デジタルカメラをパソコンが認識しない原因と復旧の手順

デジタル一眼レフカメラ、またはコンパクトサイズのデジタルカメラ(DIGITAL CAMERA)で、
写真や動画を撮影してSDメモリーカードや内蔵のフラッシュメモリに保存した後で、
パソコンで読み込もうとしたら、デバイスが正常に認識しないことがあります。

そんな場合には何が原因で どのようにすればデバイスの読み込みができる?
またはどうすれば開けないデータを復旧することができる?という疑問について。

一時的にコンピューターに認識しないエラーが発生している原因とは?

まず、コンピューター上で一時的に認識しないエラーが発生する際の主な原因について。

基本的には、製品に付属されているUSBケーブルのコードを取り出して、
デジタルカメラ本体のコネクタとPCのUSBポートをつなげるだけで、デバイスに読み込みができます。

ですが最初の一回目の接続の時は、コンピューターに正しく認識されないことがよくあります。

二回目以降でのUSBコネクタの差し込みで、パソコンに正常に読み込めることも多いです。

ですが、デバイスマネージャーでのエラーにより読み込みができなかったり、
USBケーブルのコネクタやカメラ本体の回路が破損してアクセスできないパターンもあります。

デジタルカメラのSDメモリーカードなどを、パソコンが認識しない状態から直す際、
もしすでに外見で破損の状況が見られる時は、プロのデータ復旧サービスセンターに問い合わせて、
装置の状態を見てもらわれることが、最も確実な修復の方法です。



デジタルカメラの方の電源が入っていない状態

次に、よくあるケースとして、パソコンの電源を入れて立ち上げてから、
USBケーブルでカメラとつないだ時に、デジタルカメラの本体の電源も一緒に起動して、
オン(ON)の状態にしていなければ、メモリーカードのデータの読み込みができません。

一定時間たつと、自動的に電源がオフ(OFF)の状態に切り替わる機能を持つカメラもあります。

内蔵のフラッシュメモリや搭載のメモリーカードを、パソコンにUSB接続して読み込む際に、
カメラ本体の電源がオンになっているかどうかを確認してください。

もしオフになっていたり自動で電源が切れていたら、スイッチを入れ直してください。

Windowsのエクスプローラーでは、上の画像の例のようにフォルダーが表示されます。
(FinePixのメーカー製品の場合。)

デバイスマネージャーに認識しない時に修復するには?

次に、USBコードで繋げたデジタルカメラがポータブルデバイスとして、
パソコンに正常に認識されているかどうかを確認してみましょう。

例として、Microsoft Windowsのパソコンで状態を確認する場合、
まずはデスクトップの画面の左下のスタートメニューから、「コントロールパネル」を開きます。

そこから「デバイスマネージャー」を開いて、「ポータブルデバイス」の項目に、
デジタルカメラの製品名が表示されているかどうかをチェックしてください。

もし項目に「×」「!」「?」のエラーマークが付いていたら、マウスの右ボタンで、
「デバイスのアンインストール」(または「削除」)の項目をクリックして、
一度デジタルカメラのUSBコードをパソコン本体から取り外します。

そしてパソコンを再起動してから、もう一度USBコードを差し込んで接続し直すと、
対象の外部デバイスの読み込みが復旧できる見込みがあります。

USBコードがパソコンに反応していない原因とは?

次に、USBコードを取り付けてもパソコンに反応していない時の原因と問題の修復をする方法について。

まず、「USBハブ」や「USB延長ケーブル」を経由して接続している場合、
稀に一時的な認識エラーで反応していない状態になって、デバイスが画面上に表示されないこともあります。

上記と同じく、デジタルビデオカメラやスマートフォン、タブレット端末も、
一度デジカメのUSBコードを抜いて電源をオフにしてから、PCの方も再起動して、
また最初から接続をし直してみると、自動的に復旧される場合もあります。

または、ケーブル同士がしっかりと物理的に接続できていなかったり、
USBポートの種類が違うと認識しない、というパターンもあります。

以前にアクセスができていた外部の電子機器が、いつの間にやら開けなくなった時は、
一度パソコンをシャットダウンしてから再度起動して、
PC本体のUSBポートに直接差し替えてみると、認識ができない状態から復旧するケースもあります。

またはコネクタを抜いて、別のパソコン本体のUSBポートに差し込みをされてみてください。

SDメモリーカードの差込口が破損していて読み込めない、といった際には、
専門業者のデータリカバリーのサービスにて、写真画像ファイルの取り出しをしてもらわれることもお薦めします。



デジタルカメラ本体が破損しているために開けない

次に、もしデジタルカメラの製品の本体を固い床に落下させてしまったり、
どこかにぶつけて強い衝撃を与えてしまったり、水に濡れたり水没してしまったら、
内部の回路が故障して、写真画像ファイルの読み込みができない状態になるおそれがあります。

例として、デジタルカメラの製品本体はレストアしてもらえる?という疑問については、こちらの説明ページにて。

メニューを表示する、液晶モニターの画面やレンズが割れただけの場合は、
まだパソコンにデバイスを認識させて、写真画像のファイルを読み取ること自体はできる見込みも高いです。

しかし、電源スイッチやバッテリー、デバイスに関する機能の部分などが、
破損や老朽化で壊れてしまっていたら、パソコンにつなげた際に正常に認識できない場合もあります。

その時には、メモリーカードを一度カメラから取り外して、
「USBカードリーダー/ライター」に差し込んで、接続を試してみてください。

あるいは、コンビニのコピー機やカメラ屋の現像用の読取装置に差し込みして、
直接印刷をしてもらう手法も便利です。

カメラから写真画像のデータがうまく取り込めなかった時は?

また、パソコンのOS上で一時的に性能の問題などによりデバイスの認識エラーが起きて、
ポータブルデバイスの読み込みが正常に作動しないことも起こります。

たとえば、デジタルカメラ自体の認識は正常にできても、撮影した写真画像や動画データの方が、
うまく取り込めなかった場合は、メモリ不足などで途中でエラーが出てしまったり、
一度に多くの画像のサムネイルをソフトウェアで開きすぎて、フリーズするケースがあります。

一覧の画面でのサムネイル画像の表示を、テキストでの表示に切り替えてみたり、
よりスペックの高いパソコンにUSBケーブルを差し込み直して、再度の取り込みをされてみてください。

また例として、Canon(キヤノン)製のコンパクトデジタルカメラで、
Windows 10でカメラとパソコンをUSBケーブルで接続し、カメラが検出されない場合の対処方法の解説も参考までに。

専用のデータ取り込み用のソフトウェアで、デバイスがうまく反応しない時は、
WindowsのエクスプローラーやmacOSのFinderでも、試しに開いてみてください。

故障して読み込めないメモリーカードを復旧してもらうには?

また、SDカードやxDピクチャーカード、MMC、コンパクトフラッシュなどのメモリーカードも、
長年使用していると、次第に回路の経年劣化が出てきます。

データの書き込みを数千回と繰り返していくうちに、書き込みの限度回数の目安にも近づいて、
いつ読み取りや新しい保存ができなくなってもおかしくない状態です。

ほかにも、デジカメやビデオカメラへの強い衝撃や高熱、電圧によるダメージや錆による腐食、
浸水などの異物混入で、メモリーカードが故障してしまうケースも起こりえます。

デジタルカメラのメモリーカードを同じ製品で別のものに差し替えてみて、片方が読み込みできて、
もう片方が開かない場合は、そのデータ記憶デバイスの一個が壊れてしまった可能性が高いです。

メモリーカードやデジタルカメラの内蔵メモリが、物理的に破損してしまった場合には、
ファイルを個人で読み込みするのは非常に難しいため、やはりプロのデータ復旧サービスセンターに、
一度問い合わせをして、内部に保存した写真画像のデータを抽出してもらわれることをお薦めします。