紙焼き写真をデジタル化して画像のデータを復元する方法とは?

まだデジタルカメラが普及していなかった頃に、フィルム(film)を使って撮影する、
アナログ式のカメラ(写真機)で撮って現像した紙焼き写真が、
水濡れや汚れ、焼損などのトラブルで印画紙が損傷して見づらくなってしまった時には、
後から画像データとして復元することはできる?という疑問について。

紙焼き写真が損傷したり紛失するトラブルの主な原因

まず、紙焼きの写真が次第に劣化したり紛失してしまうトラブルが出る主な原因について。

・アルバムの水濡れや水没、強い湿気で写真にカビが生えたりふやけて損傷した。

・太陽光や蛍光灯に長い期間 紙焼き写真を当てたために、色あせていた。

・火災の影響で、写真の表面に煤が付いて色が取れなくなってしまった。

・引っ越しや大掃除の際に、間違えて不用品にはさんで捨ててしまった。

・写真アルバムを外へ持ち運んでいたら、どこかでいつの間にかなくしてしまった。

・資料としてアルバムから出して写真を使っているうちに、他の物に埋もれて紛失した。

ですが、印画紙が多少劣化していてもまだ紙焼き写真自体またはフィルムが残っていれば、
まだ自宅のスキャナーで取り込みするか、専門のサービスで画像をデジタル化してもらって、
画像編集ツールなどの機能で、ある程度の画質の補正ができる見込みがあります。



紙焼き写真をデジタル加工して電子データ化する使い方とは?

次に、前に使用していた普通のフィルムカメラやインスタントカメラ、使い捨てカメラなどで撮った写真を、
すでに現像してもらっていて、紙焼き写真が手持ちにある場合に、
画像をデジタル化して、コンピューター上のデータ形式として保存しておく使い方について。

まず、『スキャナー』(scanner)を使って画像の検出による電子データ化を行ってみる方法がお手軽です。

スキャナーは家庭用として使うものであれば、インクジェット/レーザープリンターとセットになった、
家庭用の『複合機』を電気店で購入して、パソコンにインストールして使うと便利です。

もちろん、スキャナー単体としての製品も発売されています。

業務用としてさまざまな用途で使っていく場合は、機能に特化した製品がおすすめです。

複合機をPC本体にセットアップしたら、まずはプリンターとパソコン両方の電源を入れて、
オペレーティングシステムにデバイスを認識させます。

デジタル化して保存したい紙焼き写真をスキャナーのガラス面に裏返して置いて、ふたを閉じます。

一応、小さいごみやホコリが映らないように、スキャナーと紙焼き写真の印画紙を、
両方とも軽く拭き取ってから、ガラス面に置きましょう。

スキャナーでアナログカメラの写真画像を読み取りする

次に、複合機本体のメニューから「スキャン」という項目を十字キーで選択して「OK」を押すと、
アナログカメラ(Analog camera)で撮った写真画像のイメージの読み取りが行われます。

または、プリンターに同梱されているCDに入っている専用のアプリケーションツールをインストールして、
その読み取りツールから操作してスキャンする方法でもできます。

そして、Photoshopなどのグラフィックソフトや写真編集用のソフトをお持ちでしたら、
そのソフトウェアのメニューにある画像読み取り機能で写真をスキャンして、
デジタル画像としてすぐに編集できるように取り込みを実行することもできます。

ほか、モニタがひび割れて映らないデジカメの写真を復旧する方法については、こちらのページにて。

これらの方法で写真をスキャナー機能から読み取ったら、画像置き場のフォルダーに、
「名前を付けて保存」をして、紙焼き写真のデジタル化が完了します。

そこから画像編集ソフトの「フィルタ」の項目にある、明るさや色調の変更、
ぼかし、シャープ、ノイズ、エンボスといったツールで、ある程度まで画質の補正ができます。

一方で、デジタル化して編集をした画像ファイルの方を誤った削除の操作などでうっかり消去した時は、
データ復旧サービスセンターの事業にて、表示が消えた拡張子の復元をしてもらうことができます。



フィルムをデジタル加工してもらえるサービスとは?

次に、フィルムカメラで以前に撮影した、紙焼き写真の現像に使用していた、
ネガフィルムやモノクロフィルム、ポジフィルムがまだ残っていましたら、
カメラ屋さんの店頭で、印画紙に現像し直してもらうことができます。

またヨドバシカメラe-Photoでの写真フィルムスキャンサービスといった店舗にて、
フィルムからデジタルデータに加工してもらえるサービスもあります。

こちらは写真のフィルムをスキャンして画像ファイル化してもらい、DVD-Rに焼いてもらえます。

また、サンコー製の『ネガフィルムや紙焼き写真をデジタル保存できるUSBフィルムスキャナー』
など、自身でデジタル加工ができるスキャナーの機材も販売されています。

プリンターやパソコンをご家庭でお持ちでない場合は、紙焼き写真をコンビニやネットコーナー、
デジタルコンビ二、写真屋に持っていって、コピー機の機能などでスキャンを行って、
USBメモリーなどのデータ記憶デバイスに画像ファイルを書き込む方法でも保存ができます。

ネガフィルムや紙焼き写真も時間とともに劣化していきやすいため、日光が当たらず、
高温や低音にさらされにくく、湿気の少ない場所に保管するように心がけることも大事です。

デジタル化した写真のファイルを失った時は復旧できる?

ですが、もしデジタル化した写真のファイルが保存されたハードディスクやSSDが、
経年劣化による摩耗や停電時のショートなどで故障してしまった時は、
予備のデータの分がなければ、そのままでは開くのが難しくなります。

すでにフィルムを処分していて、またストレージに他にも大事なデータがある場合は、
物理障害のアクシデントに対応された専門業者のデータリカバリーのサービスに依頼をして、
壊れた補助記憶装置から中身のファイルの取り出しで復旧をしてもらわれることを推奨します。