macOSのパソコンでハードディスクの不具合を修復

Apple社製のオペレーティングシステムである、macOS(マック・オーエス)がインストールされた、
Macintoshのパソコンを普段お使いの際に、PC本体に内蔵されている、
ハードディスクドライブまたはSSDや、外付けハードディスクやRAIDケースなどの外部のデータ記憶装置に、
何かの不調のトラブルが出てきたら、自力での修復の作業をすることはできる?という疑問について。

macOSのFirst AidでHDDのエラーチェックをする方法とは?

まずmacOSには、Windowsのパソコンにある「エラーチェック」の機能と同じく、
内蔵のHDDや外付けの補助記憶装置に起きた不具合の問題を診断することができる、
First Aid」(ファーストエイド)という、標準機能が搭載されています。

※もし、ハードディスクの外部に取り付けられているコントローラーボード(基板)が割れていたり、
 差込口のインターフェースが欠けている場合は、それ以上は動かさず、
 プロのデータリカバリーサービスに出して、復旧の作業をしてもらわれることをおすすめします。



DuckにあるLaunchpadからディスクユーティリティを開く

最初にmacOSのデスクトップの画面を開いて、Duckにある「Launchpad」を開きます。

「ディスクユーティリティ」を開いて、左側メニューにある「内蔵」または「外部」の、
診断を行いたいボリュームを選択して、「First Aid」のボタンを押します。

「~でFirst Aidを実行しますか?」のウィンドウで「実行」を押すと、開始します。

完了の画面が出たら、「詳細を表示」で、問題を検出した箇所と修復した内容を表示できます。

「完了」ボタンを押して、ハードディスクの不具合から復旧をする作業が終了します。

S.M.A.R.T.の検査ソフトでHDDの不具合を調べる手法とは?

次に、ハードディスクの製品には、通常「S.M.A.R.T.」、
Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology
(セルフモニタリング・アナリシス・アンド・リポーティング・テクノロジー)という、
故障している状態のストレージを診断する機能が搭載されています。

これを読み込むモニタリングソフトが、各HDDのメーカー先のホームページで配布されています。

例えば、Western Digital社のハードディスクであれば、Mac用のWD Securityなど。

HDDの検査ツールを使うと、問題が出てきたハードディスクの推移寿命をチェックして、
ストレージの故障の検査したり、またソフトウェアによっては、
ある程度のパソコンエラーを修復する機能もあります。

macOS(Mac OS X)用のバージョンがなく、Windows用のツールしかない場合は、
市販のMac対応のユーティリティーを購入するか、別のメーカー製品でも使用できるソフトウェアを使います。

しかし、基板(コントローラ)やインターフェースの部分が破損している場合は、
一般の個人ではハードディスクの、内部のファイルを読み込みするのが難しくなります。

その際にはプロのデータ修復のサービスの方で、復旧の措置を行ってもらうこともできます。



Macパソコンで外付けハードディスクをフォーマットして修復する

または、AppleのmacOSがインストールされたPCの筐体に内蔵されたハードディスクのデータを、
一度すべて外付けHDDやRAIDといった、別の補助記憶媒体にバックアップして、
Windowsのパソコンにつなげてから、フォーマットを掛けます。

そして、Windows用のS.M.A.R.T.診断ソフトで読み込みして、簡単に不具合を修復をしてから、
再度、Macパソコンでフォーマットする、という手法もあります。

また、フォーマットを掛けるだけでも、ハードディスクの小さな不調は直る場合もあります。

例として、ハードディスクに不良セクタが発生した時に修復するには?という疑問については、こちらのページにて。

容量ギリギリまでHDDにデータを保存していた場合も、軽くすれば読み込みの速度が回復します。

故障したHDDのデータを復旧をしてもらうこともできる?

もし、個人でできる検査・修復の機能を使っても直らない時は、そのHDDは寿命の可能性が高いです。

すぐにUSBハードディスクやRAID、NASなどに、パソコンから必要なすべてのファイルのバックアップを行って、
いつでもデータ復旧ができるように、ストレージを保管しておくことを推奨します。

ですが、すでにmacOSのパソコンへのデバイスの認識自体ができず、異音が鳴っているような場合は、
ヘッドクラッシュなどの重度の物理的な故障が起きてしまっている可能性が高いです。

保存されたファイルのバックアップがない場合は、Macのパソコンに対応された、
専門のサポートのデータ復旧サービスセンターに注文をして、
ハードディスクの不具合を見てもらい、内部のファイルを救出してもらわれることをおすすめします。