HDDのデータ復旧に掛かる値段は?

データーをファイルフォーマットで記録するハードウェア製品は数多く存在するのですが、
一般的に特に多く使用されているのはやはり
大容量記憶システム(mass storage system:マス・ストレージ・システム)であり
特にパソコンに内蔵された、ハードディスクドライブ【hard disk drive】です。

磁気材料が塗布されたプラッタという回転盤(ディスク)が数枚入っていて、
この円盤のセクタという領域にデーターが書き込まれていきます。

他にも記憶媒体にはSDメモリーカードやUSBメモリ、MO、BD-RE、
スマートメディア、マルチメディアカード、DVD-RAM、CD-RW、xDカード、と
色々あるのですが、これらの中で最もデータの復旧に掛かる値段が高いのは
HDD(中でも特に最大容量が1TB、2TB、4TB~と大きい製品)になります。

そこでバックアップといった方法で別の補助記憶装置へのコピーを行うなどの
ファイル管理(data management:データマネジメント)が重要です。

ですが、バックアップをする前にデータを削除してしまったり、機器が壊れてしまったら、
プロのデータリカバリー業者に注文をして、復旧してもらうのが最も確実です。

ファイルを削除しただけの、システム上の問題でしたら、データの復元にかかる値段は
安ければ数千円程度で済みます。

物理的な機器の破損によりコンピューターで認識ができない場合は、
クリーンラボと高度な専門設備の中、専門スタッフの方が精密な作業で行われますので、
データの復旧にかかる値段は数万円から数十万円と結構な高額の料金プランになります。

多くの企業の場合でしたらまだ許容範囲での出費かもしれないのですが、
一般の個人でパソコンやサーバを使われてる方が依頼をする場合は料金が高いから
業者に注文せずに自分で何とかしたい、と思われる方も多いことでしょう。

気持ちはとても分かるのですが、しかし残念ながら「物理障害」という
部品の構造的な原因の故障で壊れたハードディスクは一般ユーザーの個人で
直したりデータを引き出すことはほとんど不可能です。

もしヘッド障害などでハードディスクが故障した時は、データ復旧サービスの業者にて
中身のファイルを機材の分解により読み込んでもらい、高い復旧率で直してもらえます。




ドライブ装置が破損した後の問題

長時間使わずに放置してからパソコンを立ち上げた時に一時的に開くことは
稀にあるかもしれないですが、しばらく稼動しているうちにまた止まって
前より損傷が悪化することも多く、そのまま使い続けるのはとても危険です。

決して自分でケースを開けて分解しても、どのように破損しているかがわからず
また修理できる機材もなく、埃やゴミが入ってかえって破損が深刻になることが多いです。

叩いたり振り回したり、または中身を良く分からないまま分解して直るようなものではなく、
かえって破損の状況をひどくしてしまいます。

数千~数万分の1くらいの確率で運良く直ることもあるかもしれないですが、
普通はまず破損の状態からの復旧はできません。

また、最後に稼働してから何年も時間が経つと、自然の経過による電子抜けで
ファイルが消えていたり、HDD内部に湿気が溜まるなどでさらに壊れてしまうことがあり、
データの救出作業はなるべく早い方が良いです。

WD(ウェスタンデジタル)といった各メーカーのハードディスクは、やはり精密機器なので、
輸送中に掛かる振動にもご注意ください。

HDDやそれを搭載したPC、RAID、NAS、レコーダー、サーバなどに限らず、
あらゆるデータ・カートリッジとその搭載コンピューターは、その中身の回路に塵や湿気が
侵入して付着したら致命的に使い物にならなくなってしまう確率が大です。

ハードディスクが認識できずに完全に読み込めなくなったデータの分がどうしても復旧に掛かる
高い値段と釣り合わない、と感じた場合は残念ですがその時は仕方なくあきらめて、
またファイルを作り直したり各所から集め直してデータベースを再建されていくのも一つの解決手段です。

しかし代わりがきかずにどうしてもデータ復旧を行わなければならない時は
やはり高額でも、HDDが故障してからできるだけ早いうちに専門業者の方へ
注文して、別のデータ記憶デバイスへの移し変えによる修復をしてもらわれることをおすすめします。