日立製ハードディスクの故障をチェックする方法とは?

先日、長く使用していた日立(HGST)製のハードディスクドライブに、
何か問題が出ていないかどうかをチェックするためにパソコンにつなげて、
専用のアプリケーションソフトを使って状態の検査を施してみました。

HDDを搭載したコンピューターが故障したら?

まず、パソコン自体が正常で、システムが稼働できている場合の対処法について。

Cドライブ(プライマリパーティション)としてセットアップされたHDDやSSDは、
検査ソフトによっては認識できない場合があります。

また例として、所有されているパソコン本体のうちの一台、あるいはHDDを使った周辺機器に、
何かの問題が発生してハードディスクにトラブルが出ているかもしれない、
といった場合に、ストレージのチェックをする手順について。

まず、そのパソコン本体のドライブベイ(PCケース)から一度HDDを取り外して、
別のパソコンで故障が発生しているかどうか、
またはデータ記憶装置としての残り推移寿命の診断を行ってみる方法があります。

複雑な構造のパソコン本体でパーツの分解作業が難しそうな場合は、
パソコン修理サポート店やデータリカバリーサービスにて、一連の作業を行ってもらうこともできます。



主な日立製のハードディスクの製品の一覧

・HDD HTC SATA3G 3.5″1TB/7200 32M HUA722010CLA330 HUA722010CLA330
・2.5 USB 3.0 外付け ハードディスク HDD G-DRIVE MOBILE 1TB 0G02578 ポータブル
・USB3.0・FireWire800対応 外付けハードディスク 2.0TBG-Technology G-RAID mini 0G02619
・HTS543225A7A384 2.5 インチ 250GB 5400回転 7mm ハードディスク
・内蔵型2.5インチSATA HDD 1TB HTS541010A9E680
・5 USB 3.0 外付け ハードディスク HDD G-DRIVE MOBILE 1TB 0G03235 ポータブル
・TOURO Mobile 1TB 外付けポータブルハードディスク 2.5インチ USB3.0対応 0S03805

パソコンからハードディスクを取り出しするには?

次に、デスクトップパソコンから3.5インチ型のハードディスクを取り外すには、PCケースのカバーを開けます。

ドライブベイの固定ネジをドライバーで取り外します。

SATA/IDEケーブルと電源ケーブルもインターフェースから外して、
ハードディスクドライブをマウンターごと引き出して取り外します。

ノートパソコンの2.5インチサイズのHDDを取り出す場合は、製品によって配置場所が異なるため、
メーカー製品やサイズによってはやや難易度が高いケースもあります。

基本として、ノートパソコン本体の裏側にあるHDDの交換用のふたをドライバーで取り外して、
内部のハードディスクを、固定ネジや接着シールを外します。

そして、コネクタからインターフェースをスライドさせて取り出しします。

取り出したハードディスクを、別のデスクトップパソコンの空いているドライブベイに付け替えて、
予備のSATA/IDEケーブルと、電源ケーブルの中間コネクタを差し込みして電源を起動します。

また、外付けハードディスクドライブケースをパソコンのUSBポートに接続して、
HDDを読み込みしてチェックを行うこともできます。

もしハードディスクがうまく読み込めない、という時にも、
プロのデータレスキューサービスに依頼をして、認識状態のリカバリーをしてもらうこともできます。



WinDFTでHDDの故障を検査する方法とは?

こちらの一例では、HDDに搭載されているモニタリング機能の『S.M.A.R.T.』(スマート)を読み込みするための、
日立(HGST)より提供されていますWindowsのパソコン用のアプリケーション『WinDFT』を、
使用して故障やエラーのチェックを行う手順について簡単に解説いたします。

※事前に念を入れて、必要なデータのバックアップを行われることをおすすめします。

※現在は、HGSTはウェスタン・デジタルへと移管されたため、WinDFT v0.95といった、
 日立製のハードディスクの検査用ツールは、ソフトウェアの配布サイトのみで入手できます。

 WD製ハードディスクのチェックツールは、現在こちらの、
 Western Digital Dashboard utility(ウェスタンデジタル・ダッシュボード・ユーティリティ)です。

また、CHKDSKコマンドでハードディスクのエラーを修復するには?という疑問については、こちらのページにて。

アプリケーションソフトウェアのパソコンへのセットアップが完了したら、画面を起動します。

ストレージ(ボリューム)の破損の状態をチェック

次に、「Model Name」(モデルネーム)の項目で、
接続しているストレージの名称が表示されていたら、そちらを選択してチェックを入れます。

簡易チェックの『Qiuck Test』を押すと、短縮時間での検査が始まります。

ハードディスクの診断が完了して、問題が出なければ「Pass」と表示されるので、
「Exit」をクリックして、故障のチェックは完了です。

さらに本格的にHDDの問題を診断するには、『EXT Test』を押して、数時間ほど待機します。

同じくエラーなどがなければ「Pass」と表示されますので、同じく「Exit」を押して、故障の検査は完了です。

なお、市販のユーティリティーや他のメーカーでのS.M.A.R.T.のチェックソフトを使用して、
日立製のハードディスクのエラーや軽い故障からの修復を行うこともできます。

もし、ハードディスクがパソコン自体で読み込みできず、故障してしまったと思われる際には、
データ復旧サービスセンターに問い合わせをして、
専門事業の方での、より確実な診断とレスキューの作業を受けられることをおすすめします。