サーバーが故障してデータが破損した時に復旧するには?

サーバー(Server)は、膨大な管理データを24時間365日、毎日フル稼働で処理し続けるため、
企業・個人用を問わず常に故障の危機と隣り合わせ、といえます。

電子機器やネットワークで発生するアクシデントにも、さまざまな一例が挙げられます。

そのようなトラブルでいざという時に、破損したサーバーの機器と内部のデータを復旧をするためには、
どのような対処方法を取ればいい?という疑問について。

サーバーがダウンしたり故障が発生する事例

一時的なアクセス増加による負荷でエラーが発生して、サーバーダウンした。

・間違ってシステムファイルを、間違って削除してしまった。

・ディレクトリやプログラム、重要なファイルが壊れた。

・フォーマットの指示が出て、データにアクセスできなくなった。

・停電などで、コンピューターの電源が落ちた。

・落雷や水害で、サーバーや周辺機器がショートしてしまった。

・固い物にぶつけたり、床に落とした、また機体が倒れた、などの物理的な衝撃でマシンが故障した。

・マシンからエラーの音や電磁警告音が鳴った、またはサインのエラーランプが点灯した。



電源が止まってデータを失うアクシデントとは?

まず、いきなりサーバーの電源の供給ごと止まってしまうと、現在書き込み中だったデータが消えてしまったり、
更新作業中だったアプリケーションソフトなどの、プログラムやファイルが破損してしまうことがあります。

自身の管理されている分と、一般ユーザー様や、お客様の作られたデータが、
ディレクトリからすべて抹消されてしまう危険性も決して低くはありません。

RAIDアレイによるミラーリングや、外付けハードディスクへのフルバックアップ、
NAS(Network Attached Storage)やクラウドへのデータの保存などで、事故からの復旧ができるように、
対策を取っておくことでアクシデントに対する、ある程度の破損の防止ができます。

サーバー(Server)の内部のディレクトリに保管された、データファイルやシステムの構成が破損したり、
エラーやダウン、ショートなどでコンピューターが故障した場合には、それ以上稼働させていくと、
かえって負荷をかけて、状態が悪化するアクシデントが出る可能性があります。

そのため、まずは提携されているシステム管理会社、またはデータ復旧サービスセンターや、
サーバー、NASといった機材の購入先に電話をして、修理やファイルの復元の相談や、
マシンの故障の検査の手続きをされていくことをお薦めします。



保存ボタンを押したらページが移行せず書きかけのデータが消えた

次に、ブログやSNS、掲示板といった、フォームでの投稿ができるページを開いて、
テキストを書き込みしてから「保存」「新規投稿」「編集」などのボタンを押したら、
書き込みをしている間にレンタルサーバ先、またはネットワーク回線がダウンしているトラブルが出ることがあります。

そうなると、ページが投稿または更新完了の移行をせずに、
書きかけのデータが保存されないまま消えてしまいます。

このトラブルを防止するには、一定時間ごとの自動保存の機能を有効にするか、
投稿のボタンを押す前に、パソコン上にメモ帳やWord、一太郎といったワープロソフトに、
コピー&ペーストでデータのバックアップを取っておくことが、有効な方法です。

また、サーバーのデータを失った時にサルベージするには?という疑問については、こちらのページにて。

ほか、ウェブブラウザの「戻る」のボタンを押すと、まだ開いたページの履歴のデータが残っていて、
コピー&ペーストで、データをテキストエディタに貼り付けて保存できる場合もあります。

システムの障害からアクセスの状態を回復するには?

また例えば、ネットワークのクライアント側のアクセスの増大により処理速度が鈍くなるなど、
一定時間がたつと解消されて、自動的に戻る程度の軽い負担ですぐに復旧できることも多いです。

外部のレンタルサーバーの処理速度が遅くなって、ページが開けない状態になったら、
特に夜6時以降の時間帯は、しばらく待ってみることで直るケースがほとんどです。

他の事例に、自身で管理をされているWindows Server(ウィンドウズ・サーバー)や、
macOS Server(マッキントッシュ製のサーバー)などのシステムが一時的にエラーを引き起こしている時は、
ある程度時間をおいて様子を見るか、回復プログラムを起動することで修復ができることもあります。

また、Windows Serverに関するドキュメントや、macOS Server サポートもご参考までに。

ですが、例えば高密度サーバー(ブレード・サーバー)に使われているCPU(中央演算処理装置)が、
処理性能の不足で激しく発熱して、他の部品とともに焼き焦げやショートを起こしてしまうケースもあります。

機械そのものが突然故障(クラッシュ)してしまうと、
マシン全体が壊れて、瞬時に停止してしまう危険も高くなってしまいます。

データのバックアップと復旧をするには?

次に、コンピューターの中でも家庭向け専用のシステムやNASのように、
比較的負担の軽い装置でしたら特に慌てずゆっくりと、破損の状況をチェックしてみましょう。

マシンから、警告音や一時的なフリーズまたはパーツの故障の兆候が現れた時には、
その日のうちになるべく早くメンテナンスに移行して、破損しかけているシステムの修復や、
部品の交換、そして必要なデータのバックアップをされた方が、
より安全かつ迅速に、サーバーのアクシデントに対応ができます。

すでに電子機器が大きく破損していて正常に開けなくなった時には、対象のサーバーやNASを、
専門事業のデータ復旧サービスに提出して、内部の重要なファイルを取り出してもらわれることを推奨します。