように対処すればいい?という疑問について。

ホコリやゴミが筐体にたまっていると熱暴走が起きやすくなる?

まず、数年以上、と長いことノートパソコンを使用していると、
電源ユニットやCPUの冷却ファンにホコリやゴミがたまっていって十分な廃熱ができず、熱暴走のおそれにもつながります。

なので、ノートパソコンの掃除は定期的に行う必要もあります。

また、パーツの老朽化などで冷却ファンの回転がまともに動かなくなると、
急激にパソコンが発熱して、起動してから数分で電源が落ちてしまいます。

その際には、小型のコンピューターのパーツの交換作業に慣れていなければ、
専門のパソコンの修理サービスの方で、ノートPCを直してもらわれることをおすすめします。



ノートパソコンがフリーズして動作が止まった時は?

次に、ラップトップ・コンピューターに、熱暴走でフリーズ(ハングアップ)が起きて、
電源と動作が止まって操作ができなくなった場合に、起動の状態を復旧する手順について。

ひとまずは、ノートパソコンの電源ボタンの長押しでシャットダウンして、電源をオフにしてください。

オペレーティングシステムに問題がありそうな時は、システム修復ディスクなどで、
「システムの復元」や「スタートアップ修復」などの機能で、回復を試してみてください。

また、電池の取り外しが簡単な構造の製品であれば、ノートパソコンのバッテリーの状態を目視で確認されてみてください。

もし電池が通常よりもだいぶ膨張していたり液漏れが起こっていたら、寿命で破損している可能性が高いため、
新しいバッテリーをメーカー先から取り寄せて、交換をする必要があります。

ノートPCが冷えてから電源を付け直す

次に、電源を止めた状態でしばらく何もせず数時間~一日ほど、
暑くない日陰の場所にノートパソコンを置いて、ハードウェアを冷まします。

もし可能であれば、本体カバーのふたを開けて、ハードディスクやCPU、メモリから焦げた匂いがしていたり、
煙が出ていたり、金属の一部が溶けかかっていたりしないかどうかを確認されてみてください。

そして、しばらくたって過熱の状態から冷めた後に、電源を付け直します。

正常にオペレーティングシステムが立ち上がって、何事もなく使用ができれば、ノートパソコンの復旧に成功です。

また、停電で電源が止まる緊急事態を防ぐには?という疑問については、こちらのページにて。

もし、ノートパソコン(notebook-sized personal computer)の電源が止まったまま起動できなくなり、
内部のハードディスクやSSDに残っているファイルにアクセスできなくなった時は、
プロのデータ復旧のサービスセンターにて、リカバリーをしてもらうことができます。



コンピューターの過熱によるトラブルを防ぐには?

次に、過熱によってCPUをはじめとする部品が熱暴走を起こしていると、
いきなりノートパソコンが閉じて、名前をつけて保存する、または上書き保存をする前の、
作りかけのデータが、全部消えてしまうおそれがあります。

ですが、Microsoft ExcelやWord、PowerPointのように、一定の時間ごとに行われる、
自動保存の機能があるソフトウェアで作業をしていた場合は、パソコンを立ち上げ直した時に、
もう一度そのアプリケーションソフトを開くと、前回の途中の段階から再開できる見込みがあります。

一方で、フリーズや強制シャットダウンが頻繁に起こる問題をそのままにすると、
ノートパソコンのパーツに過熱や衝撃が続いて次第に傷んで、どんどん悪化してしまう危険があります。

そのため早めに、熱がたまった影響などによると思われる故障の状態から、修理を行われた方が安全です。

例として、TECH CAMPの、ノートパソコンの熱は危険なサイン!冷却して熱暴走や故障を防ぐ対策方法 の解説も参考までに。

また、膝の上に直接コンピューター(NOTEBOOK PCなど)を置いて長時間使っていると、
過熱で足に低温火傷などを負うおそれもありますので、カバーなどを下に敷いて、念のためお気をつけください。

パソコンの修理サービスに出して直してもらう

また、ノートブックPCの冷却ファンの回転音がまともに聞こえなくなったり、
本体が熱くなる兆候が現れ始めたら、なるべくそれ以上は使わずに、一度通電をお控えください。

特に、OSのロゴの画面やデスクトップの画面まで正常に進まず、すぐ閉じてシャットダウンする場合は、
マザーボードやCPUといった重要なパーツに、深刻な故障が発生しているおそれがあります。

そして、早めにPCメーカーのカスタマーサポートやパソコン修理サービスセンターにて、
過熱が起こるマシンの内部の掃除や、部品の交換による修理を行ってもらわれることをお薦めします。