ゴミ箱の容量が埋まって消えたデータは復元できる?

パソコンのローカルディスク(内蔵のHDDやSSD、外付けのハードディスクなど)に保存してある、
不要になったファイルを右クリックなどで削除すると、すぐにはディレクトリから表示が消去されずに、
まずはゴミ箱(Recycle Bin)の専用フォルダーに移動して、こちらでデータが保管されます。

なので、間違えて必要なデータまで一緒に削除してしまっても、
『ごみ箱を空にする』の操作をしなければ、いつでもファイルを引き出して復旧することが可能です。

しかし、ゴミ箱にも無限にファイルが収納できるわけではなく、一定の容量の制限に達して入りきらなくなると、
ディレクトリが埋まった時から先は、前の方に保管されていた古いデータの分から順に、
自動的に消去されて、消えていく仕組みです。

そんな時には、ゴミ箱から失ったデータファイルを後で復元することはできる?という疑問について。

ゴミ箱の容量が埋まると古いファイルから順に消去される?

まず、例えばパソコンに搭載された内蔵のハードディスクドライブやSSDは、
デフォルトの状態ですべての容量のうち、10%がゴミ箱の機能での領域に使われています。

1TB(テラバイト)のHDDでしたら、約100GB(ギガバイト)のデータを、ごみ箱に保存することが可能です。

これだけあれば、余程プログラムやファイルの入れ替わりが激しい使用でなければ、
かなり長い期間は何もせずとも、ゴミ箱(Recycle Bin)にデータを収納できることでしょう。

しかし、いつかごみ箱の最大容量の設定を越えてしまったら、いつの間にか前のファイルが消えてしまった、
というハプニングに見舞われる可能性もありますので、データの管理にはご注意ください。

また、パソコンの設定のし直しは、PC修理やサポート関連のサービスで代行してもらうこともできます。



間違えて削除したデータを後からでも復元できる?

次に、ディスククリーンアップなどでうっかりゴミ箱の中身を全部消してしまった場合に、復元をする手法について。

まず、必要なファイルが消えてしまってから直後の段階でしたら、
たとえば 市販のデータ復元ソフトを使用して、消えた拡張子の修復をツールから試みることができます。

ローカルディスク(C:)のドライブスキャンをする際には、データ復元ソフトをパソコンに直接インストールすると、
その分の容量がハードディスクやSSDに上書きされるため、
CD-ROMなどでのブート機能でのソフトウェアの起動を推奨します。

または、プロのデータ復旧サービスセンターに注文をして、
埋まってしまったゴミ箱から消えたファイルを、高い割合で元に戻してもらうこともできます。



拡張子が削除されてから時間がたつ前に復旧する必要とは?

次に、ごみ箱のフォルダーに設定されているデータの空き容量がいっぱいになり、
自動的にファイルが削除されてから、しばらくたった後の場合に復旧することはできる?という疑問について。

まず、だいぶ時間がたって、大量のファイルを新しく上書き保存したストレージは、
それまでのデータの痕跡が次第に消えていくため、以前のファイルを復元するのが難しくなっていきます。

また数年以上の間、パソコン本体 または内蔵や外付けで配置されたSSDやUSBメモリーを、
一度も通電せずに使用していなかったら、電子抜けが起こってファイルが消えてしまう可能性もあります。

また、HDDの空き容量がなくなり障害が起きた時に復旧するには?という疑問については、こちらのページにて。

失った後から拡張子のデータを復元する際には、なるべく早めに行われることを推奨します。

大きなサイズのデータがゴミ箱に入りきらない場合とは?

次に、数GB~数十GB以上と、ハードディスクやSSDにあるごみ箱の領域を上回るほど特大の容量のデータは、
フォルダーに入りきらないため、一時的にファイルが保管されず、すぐに消去されますのでお気をつけください。

空き容量がすべて埋まって順番にデータが消えていく前に、時々HDDやSSDのごみ箱のディレクトリを開いて、
中に入っているファイルをひととおりチェックして、もう使わないかどうか見直しをされてみると良いでしょう。

また例として、PC設定のカルマ 様での、Windows 10 – ごみ箱に保存できる最大容量サイズを設定(変更) の解説も参考までに。

もしすでに拡張子が消えていて、ファイルを復元する際には、
なるべくそれ以上はパソコンを起動せずに、新しいデータの上書き保存を控えるようにしてください。

消えたファイルのリカバリーをデータ復旧サービスで行ってもらう

また、ゴミ箱のフォルダーにあった拡張子の保存されたストレージは、パソコンを起動するたびに徐々に、
Cドライブ=プライマリパーティションこと、ローカルディスク(C:)の領域が、
オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアの更新などで、常にデータが書き換わます。

そのため、古いデータの痕跡も上書きされて、拡張子が消えやすくなっていきます。

なので、なるべく早めにプロのデータ復旧サービスセンターの方に依頼をして、
パソコンのハードディスクドライブやSSDの状態を見てもらい、
まだ必要な分の消えたファイルのリカバリーをしてもらわれることもおすすめします。