パソコンや外付けHDD、NAS、スマートフォン、タブレット、またネットワーク上のファイルスペースでは、
データ損失のアクシデントの一つで、物理障害とも論理障害ともまた違った、
どこにあるかがわからなくなってしまう「紛失」(lost)というトラブルのパターンがあります。
ある時に、いつの間にかフォルダーのファイルをなくしてしまった時には、
どのようにデータを探して、またはどうすれば拡張子を回復することができる?という疑問について。
フォルダー内のファイルを紛失するトラブルの原因とは?
まず、コンピューターのフォルダー内からデータを紛失してしまうトラブルが起こる主な原因について。
・新しく作成・編集したデータのファイルを保存した場所を、うっかり忘れてしまった。
・アプリケーションソフトの画面で見られる履歴の一覧が、他のファイルの分で更新されて表示が消えた。
・管理しているホームページやクラウドの多さで、どのサーバーに送信したかわからなくなった。
・USBメモリーやSDメモリーカードなどの、小型のストレージを紛失してしまった。
・会社や事務所で使う共有パソコンやNASから、いつの間にかデータがなくなっていた。
これらのトラブルでデータを失った場合でも、まだ検索などで探す方法とひととおり実行してみるか、
専用のサポートのサービスにてまた発見や入手のし直しができる可能性があります。
データを保管したディレクトリの場所を忘れた時の探し方は?

次に、データを保管してあるSSDやHDDのディレクトリの場所を忘れてしまった時の探し方について。
まず、ファイルに付けた名前または保存した日時、拡張子の種類といった詳細を覚えていれば、
例えばWindowsのOSの場合は、ファイルマネージャーのエクスプローラー(Explorer)などの画面で、
右上の位置にある検索窓(またはCtrlキー+Fキー)で入力すると、該当するファイルの一覧が表示されます。
macOSの場合は、Finder(ファインダー)の画面右上の検索機能から入力して検索ができます。
過去に誤って削除していたかもしれないデータがありそうな時は、ごみ箱も開いて確認をしてください。
モバイル端末やメモリーカードをなくした時に見つけるには?
次に、小型のノートパソコンやスマートフォンなどのモバイル端末、タブレット、外付けHDD、
またデジタルカメラやビデオカメラ、メモリーカードといった電子機器をなくした際の見つけ方について。
まず、外で持ち歩いていて帰ってからなくした時は、服のポケットや財布、カバンの中に、
まだ入ったままになっていないかを一通りお確かめください。
もしくは鍵を取り出した時にポケットからこぼれ落ちていたり、玄関に置いているケースもよくあります。
また自宅または外部のパソコンやコピー機に、メモリーカードを差し込みしていた時は、
うっかり機器のUSBポートに接続したまま忘れていないかどうか、思い返してみてください。
また机やパソコンラックの横にゴミ箱を置いていた場合、モバイル端末やデジカメ、USBメモリやSDメモリーカードが、
いつの間にかずり落ちて入っていないか念のため見直して、また落ちにくい場所への配置換えもお薦めします。
その他、自動車の座席、自転車やバイクのかご、ロッカーの棚や隅なども物を忘れてしまいやすい箇所です。
場合によっては見つからない、諦めざるを得ない状況も出てしまうかもしれません。
ほか、リカバリーディスクのCDを紛失した時の探し方については、こちらの解説ページにて。
また、一時紛失していて後で見つけたノートPCのストレージやメモリーカードが、落下による強い衝撃や圧迫、
あるいは水濡れや水没によって回路が故障してしまうと、内部のデータも開けなくなってしまいます。
その際には、物理障害のアクシデントに対応された、専門業者のデータ復旧のサービスで、
SSDやハードディスク、メモリーカードから必要なファイルの取り出しをしてもらう方法もあります。
失ったデータを再び取得したり再作成をするには?
次に、パソコンや周辺機器のディレクトリからいつの間にかなくして失ったデータを、
再び取得するやり方や、拡張子のファイルを再作成する解決方法について。
まず、インターネットで配布されているコンテンツのデータやアプリケーションソフトの素材は、
何度でもダウンロードやインストールで入手し直せるものが多いです。
また、OneDriveやiCloudなどのクラウドに転送して保存したテキストデータや画像、音楽ファイル、
あるいは携帯電話で使う電子メールの受信トレイや送信トレイも、たいていは後での再取得ができます。
そして別の二次記憶装置へのバックアップも時々行うようにすると、より安全にデータの管理ができます。
一方で、アプリケーションソフトを使って自身で作成をされたデータは、バックアップの分がなければ、
もう一度作り直しが必要になるケースも出てきます。
ですが、たとえば失った分のテキストを以前にインターネットへ部分的に投稿していたり、
加工した画像の元となった素材の写真やグラフィック画像があれば、一部はそこからコピーしてやり直せます。
ほか、BIGLOBE(ビッグローブ)での、データ消失対策 の解説も参考までに。
また、ファイルがどこにあったか忘れてわからなくなってしまう事態の回避におすすめな手段の一つとして、
定期的にフォルダーを作ってカテゴリー分けをしてデータの移行をすると、配置が分かりやすくなります。
フォルダーという大まかな分類を通せば、保存したデータの把握がかなり楽になるので非常に便利です。
プロのデータリカバリーのサービスで拡張子を回復してもらう
次に、見失っていたファイルをすでに「ゴミ箱を空にする」などの操作で削除してしまっていたり、
ローカルディスクやリムーバブルディスクにフォーマットをかけて初期化で消去していた場合での対処について。
まず、間違えて電子データを抹消してファイルマネージャーの画面では表示が消えてしまっていても、
まだ見えない部分である補助記憶装置のセクタの領域には、痕跡のデータが残っていることが多いです。
この痕跡データは、新しいファイルをストレージに保存すると自動で上書きされて消えて行く仕組みです。
そこで問題になるのが、ディレクトリ上からデータを紛失してだいぶ時間がたっていると、
すでに多くのファイルを新たに同じストレージへ保存しているケースが多くなりがちなことです。
その場合には、一般の個人ユーザーでできる範囲だと数割以上のファイルが検出できなくなりがちなため、
こちらもプロのデータリカバリーのサービスにて、消えた拡張子を回復してもらうことを推奨します。





