スマートフォンに搭載されているカメラ機能で撮影した写真画像や、Eメール、文章、音楽ファイルなどを保存した、
SDメモリーカード(Secure Digital Card)が、ある時 搭載している機器の故障で読み込みができなくなったり、
パソコンのローカルディスクの内部に移し変えて保存する作業などで、コピー・移動と間違えてデータを削除したり、
同名のファイルと上書き保存のミスをして失った場合には、どうすれば復元することができる?という疑問について。
SDメモリーカードのデータが消えた時の原因とは?

まず、スマートフォンで使用するSDメモリーカードのデータが消えたり開けなくなる時の主な原因について。
たとえばAndroidといったスマホやタブレットのSDメモリーカードから、突然にデータの表示が消えた時は、
いつの間にか間違えてファイルを削除していたり、誤ってフォーマットを実行して初期化していた、
またフォーマットの要求の選択肢が出て勢いで「はい」を選んだ、といった人為的なミスが特に多いパターンです。
もしくは、ゴミ箱の中に移行していたファイルが30日間の保管の期限を過ぎて順に自動で消去されていたり、
アプリのキャッシュを整理する機能で自動的にデータを削除する動作が稼働していた、
といったソフトウェア的なトラブルにより、知らない間にデータが消えているパターンもあります。
ほか、SDカードのマウントのエラーやAndroidのオペレーティングシステムでの読み込みの不具合なども原因です。
さらに、microSDメモリーカードを長いあいだ使っていて基板といった回路の経年劣化による破損で壊れたり、
カードの抜き差しを繰り返して差込口の金属端子が摩耗して接触不良が起こり認識できなくなるケースがあります。
また、スマートフォンをうっかり固い床や道路に落としたり足で踏んで本体かSDカードがひび割れてしまったり、
水濡れや水没、湿気、高熱や低温などの要因で、物理的な損傷が発生して壊れてしまうこともあります。
原因が正確に把握できない時に無理に通電や読み込みを繰り返すと、更に損壊する危険があるのでご注意ください。
そこからでもまだ的確な処置を施すかプロのサービスの事業にて、内部のデータを復元できる可能性があります。
スマホの機能の範囲でできるデータ復元の方法とは?

次に、パソコンを所有していないけれどスマホだけで消えたデータを復元することはできる?という疑問について。
まず、スマートフォンの機能の範囲だけではやはり初期対応でできることが限定されてくる面はあります。
ひとまずは、Androidの「Files」や「フォト」「ギャラリー」などのアプリを開いて、
「ゴミ箱」や「最近削除した項目」と書かれたフォルダーを開いてみてください。
間違えて写真や動画、テキストなどの閲覧画面から削除したファイルは、ゴミ箱の「SDカード」の項目に移動して、
そちらのフォルダー内に30日間の期限で、データが保管されています。
元の場所へ戻すには、対象のデータを選択して「復元」→「1件のファイルを復元」とタップすると、
最初に保存されていたSDメモリーカード内のフォルダーに移動する形で復旧ができます。
あるいは、ケータイのサービスを使用している電話会社から提供されているバックアップサービスや、
Googleドライブといったクラウドストレージを登録・設定していれば、そちらにサインインして、
自動の差分更新でデータが転送されて保管してあれば、対象のファイルをダウンロードして復旧ができます。
もしSDメモリーカード自体が認識できない時は、一度スマートフォンの電源を切ってから再度起動をしたり、
スマホ本体の差込口かSDカードの金属部分にごみや汚れがたまっていないかをご確認ください。
スマートフォンのSDカードをUSBカードリーダーで開く方法とは?

次に、SDカードを差し込みしているGoogleのAndroid(アンドロイド)のオペレーティングシステムが搭載された、
Xperia(エクスペリア)、Arrows(アロウズ)、AQUOS(アクオス)といったスマートフォン(smartphone)が、
端末の故障で開けなくなった場合に、内部のファイルを復旧する手法について。
まず、読み込めなくなったスマートフォンの装置にまだSDカードが差し込まれていたら、そちらを取り外してください。
次に、市販のUSBカードリーダー・ライターにある、インターフェース(差込口)に差し込みをします。
USBポートからパソコンにつなげて、デバイスドライバを認識させて、
SDメモリーカードの内部のデータファイルを読み込みすることができます。
そして、必要なデータを外付けハードディスクドライブやRAIDなどにバックアップして、復旧します。
ですが、もし差込口の破損などでストレージへのアクセスができない時は、それ以上は読み込みの試行を控えて、
専門のデータ救出のサービスセンターに依頼をして、損傷したSDメモリーカードを持ち込みか郵送で提出して、
内部のメモリチップからの読み込みをしてもらう形で、ファイルの復旧をしてもらわれることを推奨します。
SDメモリーカードで削除したファイルを復元するには?

次に、多機能型携帯電話(Multi-function mobile phone)に接続をして使用するSDメモリーカードから、
誤ってファイルを削除してしまった時に復旧をしたり、初期化の動作のミスで失ったデータを復元する方法について。
まず、macOSのパソコンのFinderからUSBカードリーダーを通して、PC上の機能で、
スマホ本体から取り外したSDカードのファイルを削除した場合は、ゴミ箱のフォルダーに一度拡張子が移行されます。
デスクトップの画面からゴミ箱のアイコンを開いて、「元に戻す」を実行することで、
フォルダーから表示が消えたデータを、SDメモリーカードに戻すことができます。
またSDメモリーカードをフォーマットした後にデータの復元をする方法について詳しくは、こちらの解説ページにて。
もし、Windowsのエクスプローラーからファイルを消去した場合や、スマートフォンの機能で削除した場合は、
たとえばソースネクストから販売されている、市販の【救出データ復元】といったデータ復旧ソフトによって、
SDカードを読み込んでからドライブスキャンをして、検出ができたデータを修復することができます。
※近年のスマートフォンでは、複雑な暗号化が施されたシステムもあり、
個人ユーザーでできる範囲では復元に失敗する可能性も出てきていますのでご留意ください。
SDXCやSDUCのメモリーカードに対応していない場合は?
次に、データ復元ソフトウェアなどのユーティリティーの中には、
特殊な外部のデータ記憶装置やファイルシステムには、
WindowsやMacのパソコンで、通常では対応ができないものもあります。
そのため、購入または体験版のインストールの前には、用途をご確認ください。
まず、データ復元のユーティリティーをパソコンにセットアップするか、USB・DVDブートで起動して、
各ソフトウェアの手順に沿って、ストレージのドライブスキャンの作業を進めていきます。
主にSDメモリーカードには、通常のサイズのSD Memory Cardと、miniSDカード、microSDカードがあります。
(現在は、miniSDカードは開発が終了しています。)
また昔使った古い型番のスマートフォンにまだ残っている過去のデータを復旧する手法については、こちらの解説にて。
古いカードリーダーでは、新しく大容量の製品であるSDXCやSDUCのメモリーカードには対応されていないため、
デバイスの読み込みができないので、新しいカードリーダーも買う必要が出てきます。
多機能型携帯電話にあるデータの定期的なバックアップ
次に、SDカードは主に携帯電話やデジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤーをはじめとする、
持ち運びが可能な小型の電子機器に使われている補助記憶装置です。
MOやCD-R、DVD-Rのように大きめのサイズではなく、USBメモリよりもさらに小さい、
小型のチップのような形状のメモリーカードであり、持ち運びや差し替えにも大変便利です。
一方で、データの長期間の保存にはハードディスクドライブやDVD-Rの方が向いているため、
スマートフォンのSDメモリーカードにある写真画像やテキストといったデータを、定期的にパソコンと通して、
外付けハードディスク、RAID、NAS、DVDディスクなどにデータのバックアップをされることを推奨します。
また上記のように、クラウドストレージや携帯電話会社のサポートのサービスで、電話帳やメール、写真画像といった、
スマートフォンで取り扱うデータを、自動更新ないし手動でバックアップする方法も大変便利です。
失ったデータを自力で復活できる範囲の限界とは?

次に、スマートフォンのmicroSDメモリーカードから失ったデータを自力で復活できる範囲の限界は、
どれくらいになる?という疑問について、解説いたします。
まず結論として、SDメモリーカードに物理的な不具合のトラブルが出た場合には、
差込口の汚れを丁寧に落とすくらいしか、一般ユーザーの個人でできることはほぼないと言えます。
SDカード、特にmicroSDメモリーカードは非常に繊細な内部構造で、
基板やコントローラ、データを保管するメモリチップの微細な配置で製造されています。
また回路が破損した状態で通電すると、過熱や短絡(ショート)でチップが破損する危険があるためお控えください。
ファイルを削除した後で繰り返し上書き保存をしていたら?
次に、基本的にスマートフォンにあるSDメモリーカードのファイルを間違えて削除して失ってから、
そのまま何もせずに、すぐにデータ復元の作業を行えば、高い確率で元に戻せます。
ですが、すでに何度もSDメモリーカードに新しく別のファイルを上書き保存をしてしまった時は、
拡張子の痕跡が上書きされて、修復できる確率が下がってしまうため、ご注意ください。
ほか、スマートフォン(多機能型携帯電話)の電話会社のdocomoにて運営されていますおうちネットプレス 様での、
SDカードのデータは復元が可能!大切な写真や動画を再び見るための方法を3つ紹介 の解説も参考までに。
同様に、パソコン本体に移し替えたデータを間違えて消してしまった場合も、
ひとまずデータ復元の作業をするまでは、SSDやHDDをそれ以上は極力通電しないようにしてください。
専門業者のデータ復旧サービスで読み出ししてもらう解決方法
これらの重度の物理障害や論理障害が出ている時の解決方法として、最も確実で安全なのが、
やはり専門業者のデータ復旧サービスに依頼をして、SDカードのファイルを読み取ってもらうことです。
例えば専門の技術で、暗号化されたデータやフォーマット全消去したファイルの復元にも対応してもらえます。
またメモリーカードの内部に基板に大きな傷がついてしまったり、規格が割れてしまう、水没してしまう、
高熱や低温、強い磁気にさらされてしまうなど、物理的に破損して読み込みができなくなった場合には、
自力でスマートフォンで扱っていたデータを復旧するのはほぼ不可能です。
そのため、これらの状態になった場合には、専門の事業であるデータ復旧サービスセンターにSDカードを出して、
内部のメモリチップからの、失っていたファイルの取り出しの作業の依頼をされてみることをお薦めします。
物理障害のアクシデントに対応されたデータ復旧のサービスでは、埃を完全に遮断したクリーンルームで、
メモリチップの解析や故障した基板の一時的な交換により、
割れて破損したり経年劣化で壊れたSDカードからも、データの読み出しをすることができます。







