動作に問題が発生して正常に動かせなくなったパソコンをコンピューターの修理サービスに出して
直してもらう時に、「パソコンをリカバリーしてもらう」「データを復旧してもらう」
といった状態修復の作業のコースが用意されています。
しかしこの二つは意味が少し違うようだけれど具体的にはどういう事?という疑問について解説します。

まず先に、コンピューターの故障を直す作業の行程によっては内容と意味合いが異なるため、
うっかり間違えて実践したりPCサポートのサービスへの注文で勘違いによる発注のミスを
してしまわれないように、事前に少し注意する必要があります。
「パソコンのリカバリー」(recovery)とは、大体の意味合いでWindowsやmacOSなどの
オペレーティングシステムに深刻な障害が起きて起動が正常にできなくなった時に、
本体を購入する前の初期の状態にリセットする作業を差します。
主にパソコンの開発元のメーカー企業の方で用意してもらった「リカバリーディスク」か、
OSの標準機能でDVD-Rなどに焼いて作成した「システム修復ディスク」、
またはPC本体の箱に同梱された「起動用ディスク」を用いて行います。
「再インストール」や「再セットアップ」とも呼ばれる作業で、完全なリカバリーを行う
オペレーティングシステムは白紙に戻り、最初にハードディスクにインストールした時の状態です。
そしてそこから初期設定のセットアップを行って修復が完了します。
もちろんリカバリーをすればレジストリやフォルダーもきれいに初期化されて、
また不具合のないスピードの速い状態でパソコンを一から使い直すことができます。
パソコン修理のサービスで「リカバリーしてもらう」といえばほとんどはこの作業が当てはまります。
しかし注意としてHDDのパーティションを一度フォーマットするため、それまでドライブの内部のフォルダーに
保存していたデータも一緒に初期化のためのシステムの仕組みによって消去されてしまいます。
よくパソコン本体を修理に出す時に、内蔵ハードディスクのデータはOSのリカバリーの作業の際に
「初期化する」事を前提に行うように
ユーザーから了承いただけるよう、同意の欄に記入をする枠もあります。
なので必ずよくそのことを理解して確認した上で作業を行ってもらいましょう。
または、新しいHDD一台分の料金がかさむのですが、OSの再インストールは別のハードディスクに
施してもらい、今まで使っていた古いドライブの方はもう使わずに残して返却してもらい、
後でデータ復旧サービスに出して中身のファイルを救出してもらってください。
パソコンのリカバリーとデータの復旧の作業の違いは? の続きを読む