パソコンなどで使用するデータ記憶装置である、ハードディスクドライブにも、機器の寿命があります。
そして、数年ほど使っているとそのうち物理的に回路が故障して使えなくなるように、
同じデータ記憶デバイスの「SSD」(ソリッドステートドライブ/メモリディスク)にも、
やはり寿命があり使用限度があり、いつかは新品に交換するなどの、修理の措置を取る必要も出てきます。
目次
Solid State Driveの製品のメリットとは?
まず、Solid State Drive(ソリッドステートドライブ)は、読み込みの速度や頑丈さに優れている、
安定した高性能のデータ記憶媒体です。
フラッシュメモリの装置であるため、SSDにはあまり壊れやすい部品がなく、
消費電力や発熱も少ないため故障が起こりにくく、また小型で衝撃にも強いというさまざまな利点があります。
その反面で、最大容量がまだ平均的にはハードディスクより大幅に少なかったリ、
価格が高額であるという難点もあるのですが、こららも今後の技術の発展により徐々に改善されていくでしょう。
SSDのデータの書き換えが可能な限度の回数とは?
しかし、SSDなどのフラッシュメモリには、保存されたデータの削除や上書きによる書き換えが可能な回数に、
数千回~数万回と、使用の限度があります。
SSDが導入されたパソコンの本体を、数年以上の間 使用し続けて、その一定の回数を越えると、
データの書き込みに支障が出始めて、やがては製品としての寿命を迎えて使えなくなってしまいます。
その際には、新品のストレージに交換する必要があります。
たとえば、パソコン工房のSSD換装サービスなど、PC修理サポート店では、
ストレージを交換してもらえるサービスも実施されています。
SSDに保存されたデータを書き換えできる回数や期間は、製品の種類や使用している頻度、
取り扱うファイル、インストールしているアプリケーションソフトの数やPCの配置している環境など、
新品に交換する必要が出てくる故障が出るまでに、さまざまな要素によって個人で変わってきます。
また、ハードディスクの寿命が来る前にバックアップと交換する手順については、こちらのページにて。
(搭載しているフラッシュメモリによっては、およそ10万回と言われています。)
データの定期的なバックアップと状態の検査
次に、パソコンはやはり何年も長いこと、毎日のように使っていくことが多い機材です。
そのため、そろそろデータ記憶ストレージのSSDやHDDの状態が心配かな…と思われてくる頃に、
一度は別のPC本体や外付けハードディスク、DVD-Rなどの別のデータ記憶媒体に、
大事なデータファイルをバックアップして、コピーで保存する対策を取りましょう。
また、S.M.A.R.T.(スマート)のモニタリング機能を読み取るための、
メーカーから配布されている検査用のソフトウェアで、SSDやハードディスクドライブの寿命が来る前に、
故障の状態をチェックしたり、簡単なエラーの修復を行うこともできます。
もし、間違えてSSDにフォーマットを掛けて初期化してしまい、
記録していた大事なファイルが消えてしまった時は、それ以上の上書き保存は控えて、
プロのデータレスキューサービスで、見てもらわれることをおすすめします。
SSDが破損するトラブルのケースとは?
しかし、Solid State Driveが丈夫で読み込み速度も速い、といっても、
換装する頃合いの時期の大分前に、ある日突然、何かの故障で動かなくなることもまた起こりえます。
また、MacBook Airといったノートパソコンの本体を持ち歩いている際に、
うっかり硬い床に落としたり、強くぶつけたり、水濡れや水没をさせてしまったりと、
製品本来の寿命が来る前に、破損を引き起こしてしまうおそれもあります。
ほか、コンピューターウィルスの感染などでシステム的に破損して、認識しない状態になる危険もあります。
その際にも、基本的にはストレージを新品に交換する方法が、主な対策です。
開けなくなったデータを復旧してもらうには?
次に、もしもSSDの内部に保存していた、重要な個人用データをバックアップをする前に、
パソコンやそのOSに破損が起きてしまい、どうしても開けなくなった場合の対処法について。
まず、上記と同じくプロのデータ復旧サービスセンターに注文をして、
デスクトップPC、またはノートパソコンを持っていって、
メモリディスクの内部に記録されたファイルを読み込んでもらい、
後に交換した新品のSSDの方にデータの移し変えをして、元に戻してもらうこともできます。
SSDは現在、物理的な故障が起こって寿命が来た場合には、内部のデータを取り出すのが
非常に困難な補助記憶装置なのですが、システム的なエラーや誤った削除ミスの操作のトラブルの場合は、
ハードディスクドライブと同じく、データを後から復元できる見込みがあります。