うっかり間違えて大事なファイルのデータを消してしまい、時間がたつと拡張子の痕跡が消えてしまいやすいため、
元に戻すためには早めに復元させていく必要がある?という疑問について。
デスクトップ・コンピュータ(desktop computer)やノートブックPCに内蔵されたHDD、SSDといったデータ記憶カードの
媒体からデジタル上でファイルの削除や初期化作業を行うと、基本的にすぐ消去されるわけではありません。
目次
データを間違えて削除するミスの一例
・フォルダーの内部を確認する前に「ごみ箱を空にする」を実行していた。
・Shift+Deleteキーで必要なファイルを抹消した。
・レジストリクリーナーを使ったら一部のシステムが破損した。
・まだ使うはずのアプリケーションソフトを間違えてアンインストールした。
・デジカメの記録用カードの写真画像をうっかり全消去してしまった。
・「フォーマットしますか?」で勢いで「はい」を選択していた。
・コンピューターのバックアップを取る前にクリーンインストールなどを使用した。
上記のようなトラブルでしたら、ハードディスクのセクタなど
記憶されている領域にまず、「このデータを削除しました」という認識を
与える形になり、OS上からでは開いたフォルダーから視覚的に見れなくなります。
ですがこの時点ではまだ大体の場合はデータ自体は残っていて、
これは一般的に「痕跡」と呼ばれていまして、こちらから読み込みする形で復元を行います。
こちらは、プロのデータレスキューサービスセンターの方で、最も高い復旧率で
各種の補助記憶装置にあるファイルを修復してもらうことができます。
拡張子の痕跡からのデータ修復の処理
この痕跡は、上から新しい別のファイルが空き領域に書き込まれていくと上書きされていって次第に消えていきます。
ごみ箱ツールの容量が一杯になっていくと最大容量の関係で全部が保持できなくなり
新しくごみ箱にファイルが移動する度に古いファイルが消去されていきまして、これと同じようなイメージです。
データを消してから何時間たったら、または何日、何週間の期間がたったら開かなくなるというわけではなく、
正確には新しい情報が記憶装置に書き込まれるたびに古いファイルの痕跡が完全に消去されていく仕組みです。
パソコンの使用の頻度による違いとは?
間違えて重要なファイルを消去した後でほとんどパソコンを使わずにプログラム更新も控えていた場合は、
ある程度時間がたっていても、データ復元ソフトやデータ復旧サービスで回復できる見込みも高くなります。
ですが、最初はそのことを詳しく知らない場合も多く、新しいソフトのインストールやOSのアップデート、
ファイルの保存を頻繁に行ってしまっていると、一部のデータが読み込みできなくなる場合もよくあります。
そのため、やはりファイルの復旧作業はなるべく早い方が成功率も高まります。
また、間違えた操作で削除してしまったデータファイルの復元をする方法については、こちらのページにて。
OSのバックアップの機能による復元の場合は?
Windowsの「システムの復元」や「シャドウコピー」、Macの「タイムマシン」などの機能も同様で、
復元ポイント(最後に自動バックアップされた日時)がデータを削除した日よりも後だった場合、
その「すでに抹消されている状態」がバックアップされてしまうため、一定の期間中に早く復元しなければなりません。
※最近では有料のデータ復元ソフトでおすすめのファイナルデータのシリーズなど、直接パソコンにインストールを
しなくても実行可能なCDブート/USBブートの機能があるソフトも登場しています。
ほか、最安修理.com 様での、パソコンのゴミ箱から復元する方法は?消したデータでも戻せる? の解説も参考までに。
自分でハードディスクの内部からの復旧をする際にはこれらがやや安全です。
データが消えた後で新しくファイルを上書きしていたら?
また、たとえばうっかりデジカメの写真を全コマ消去で消してしまった場合に、
ほかに予備のSDカードを持っていないためにそのまま写真を撮って保存し続けてしまうと
前のファイルの痕跡が上塗りされて、後で帰ってから消えた分の画像が見れないおそれがあります。
なので、データの復元の作業を行うまでの期間中は、新しく同じ記憶装置を買って代用して、
それまでに使っていた方のカードやディスクは極力使わないように気をつけてください。
特に、クイックフォーマットやOSの再インストールなどで必要なファイルを削除した場合には、
早めにデータ復旧サービスにて、検査とリカバリーの措置をしてもらわれることをお薦めします。