フォーマットで削除したUSBメモリのデータを復旧するには?

コンピューターにUSBコネクタから接続をして、電子データの読み込みや書き換えができる、
USBフラッシュ・メモリ』(USB Flash memory)を使用している最中に、
誤ってメモリーカードの「フォーマット」を実行してファイルやフォルダーをすべて削除してしまった場合は、
どうすれば初期化の動作で消えたデータを復旧することができる?という疑問について。

クイックフォーマットの選択で「はい」を押した時は?

まず、何かのアプリケーションソフトウェアや補助記憶装置のバックアップ機能などの設定中に、
パソコンで読み込んで認識させているドライブのアルファベット記号を、
間違えて選択してデータをすべて消去してしまった、というミスがよく起こります。

または、デバイスのエラーや破損のトラブルが発生してUSBメモリが急に使えなくなり、仕方なく一回、
クイックフォーマット(初期化)を行なった、といった場合に、書き込んでいた大事なファイルを、
後から復元させてもらうことはできる?という疑問について解説していきます。

USBメモリに、誤ってクイックフォーマットをかける選択で、うっかり「はい」を押してしまったり、
ディスク管理などの画面で間違えて初期化して、すべてのデータの削除の操作を行ってしまっても、
抹消した直後の時点なら、また完全になくなったわけではありません。

100%の状態で残っているとは限らないのですが、まだ前に書き込まれた、
拡張子のプログラムの「痕跡」の電子データは、消えていない状態です。

ハードディスクやSSD上でゴミ箱から間違えて削除してしまったファイルと同じく、USBメモリからも、
フォーマットした後でデータの痕跡を読み取って検出する方法や、専門のサービスで復旧ができます。



Windowsのパソコン上でデータを復旧するには?

下記の一例では、Microsoft Windows 8 Pro(ウィンドウズ8)のOSのパソコンで、
Quetekから販売されています有償のデータ復元ユーティリティーの、
File Scavenger(ファイルスキャベンジャー)をパソコンにセットアップして使用して、
フォーマットのミスで削除したデータを復旧させる場合での手順を紹介いたします。

まず、File Scavengerをデスクトップか専用フォルダーのアイコンから起動します。

最初の「ステップ1」のタブで、検索場所の項目から、
フォーマットを実行してデータを削除したUSBメモリにあたる記号のドライブを選択します。

検索モードを「完全」に合わせて、隣の「検索(S)」のボタンを押します。

次のバルーンで「いいえ。削除されたファイルを表示」のアイコンを押します。

USBメモリのドライブスキャンが始まり、痕跡から検知できたデータが「ファイル名」の項目に並びます。

その中から修復したいファイルの名称を探して、順にデータのチェックを入れていきます。

間違えて初期化したUSBメモリから検出した拡張子を修復する

次に、「ステップ2」のタブをクリックして、「参照」ボタンで復旧させるファイルの保存先にするフォルダーを選択します。

そして「回復(S)」のボタンを押すと、USBメモリから消えていたファイルが修復されて保存されます。

※「所属ボリュームまたはパーティション」の確認画面が出た場合は、
「File Scavengerに所属ボリュームを判定させる」にチェックを合わせたままで「OK」を押します。

『ファイルの回復に成功しました。しかし、必ず回復されたファイルの整合性を検証してから使用してください。』
というメッセージが出たら、再び「OK」を押します。

保存先のフォルダーを開いて、ファイルが正常に修復されているかどうか、
念のために専用のアプリケーションソフトなどで、復旧したデータの拡張子を開いて確認してください。

(拡張子が破損した状態で保存されていることもあるので、必ず復旧作業の後で、チェックをしてください。)

もし正常にUSBメモリから削除していたファイルが正常に回復できなかった時は、
プロのデータリカバリーサービスに問い合わせて、拡張子の復旧をしてもらわれることを推奨します。



データ復元ソフトウェアを使った拡張子の復活とは?

次に、USBメモリ(USB stick)に、間違えて操作のミスなどでフォーマット(data format)を実行してしまい、
保存されていた大事な電子データがまとめてストレージから消去された場合の対処法について。

まず、後から別のデータの上書き保存をすると、拡張子の痕跡のファイルが次第に消えて、
復元するのが困難になるため、ご注意ください。

他に、AOSデータにて販売されています「ファイナルデータ」のシリーズといったソフトでも、ファイルの回復作業を行うことができます。

それぞれの製品のパッケージに同梱されている、運用マニュアル(operation manual)の手引きもご参照ください。

ドライブをフォーマットしてデータを削除しまった場合は、
フォーマットから回復させる専用の復旧機能を優先して使用してください。

また、USBメモリでフォーマットしてくださいと出て初期化した際の復元の方法については、こちらのページにて。

もちろんU、SBメモリのドライブの認識が正常にできていれば、「ゴミ箱から削除した場合」などのツールでも
スキャンをかけてデータの復旧を実行することは可能なので、他の機能で開かなかったらそれらの機能も試してみましょう。

USBメモリのデバイスが認識できない時は?

ですが、一般の個人ではそれでもうまくいかない可能性もあるので最初からできるだけ復旧したい、
とお考えの場合は、より確実に、データ復旧サービスの方で行ってもらうことをおすすめします。

また、USBメモリがパソコンのデバイスマネージャーに正常に認識できず、
デバイスの削除と再読み込みを繰り返したり、別のOSのパソコンに差し込みしてもなぜか開けない、という場合は、
初期化した時や抜き差しをした時に、重要な回路が破損したおそれがあります。

また、一定の割合でデータ復元の検知ができても、間違えて削除した必要なファイルが検出できなかったり、
破損した状態でしか保存できない場合は、一般の個人で修復させるのは厳しくなってしまいます。

その際にも、USBメモリからのサルベージに対応されていますデータ復旧サービスセンターをチェックして、
USBメモリから消したファイルの復元の代行作業を注文されてみることを推奨します。