CドライブとDドライブのパーティションを結合する手順 

パソコンでハードディスクやSSDを、CドライブとDドライブにパーティションを分割して運用している場合に、
たまに片方はほとんど使っていなくて、Cドライブの方ばかりにデータが集中してしまうことがあります。

または、ボリュームに不具合が発生して正常に開けなくなったため、一度統合をしたい、といった際に、
Dドライブの方をCドライブと結合させるには、どのように操作をすればいい?という疑問について。

Cドライブことローカルディスク(C)の動作遅延

まず、Cドライブことローカルディスク(C:)は、WindowsのOSやアプリケーションソフトウェアを、
直接セットアップしてメインで使うパーティション(Partition)です。

そのため、新しくインストールした個人用のデータファイルやプログラムなども、次々に増えていきます。

Cドライブの空き容量が減っていくと、他のパーツの性能が良くてもだんだんコンピューターの読み込み速度が、
次第に遅くなって、動作の遅延やエラーなどのトラブルが起きやすくなります。

そこで、Dドライブを前に分割していたけれど、あまり使うことはなかった、という際に、
もう一度ボリュームの結合をして、空き容量を増やす手法があります。

また別の方法として、高速化・最適化を市販のアプリケーションソフトウェアで実行したり、
プロのサポートの事業にて、設定や修復の措置をしてもらうこともできます。



使用していないDドライブなどのボリュームを統合する

次に、パーティションの対応の方法として、他の画像や動画、メモのテキストや住所録などの個別のファイルを、
Dドライブや外付けHDDといった別の領域のフォルダーに移し変えて、データの空き領域を拡大できます。

しかしそれだけでは、まだドライブ装置の運用が不便になりがちです。

そこであまり使用していないDドライブを、Cドライブの方にパーティションを結合する際には、
先に大事なデータが内部に残っていたら、外付けHDDやDVD-Rといった場所にバックアップを行ってください。

WindowsでSSDやHDDの未割り当て領域の作成

まず、ウィンドウズのデスクトップの画面(またはスタートメニュー)でエクスプローラーを開きます。

「PC」(マイコンピューター)のアイコンを開いて、Dドライブの項目を右リリックして、
プロパティの画面から、SSDやHDDのデータの空き領域を確認します。

Cドライブが圧迫されているのに対して、Dドライブの方に容量が相当余っていたら、
コントロールパネルの「コンピューターの管理」にある、「ディスクの管理」を開きます。

(Windows7/8/10/11やVistaのみ可能。 WindowsXPなどの場合は専用ソフトをインストールして使います。)

ディスク0のローカルディスクDの部分を右クリックして、「ボリュームの削除」を選択します。

するとDドライブのパーティションがなくなって、その容量分の「未割り当て領域」が作成されます。

もしRAIDの導入をされていて、また複雑なパーティションの構成をされていて難しそう、
という際には、パソコンのトラブル解決を実施されたサポート店にて、 解決をしてもらうこともできます。

「ボリュームの拡張ウィザード」で空き領域を拡大する

次に、Cドライブの部分を右クリックして「ボリュームの拡張」を選択すると、「ボリュームの拡張ウィザード」が開きます。

ここからディスク領域の数値を決めて、未割り当て領域を結合させて、空き領域を大幅に拡張できます。

これで、以前の状態よりCドライブのボリューム(Volume)を使いやすくなります。

ですが、もともとのストレージの最大容量が240GB未満と少なめの時は、
より高い容量の製品に買い替えて、交換をされてみることもおすすめします。

ディスク0で「ボリュームの縮小」しか選択できない時は?

続いて、ディスク0のDドライブの部分を右クリックして「ボリュームの削除」を選択する際、
「ボリュームの削除」ではなく「ボリュームの縮小」しか選択できない、という場合での対処について。

まず、まだディスク0のDドライブが「システムで予約済み」と表示されている場合は、
領域としての役割があるため、本来はボリュームを削除しない方がいいです。

また、パーティション区画の分割でDドライブを作成してデータを保存する方法については、こちらのページにて。

一方で、複雑なRAIDのディスクアレイが崩壊してしまい、内部のファイルが開けなくなった時は、
初期化やDドライブなどの結合をする前に、プロのデータリカバリーのサービスにて、復旧をしてもらうこともできます。



セカンダリパーティションの分割と結合

次に、プライマリパーティションのCドライブがあるハードディスクやSSDだけでなく、
増設したHDDや、外部からUSB接続した外付けのドライブ装置も、
セカンダリパーティションとして、ボリュームの分割ないし結合ができます。

また例として、ELECOMの製品Q&A での、【HDD】パーティションの分割/統合方法(Windows) の解説も参考までに。

RAIDが導入されたNAS(ネットワークアタッチストレージ)の場合は、USB接続ではなく無線LANでの接続になるため、
通常の手順ではパーティションの設定変更ができない可能性があります。

パーティションのデータが開けない時に復旧をするには?

また、お使いのパソコンの製品にもよるのですが、セカンダリ・パーティションを削除するには、
ハードディスクやSSDのリカバリ(再インストール)のところから始めなければならない場合もあります。

ですが、パーティションを削除して結合させる作業の前に念のため、DドライブやCドライブにある、
大事なファイルを外付けHDD/SSDやDVD-R、NAS、RAIDなどに差分バックアップをして、
万が一の際に、いつでもデータ復旧ができるようにしておかれることをおすすめします。

すでにファイルやフォルダーが、アクセスのエラーや誤った削除の操作で開けなくなってしまった時には、
専門のデータ復旧のサービスセンターで、必要な拡張子の復活をしてもらわれることをお勧めします。