パソコンを分解して修理する時に気を付けることは?

パーソナルコンピューターは基本的にどのマシンも、以下のような
決められた部品をコードでつなげる形で構成された機械です。

主な内部パーツは、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)、電源回路、
マザーボード(Motherboard)ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、
ビデオカード(video card)、サウンドカード(sound card)、CPU(中央演算処理装置)、
PCケース、電源コンセント、冷却ファン、などがあります。

さらにノートブック型にはディスプレイ画面やキーボード、バッテリー、タッチパッド・スピーカーなどが
一体化して構成されています。

パソコンがハードウェアの障害で故障した時は、この部品のうちのどれかが物理的に
破損しているためで、大抵は壊れたパーツだけを取り換えればパソコンを直すことができます。

部品そのものはたとえプロの業者でも、製作技術に特化した専門家でもなければ
難しいため、ほとんどはPC本体を分解して交換する形で修理をしてもらう形です。

パーツを取り外して付け替えるだけの作業でしたら個人でも十分に可能で、特に据え置き型の
デスクトップパソコンは他の小型のコンピューターに比べて比較的、楽に作業ができます。

パーツの取り外し前の注意

購入したパソコンのメーカーで受けられる1年~5年間の保証期限
まだ残っている場合、自分でケースを分解すると、後でメーカーサポートへの修理の注文が
必要になった場合に有償でしか保障を受けられなくなることがあります。

時間に余裕がある時や予備のマシンを持っている場合でしたら、なるべくは
自分で取り外しを行われるよりも、カスタマーサポートにお問い合わせをして
直してもらわれた方が安全です。

ですが、すぐに直したい場合や、保証期間が過ぎている場合でしたら
ご自身でケースを外して、ハードディスクドライブなど故障していると
思われる部品を本体から外す方法も十分に使えます。

その際、ホコリっぽい室内やあまりきれいでない床の上で換装作業をすると
マザーボードやコード/コネクタの接続面に異物が付いて破損の原因になるおそれがあります。

まずは分解修理の前に部屋内を掃除して、またシートを下に敷いたり、
空気清浄機でゴミやホコリをある程度除去されると良いでしょう。



部品交換の際のポイント

事前にどの機械部分が損壊しているかをじっくりと確認して、代わりのパーツは
できれば同じくらいのスペック・容量のハードウェアの機器を購入しましょう。

極端に新しいパーツの性能が高かったり低かったりすると、後でパソコンを稼働させているうちに
その部品や他の部品に過度な負担をかけてしまい故障をまた早めるおそれもあります。

分解して新しい部品を付け替える時は、差し間違えたり強く押しすぎて
接続部分が割れたり折れ曲がって取り外れたりしないように、慎重に行います。

特にCPUなどの金属部分は一本でも折れた時点で使えなくなってしまい、高いパーツをもう一度
買い直さなければならないため、ある意味最も気を付けることとして、注意するのが大事です。

また、どこにどこのコードがつながっているか、取り外す前にメモをしてしっかりと記憶します。

ほか、パソコンお直し隊 様での、パソコンからデータを自分で復旧(HDD取り出し編) の解説も参考までに。

マザーボードや電源ユニットは部品の中でもかなり複雑に絡み合っていますので分解にはそれなりに
時間がかかり、直し方にも綿密な作業を有します。

もし各部品の交換作業がうまくいかずに直せなかった場合や、自分自身でパーツを分解するのが
不安、という場合は、専門のパソコン修理サービス店に注文して作業を代行してもらうのがお薦めです。