Microsoft Office Word/Excelなどでテキスト記入や表計算を行う最中に記述の入力を間違えた時は、
一度Deleteキー(デリートキー)やBackSpaceキー(バックスペースキー)で一字ずつ消していったり、
または文字列をスクロールやShiftキー・Ctriキーの選択と右クリックによる
削除操作で一気にまとめてデリートする使い方も多いですね。
アンドゥとリドゥによる書き直し
しかし消した部分をもう一度元の状態に戻したい時は、アプリケーションソフトの画面の
上部メニュー【編集】の項目にある『取り消し』を押すことで、1つ前のアクションを復帰できます。
この取り消し機能はソフトによってはアンドゥと表記されます。
また、アンデリート(undelete)とも呼びます。
逆に、取り消した操作をもう一度戻したい場合は「やり直し」(リドゥ)の
項目を押して、一段階先の操作に進め直すことも出来ます。
削除取り消し機能はエディタツールやワープロソフト、Adobe Reader、メモ帳、Photoshop、
イラストレーター、ホームページ・ビルダーなど多くのファイル作成用ソフトウェアに搭載されています。
Microsoft Edge(マイクロソフト・エッジ)やInternet Explorer(インターネット・エクスプローラー)
などのウェブブラウザでも、右クリックでの「元に戻す」が使えたりします。
対して、やり直し機能の方はそれほど使用頻度が高くないためか付いていないソフトウェアも多いです。
操作を訂正できる上限回数
削除取り消しとやり直しの機能は、1度押すたびに1回分のアクションを訂正する仕組みで、
何回も押していけばその分、前の動作段階にまで遡って書き直していくことが出来ます。
しかしこの操作にはソフトウェアごとに定められた上限回数がありまして、
8回くらいまでのもあれば、一万回以上戻せるものまであります。
また、限度数を調節させることの出来るツールもありますのでデフォルト(標準)の
上限回数が少ない時は数十回~100回以上、と設定を変更するのも一つの活用方法です。
ですが、アンドゥできる回数が多いほどメモリを使いますので、最大上限数に満たないうちに
途中で取り消しできなくなる場合もあり、またソフトウェアの動作が重くなってしまうこともあります。
メモリのリセットによる喪失トラブル
注意として、ソフトウェアや展開ファイルを一回閉じてしまうとアンドゥ・リドゥの記録がメモリから
リセットされて消えてしまい前の動作が元に戻らなくなる喪失トラブルが起きてしまいます。
メモリ上で一時的に保管されているだけの動作の記録はデータ復旧ソフトウェアなどの方法では
通常直せませんので、作成途中のデータはこまめに上書き保存したり、所々の段階で必要に応じて
別名での保存ファイルをいくつか作っておかれると、後から復旧もできるのでだいぶ安全です。
また、自動更新バックアップツールやシャドウコピー機能で一定時間おきに自動的にデータを
補助記憶装置に書き込むようにプログラム設定をされておけば、急にフリーズや
アプリケーションエラーが起きてソフトが中断された時でも、ある程度の部分まで読み直すことも可能です。
上書きをした後うっかりソフトを閉じてしまいアンドゥで元に戻せなくなった時は、
すぐに作業を止めてデータ復旧サービスの方で見てもらわれることを推奨します。