パソコンなどで使用するデータ記憶装置でおなじみ、ハードディスクドライブに書き込みしていたデータファイルが、
いつの間に消えていたり壊れたため、サルベージして元に戻したいけれど、ずいぶん前の古いデータだったという場合、
かなり前に消失したファイルやパーティション、また相当に前に作っていたデータの場合は復元することはできる?
あるいはハードディスクが相当古い型番だけれど、データのサルベージは可能?という疑問について。
目次
古いハードディスクから失ったファイルの復旧はできる?
まず、失ったプログラムやファイルが数年~10年以上前に作成・書き込みした、
かなり古いものであっても、ファイルの拡張子は基本的に、
HDDに書き込まれていた痕跡さえ残っていれば、サルベージができる見込みがあります。
痕跡とは、パーティションに残っているデータが書き込まれている情報で、
普通は削除してもすぐには消えず、後にファイルの上書きを繰り返していくことで
少しずつ痕跡も自動的に消去処理されていきます。
こちらを専用のツールでサルベージを試みたり、専門のサポートで直すことができます。
CドライブやDドライブからファイルの表示が消えてからの時間
次に、CドライブやDドライブといったローカルディスクのボリュームから、
保存されていたデータの表示が消えてから間もないうちでしたら、ファイルのサルベージが高確率で可能です。
しかし、なくなった日から1カ月、2カ月たってその間に多くのファイルをハードディスクに新しく書き込んだり、
ディスクデフラグやディスククリーンアップを繰り返していた場合は、
一部または大半のデータは、完全には読み込み直しによる復活ができなくなる場合もあります。
1年、2年以上、とたっていくと、痕跡データがすっかり消去されているケースも多く、
以前のファイルのうちで、目当てのものをサルベージできる可能性はだいぶ低くなるため、ご注意ください。
時間がたっていても、あまりパソコンないしIDE方式などの対象のHDDを使っていなかったら大丈夫です。
ほか、HDD変換アダプターでハードディスクのデータ救出する方法については、こちらのページにて。
ですが、相当な期間が空くと経年劣化による破損が起きて、ファイルの読み込みができなくなることもあります。
日々のパソコンの使い方や使用時間次第で、また復旧できる可能性の目安も変わります。
ローカルディスクのデータをソフトウェアで読み出す方法とは?
次に、市販のデータサルベージソフトを使用して痕跡のファイルを読み出す方法があります。
100%復元ができるというわけではないですが、市販の製品には数カ月前の期間内でも修復できる優れたものが多いです。
ですが、一般の個人ユーザーでできる方法の範囲では、対象のローカルディスクから、
目当てのファイルがボリュームから検出できないことも多くなります。
自分で操作するソフトウェアでは、サルベージできる範囲にも限りがあり、
なるべく確実に、画像や文書、住所録といった消えたファイルを読み込み直して元に戻すには、
プロのデータ復旧サービスセンターに出して、リカバリーを行ってもらうことをおすすめします。
バックアップをしていた分のデータを探してみる
また、クラウドサービスやNAS、サーバーの一部のフォルダーに保管したファイルを送信していたり、
イメージディスクを過去にOSの機能で作成していたら、そちらの方も探して活用されてみてください。
また例として、データ復旧のアドバンスドテクノロジー 様での、外付けHDDが認識しない場合の対処法 の解説も参考までに。
また、HDDは8インチ、5インチなど生産終了されているよほど古いものや、
数年前の古いストレージであってもまだ普通に動いてデバイスが認識できれば、十分に解析・復元ができます。
一方で、WindowsやmacOSから直接データを読み込みすることができない、
NASやレコーダーのハードディスクの場合は、専門のサービスで開いてもらうこともできます。
水濡れや強打でHDDが破損していた時は復旧できる?
しかし、仮に水濡れや水没をしたり強打や落下により割れたりして、
またさらにそこから長時間経ち、錆びや経年劣化でぼろぼろに破損しているといった、
物理的に損傷の激しい状態のHDDは、データの回収作業は、一般の個人ユーザー自身では難しくなります。
その際には、物理障害に対応されています、専門のデータ復旧サービスセンターに問い合わせて、
ハードディスクの内部の状態の診断をしてもらわれることをおすすめします。