Thunderbirdで消去したメールのデータを復元するには?

電子メールクライアント(Mail user agent)のMozilla Thunderbird(モジラ・サンダーバード)で、
送信や受信をしているメールのデータを、間違えて消去してしまった時には、
どのようにすれば失ったファイルを復元することができる?という疑問について。

サンダーバードのメールデータが保存されたフォルダーの位置は?

まず、Mozilla Thunderbirdで送受信や下書き保存をした電子メールやアドレス帳のファイルは、
WindowsのデスクトップPCないしノートパソコンの場合、特に指定をしていなければ主に、
ファイルマネージャーのエクスプローラーで閲覧ができる、隠しフォルダーに保存されています。

Cドライブの、Documents and Settings→ユーザー名のフォルダー→\Application Data
→『Thunderbird』または 『Program Files』内の、作成されたフォルダーの位置に保管されます。

Windows11、10、8.1/8では、『C:→Users→ユーザー名→AppData→Roaming→Thunderbird
→Profiles→~.default→Mail→pop.~→Inbox』などの場所に、メールデータが保存されます。

もし、パソコンのハードディスクやSSDごと、誤ってサンダーバードのメールのデータを消去した時は、
それ以上は新しいファイルやソフトウェアのプログラムの上書き保存は控えて、
専門のデータリカバリーサービスにて、復元の作業をしてもらわれることを推奨します。



Thunderbirdのファイルをバックアップから引き出すには?

次に、【既存のプロファイルの移動とバックアップしたプロファイルの復元】の機能で、
外付けハードディスクやRAIDケースといった、別の補助記憶装置に時々コピーをしておけば、
そちらのバックアップから、いつでもすべてのデータを引き出すことができます。

テキストエディタの『profiles.ini』を開いて、操作の手順に従ってパスを書き換えて、
サンダーバードで送受信や下書き作成をしたメールや、連絡先のアドレス帳といったファイルを直してみましょう。

パソコンのゴミ箱ツールの機能から元に戻す

次に、サンダーバードにはマイクロソフトオフィスのアウトルックと同様に、
インターネットの契約先プロバイダーから提供されている、
電子メールアドレスを管理して使用する、便利な機能が多数搭載されています。

また、Mozillaで運営されている、Thunderbirdのヘルプなども参考までに。

しかし、Thunderbirdの予備のメールのファイルとフォルダーのコピーをし忘れていた場合には、
そのまま受信メールなどを削除するといったんゴミ箱ツールに移行されるので、そちらから復旧を行ってください。

またはディレクトリの容量が満杯になっていたり設定を変えていた場合は、データの表示が消えてしまいます。

その場合にも、まだ専用のユーティリティを使ったり、専門のサポートで復元できる見込みがあります。

サンダーバード・アンデリートで削除したMailをリカバリー

次に、Thunderbirdで中身を空にしたごみ箱やフォルダーからデータを引き出したい場合に、復元を行う手順について。

まず、データ復元ソフトのThunderbird Undelete(サンダーバード・アンデリート)といった、
Mail専用のデータのリカバリー用のプログラムがあります。

こちらを、Windowsのパソコンにインストール・セットアップします。

(Cドライブに保存したファイルを削除した場合は、直接インストールをすると拡張子の痕跡が消える可能性があるため、
 別のパソコンにセットアップして、そちらの、マシンに対象のHDDやSSDを増設して読み込みしてください。)

そして、Thunderbirdの設定しているドライブ上のフォルダーに、検出を掛けてみましょう。

HDDやSSDから検出ができた拡張子を修復する

続いて、スキャンの結果でHDDやSSDから検出ができた、元に戻したいメールや、
エクスポートしていたCSVの連絡先(記録用アドレス帳)のファイルなどが表示できれば、
そのままストレージから表示が消えていた拡張子の復元を実行します。

そして外付けハードディスクや外部のRAID、NAS、DVDディスクに、リカバリーができた拡張子を保存します。

また、Thunderbird(サンダーバード)のメールを復旧するには?といった総合的な疑問については、こちらのページにて。

しかし、取り戻したい対象のメールや住所録が含まれていなかったり、
文章などの一部分のデータが、完全な形で画面上に展開しない可能性もあります。

その際には、プロのデータレスキューサービスにて、修復の措置をしてもらうこともできます。



ゴミ箱から消去したファイルをデータ復元ソフトで復活させる

他に、より高性能なユーティリティーで、PCショップやオンラインショップで売っている、
ファイナルデータといったデータ復元ソフトウェアで、高い精度での復旧の作業も行うことができます。

例えば、Mozilla Application Suite(モジラアプリケーションスイート)のThunderbirdで、
主にゴミ箱から削除した電子メールやアドレス帳などのファイルを、後から一定の割合で復活させることができます。

(ソフトウェアのネットワーク版以外は、物理ドライブのみスキャンが可能なため、
 IMAPサーバなどの外部のコンピューターにあるディレクトリは、復元機能の対象外です。)

また、ごみ箱やUSBドライブの機器から、サンダーバードの設定アカウントで受信していたメールを消去して、
数カ月後などかなり時間がたっていると、データの足跡が上書きされていて直らない場合があります。

なので、最初は使用の体験版を使って、スキャンして復旧が可能かどうかを試してみるのもおすすめです。

データ復旧サービスでメッセージやアドレス帳を取り出してもらう

しかし、もしパソコンのハードディスクドライブや、外部にデータを保存した外付けHDDやメモリーカード自体が、
クラッシュによる物理的な破損や、時間経過による経年劣化で壊れていた場合は、
一般の個人では、ストレージにあるデータの読み出しができなくなります。

その際に、内部からThunderbirdのメールのメッセージやアドレス帳といったファイルを復帰したい時は、
物理障害に対応されているプロのデータ復旧サービスセンターの店舗にドライブを提出して、
内部からの拡張子の取り出しの作業で、直してもらわれることをおすすめします。