電源装置（power-supply unit）とは、パソコンやサーバーなどのコンピューター（電子計算機）や、
大きめの周辺機器を動かすための、電力を供給するための、重要な部品です。
ですが、ある日普段通りにPCの電源スイッチボタンを押すと起動しなくなり、
何も動かずに反応しない状態で、OSのロゴやデスクトップの画面も開かない、
といった急なトラブルが発生する場合があります。
そんな電源が入らない緊急事態が起きた時に、適切な方法で対処をしてパソコンを回復したり、
HDDやSSDにあるデータの読み込みを復旧をするには、どうすればいい？という疑問について。
目次
電力の供給に問題が出ていないかどうかをチェックする
まず、パソコンの本体に異常がなくても外部的な電力の供給ストップが原因で付かない場合があります。
ひとまずは、以下のような箇所の状態確認をしてみましょう。
・屋内の他の家電製品を同時に動かしすぎてヒューズが飛び、部屋のブレーカーが落ちていないかどうか。
・落雷や強風、台風、洪水などの天候による被害で停電しているかどうかを確認する。
・電源コンセントが、差込口から抜けていないかを確かめる。
・ケーブル（電源コード）やアダプターが外れていないかを見直す。
・小さな虫や大量のホコリ、湿気などが筐体に入っていないかどうかをチェックする。
電源装置（パワー・サプライ・ユニット）といった、マシンのパーツがやはり破損していると見られる時は、
部品の交換による修理をしたり、または専門のサービスに出してデータの救出ができます。
電源コードやACアダプターが破損するトラブルが出た時は？
次に、他の電化製品の電源（power-supply）が付いて問題なく動いているようでしたら、
電源コードが傷んで、接触箇所や内部の配線が折れている可能性があります。
ノートパソコンの場合は、特に持ち運びやコードの差し抜きが多いので、
ACアダプターの付け根や接続部分が、折れ曲がってしまうことも多いです。
ひとまず、家具や置物がコードの上に置かれている時は、挟まった状態を直してください。
少し折れかかっているだけであれば、向きを変えると正常に付くこともあります。
ですが、内部の金属がむき出しになっている場合、感電や火災の原因になる危険があるため、
製造メーカーから同じ電源コードを取り寄せて、そちらに交換して差し直されてみてください。
コネクタやコンセントに汚れや損壊が起きていたら？
次に、デスクトップパソコンの電源ユニットの部分にあるコネクタの部分かコンセントのプラグに、
もしゴミやホコリなどの異物、または何かの汚れが付着していましたら、掃除をして取り除いてください。
一方で、電源ユニットのコネクタ（差し込み口）が破損してしまった時は、
ANTE（アンテック）やPOWEREX（パワーレックス）、玄人志向、SilverStone、GIGABYTE（日本ギガバイト）といった、
製品のメーカーに修理に出すか、または新品への部品交換をする必要があります。
また、電源が切れたはずみで機器が壊れてデータが開けない時の対処については、こちらのページにて。
自身では取り外しが難しそうな構造のPC本体で、また修理に出す前に内部のファイルを取り出したい、
という時には、専門業者のデータリカバリーのサービスで、救出の作業をしてもらわれることを推奨します。
PCの電源ボタンが押し込まれて戻らない時に直すには？
また、パソコンの筐体にある電源スイッチのボタンが、割れたり押し込まれたまま戻らなくなっていて、
起動ができない、という状態になった時は、ひとまず針などを使っての引き出しを試されてみてください。
またはPCケースのふたを開けて、内側から針などで外側に押し込んで直してみてください。
ほかに、マザーボードの方が故障していたり、内部のどこかのケーブルが外れていても、
電源ユニットは正常に機能しなくなりますので、パーツの交換や組み立ての際にはご注意ください。
ほか、MacBookの電源が起動しない時に復旧する方法については、こちらのページにて。
そして、丁寧にボタンを押しながら再度の電源の立ち上げを試してみてください。
電圧の負荷によりパソコンの電源ユニットが損壊した時の修理
次に、電源ランプが付かずに稼働音もまったく鳴らない時は、コンピューターの本体が、
変に焦げ臭くなっていたり煙が出ていたりしないかどうか、近くで様子を見てみましょう。
稀に電子機器は、落雷や電圧の違い、急な電源オンなどの影響で、急激に高電流や高電圧の負荷がかかり、
内部の装置が物理的に損壊してしまうことがあります。
例として、CORSAIR（コルセア）の製品での、電源ユニットのテスト の解説などを参考までに。
電源装置（パワー・サプライ・ユニット）の製品が、老朽化や過電圧で故障した時には、
やはりメーカー先のサポートに出すか、パーツの換装による修理を行う必要があります。
データ復旧サービスでファイルを取り出してもらう
また、外部的な原因を確認したけれど直らず、パソコンやサーバーの機器の中身に異常があると思われる、
という場合は、それ以上電源装置を動かすと物理的なダメージがひどくなりやすいため、
いったん電源コードを抜いて、すべての接続機器も取り外しましょう。
もし、SSDやハードディスクドライブの方にも深刻なアクセスエラーや故障が起きていて、
内部の大事なファイルやフォルダーが開けなくなった時は、物理障害のトラブルを請け負われた、
プロのデータ復旧サービスセンターに問い合わせをして、取り出しをしてもらわれることをおすすめします。
