CPUファンとは、パソコンなどの動作処理を制御する基本処理装置『CPU』
(読み:シーピーユー/Central Processing Unit/セントラルプロセッシングユニット)
の冷却を行うために取り付けられている扇風機タイプの小型装置で、CPUクーラーとも呼びます。
このCPUファンが、ある時に急に故障してしまったり、または正しく取り付けられていないために、
回転が止まり障害が起きてしまう時には、どのようにすれば修理ができる?という疑問について。
目次
CPUファンが故障した時の症状とは?
まず例としまして、ノートパソコンを付けてからWindowsのメニューが出てくる前に、
電源が勝手に切れてしまい、これはCPUクーラーが故障しているから?というご質問について。
主な故障の症状としまして、ノートパソコンの下の方が異様に熱くなっていて、
CPUあたりからの回転音が聞こえなくなり、電源を付けてから少したつとマシンがダウンしてしまいます。
普段より音が鈍っている様子だと、CPUクーラーが正常に作動していない可能性が高いです。
また、デスクトップPCの場合、コンピューターの筐体の内部からプラスチックが転がる音がする時は、
CPUクーラーを固定する台が折れていて、正しく設置されていないために、
マザーボードにあるCPUの冷却が充分にできていない、といったケースもあります。
そのまま使い続けると、どんどん破損がひどくなるおそれがあるため、
自身で直すのが難しそうな時は、すぐにパソコンの修理サービスに出して見てもらわれることをお薦めします。
中央演算処理装置が冷却できていない時は?
次に、コンピューターを起動している最中、マザーボードに接続されて常時稼働しているCPUは、
すべての部品の中でも非常に高温です。
半導体素子にあまりに熱が溜まると、誤作動や処理の暴走が起きる場合があるため、
プロペラ羽の回転で熱を常に冷ましていく必要があります。
パソコンを起動している間は、このクーラーの回転音が少し聴こえてきます。
ですが、CPUファンの接続が何かの衝撃で外れてしまったり、
自宅パソコンの組み立ての時に、マザーボードとCPUソケットの部分への取り付けが、
しっかりとできていなかった場合は、回転音が鳴らずに止まってしまう場合があります。
また、クーラーの部品に物理的な破損や回路の不具合が起きていたり、
時間がたって羽にホコリやごみが大量に付着してくると、冷却が充分にできないこともあります。
パソコン本体を長いこと使っていくと、外側ケースの隙間の鉄網部分のあたりから、
次第にホコリがたまっていきますので、時々は拭き取って通気性を直すことも大切です。
CPUファン(クーラー)が正常に動いていないと、コンピューターを起動させてから、
あっという間に大事な中央演算処理装置に高熱が蓄積していきます。
そうなると、急にシステムが遅くなったりソフトウェアの動作が停止してしまいます。
重い障害だと、パソコンの電源を付けてから数十秒以内に強制的にダウンして止まることもあります。
また、小型・薄型のノートパソコンやMacのPC本体といった、CPUの交換が自身では難しそうな製品で、
先にHDDやSSDのCドライブやDドライブに残っている必要なファイルを取り出したい、という時は、
データのリカバリーサービスに出して、内部の拡張子を復旧してもらうことができます。
ノートパソコンでCPUファンが回らない原因とは?
次に、ノートパソコンで電源は入るものの、ディスプレイが暗くCPUファンが回らない状態で、
バッテリー接続するとバッテリーマークが付いたままで起動しない、というご質問について。
まず、ノートパソコンには本体の裏面などに「バッテリー」が搭載されています。
このバッテリーは、ご自身でカバーを外して交換することも可能です。
薄型のパソコン本体やネットブックなど、大きさや厚さによって、
パーツの配置もそれぞれ違ってくるのですが、ひとまず取扱説明書やトラブルシューティングのページで 、
電源ランプの点灯する状態でどのような問題が起こっているかを、チェックされてみてください。
また、CPUやGPUの冷却ファンの稼働音が大きくなった時に元に戻すには?という疑問については、こちらのページにて。
CPUファンが回らない状態のままだと、過熱により他のパーツも傷んでくる危険があるため、
率先して修理の作業を行われることを推奨します。
CPUクーラーと付近のパーツの汚れを掃除する
たとえば、CPUクーラーの回転が止まっている状態が続くと制御装置のみならず、
マザーボードやハードディスクなど特に壊れていない装置にまで
徐々に無理な起動による負荷がかかり、マシン全体の故障につながるおそれもあります。
そのため、CPUやファンに異常が起きていると思われる際にはすぐにシャットダウンして、
電源コードも抜き取り、PCケースを取り外して内部の様子を確認してみましょう。
また例として、TEK WIND 様での、CPU Fan Error 発生時の確認事項と対処方法の解説も参考までに。
ファンのプロペラや渕にホコリがたまっていたら、丁寧に拭き取り掃除をして、
また止め具が外れていたりずれていたら、しっかりと固定してはめ込み直して修理をしてください。
パソコンの内部の部品を交換して修理する
もし、クーラーやCPUの装置自体が故障している時は、
個別にパーツを買い直して、部品の交換による修理の作業を行う必要があります。
状態がよくわからない時は、電源を起動してからBIOSの画面の表示後、
ハードウェアモニター(Hardware Monitor)を表示して、CPUの温度などのパラメーターを確認してみましょう。
自作組み立てのPCや改造などでの、パソコン部品の取り外しや付け替えの経験がなく、
CPUクーラーの換装にあまり自信がない、という場合には、
専門業者のコンピューター専門修理サービスセンターにて、直してもらわれることを推奨します。
こちらも、先にハードディスクドライブやSSDにまだ残っている大事なデータファイルを回収してもらいたい、
という際には、専門のデータ復旧サービスに問い合わせて、サルベージをしてもらわれることもお薦めします。