Microsoft Windowsのパソコンを使用中、Tempフォルダー(Temporary/一時的な格納場所)という、
一時的なファイルを保存するフォルダーにあるデータを、誤った削除動作で消してしまい、
後から復元させたい場合にはどうすればいい?という疑問について。
目次
Tempフォルダーの場所を開くには?
※こちらの一例では、Microsoft Windows 10(マイクロソフト・ウィンドウズ・テン)のパソコン上で、
tmpファイルの復旧を行う場合について解説いたします。
まず、一時ファイルも拡張子として作製・保存されていますので、
Tempフォルダーに保管されるという点以外はデータの形自体は普通のファイルと同じです。
Tempフォルダーの場所を開くには、Windows 10のデスクトップ画面のタスクバー左にあります
「何でも聞いてください」と書いてあるボックスに「ファイル名を指定して実行」と打ち込みます。
「ファイル名を指定して実行」の項目を選択するか、タスクバーの検索窓を選択します。
このボックスに「%temp%」と打ち込み「OK」を押します。(%は小文字に変換)
C:→Users→ユーザー名→AppData→Local→「Temp」のフォルダーが表示されます。
「.tmp」の拡張子のファイルを元に戻すには?
ここにあります「.tmp」の拡張子が一時ファイル(Temporary File)となります。
Tempフォルダーにあるファイルは数か月くらいの間は残っているものが多いです。
このフォルダーで削除したファイルも、普通の消去の操作であれば、すぐになくならず
まずはゴミ箱のフォルダーに移行します。
ゴミ箱を開いて、対象のtmpファイルを選択して右クリック→「元に戻す」で、元のTempフォルダーに戻ります。
操作中もCドライブを常に回していて、OSの上書き保存(オーバーライト・セーブ)がされるため、
より確実に回復をしたい、という際にはそのままパソコンを動かさずに
データリカバリーサービスに出して見てもらわれることを推奨します。
手動でファイルを消去していた時は?
しかし、他の、直接的に手動でフォルダーから消去するような操作で削除した場合は
ゴミ箱には移行せずにそのまま表示から消えてしまいます。
一時ファイルは大体の場合、回復させなくてもそれほど困るものはないですが、
もし復元させないと困るデータがあった場合には、
その際にはウィンドウズの回復機能や差分更新機能付きのフルバックアップのソフトウェアを
もし事前に設定していましたら、そちらからの復元作業も試されてみてください。
パソコンから表示が消えたデータを復元するには?
専用の「データ復元ソフト」を使用して、拡張子(Filename Extension)を復旧する方法があります。
こちらの一例では、AOSテクノロジーズの「ファイナルデータ9.0」を
使用して、必要だった分のtmpファイルが自動的に削除された、または手動で消去してしまった後で、
消えたデータを復旧する方法について解説いたします。
Windowsパソコンにインストールした「ファイナルデータ」を起動します。
(最初は試用体験版でスキャンを行なうだけでも良し)
「ファイルの復元」⇒「ゴミ箱から削除した場合」と進み、
Cドライブの項目を選択して「検索」を押すと、消えた拡張子をスキャンする作業が始まります。
ドライブスキャンが完了したら、「ファイル種類フィルタ」のボタンを押します。
「以下のファイル種類のみを表示」を選択して、下側のボックスに
「*.tmp;」と入力して「OK」を押すと、検出できたtmpファイルのみが一覧に表示されます。
データ記憶装置にtmpファイルを保存する
これらを選択して「選択したファイル復元」を押して、ひとますは外付けHDDやRAID、NAS、
Dドライブなどの別の場所に保存します。
そのファイルをMicrosoft Windowsのtempフォルダーにコピーペーストします。
ウェブブラウザなど対象の一時ファイルを使っていた画面を開き、
前に表示されていたデータが復元(Reconstruction of data)できていれば、成功です。
データ復旧サービスで修復してもらう
しかし、必要な一時ファイルが検出できなかったり、元の場所に当てはめても
ファイルが一部破損していて、正常に機能しない場合もあります。
また、ハードディスク自体が破損していたら、ボリュームへのアクセス自体ができなくなってしまいます。
どうしてもより確実にtmpファイルを復元させたい、という場合には、
プロのデータ復旧サービスセンターへのご依頼をされてみることをおすすめします。