パソコンやサーバー、レコーダーといったコンピューターの機器に搭載された、
データ記録装置の「ハードディスクドライブ」（hard disk drive）は、
オペレーティングシステムやファイルなど、多くのデータを保管しています。
もしこのHDDが故障した際に新品に交換、またはもっと容量の大きな製品に換装をしたい、
という時に、自身でドライブベイからの取り換えをする作業を行うのにあまり自信がなく、
専門業者の人に代わりに引き出しと取り付けを行ってもらいたい、という場合に、
トラブル解決の作業で掛かる費用はどれくらいになる？という疑問について。
目次
HDDが故障して読み込めなくなる原因とは？
まず、デスクトップパソコンや外付けの装置などに搭載されたHDDが、
故障して読み込めなくなった時の主な原因について。
ハードディスクは長く稼働させていると、ヘッドクラッシュといった、
内部の回路が物理的に破損してしまう故障が出る確率が高くなります。
また、通電をしての稼働中にマシンを大きく動かしたり強い衝撃を受けると、
その振動による原因でパーツが壊れてしまうおそれもあります。
ほか、外部に設置してあるコントローラー（基板）が損傷しているという原因もあります。
または、アクセス上のエラーやマスターブートレコードの破損といった、
システム上の比較的軽度な不具合による原因で、データの読み込みができないケースもあります。
これらのトラブルが起きた時は、システム上の問題の場合は適切な修復を実行するか、
または破損したHDDを交換する、もしくは専門のサポートで作業の代行をしてもらうことができます。
大きな容量のハードディスクドライブに付け替えをする時は？
次に、もっと大きな容量のハードディスクドライブの製品に付け替えしたい、という場合の対処について。
まず、パソコンのドライブベイにあるHDDを取り換えしたい、
またはRAIDを設置するため、冗長化して配置を変更したい、という場合には、
ケースのふたを簡単に開けることができる製品であれば、換装や増設は大体が容易にできます。
しかし、通常の方法ではふたを開けることができない構造の製品だと、
一般の個人ユーザーでストレージを取り換えするのが難しくなっていきます。
固いケースのポータブルHDDやNASといった機材は、無理にカバーを外さないようにご注意ください。
メーカーのカスタマーサポートセンターに修理を注文する時の料金は？
次に、現在お使いのデスクトップパソコンやサーバー、レコーダーなどに内蔵された、
ハードディスクが急に壊れた、というトラブルが出た時の修理の対処について。
まず、まだ長期保証の期間内でしたらメーカー先のカスタマーサポートセンターに注文すると、
料金がかからずに交換による修理の作業をお願いできることが多いです。
しかし、保証期間内でもどのようないきさつで故障したかによっては、
修理の費用が数千円～２万円くらい掛かることもあります。
一方で、パソコン本体や外付けHDD、RAIDやNASのケースの方が故障していて、
先に内部のストレージに残っているファイルやフォルダーを取り出ししたい、という時は、
デジタルデータリカバリー様といった専門の復旧サービスで、読み込みをしてもらうこともできます。
郵送や持ち込み、出張訪問で交換の注文をする時の費用は？
次に、宅配便での郵送で換装の措置を頼む時には、別途に費用が数百円から千数百円くらいかかります。
持ち込みの場合は、受付の店舗の距離によって、交通費がある程度かかってきます。
また山地や離島からの持ち込みの際には、振動を防ぐため包装をよりしっかりと行ってください。
その際に新品のハードディスクを同時に購入したり、オペレーティングシステムのインストール、
といった作業を行ってもらう時は、数千円～１万円ほど費用が上乗せで掛かります。
また、日立製ハードディスクの故障をチェックする方法については、こちらのページにて。
出張による訪問で、自宅・自社までスタッフの方に来てもらう場合は、
パソコンなどの修理の出張サポートの分の、追加料金がかかることも多くあります。
古いパソコンのハードディスクが破損した時に直す際の金額は？
次に、古いデスクトップPCやノートパソコンのハードディスクが、
物理障害で故障した時の交換による修復について。
まず、ストレージはこのパーツがなければコンピューターが動かせない重要な装置であるため、
再度 使用するには、SSDまたはほかのHDDに交換しなければならなくなります。
その際、プライマリパーティションのHDDが破損した時は、
最新のオペレーティングシステムをインストールする作業が必要なこともあります。
また、性能が低いメモリやCPUも同時に交換をしなければ正常に使用できない可能性が高く、
そのパーツと交換をして直す分で、さらに修理の金額が高くなる場合があります。
ほか、DVDドライブが壊れた時に交換して修理する方法については、こちらのページにて。
ハードディスクを換装する作業のみをお願いする場合であれば、私設のパソコン修理サービス店で、
数千円～１万円くらいのコースで換装作業を持ち込みで注文する、という手段も大変便利です。
RAID（ディスクアレイ）のシステムを再構築してもらう時は？
次に、RAIDのシステムなど複雑な設備に変更してもらう時の費用について。
まず、ディスクアレイの再構築やデータの移し替え、OSのインストールし直しといった作業の量によっては、
RAIDは大容量になりやすいため、数万円ほど追加サポートの費用がかかる可能性もあります。
パソコンの内部のドライブベイや外部のRAIDケース、NASやサーバーなど、
それぞれの機材とそのハードディスクの最大容量によって、予算が大きく変わります。
また例として、パソコン修理・データ復旧 ケーズファクトリー 様での、
ハードディスク交換・HDD交換・パソコン修理を日本全国対応 の解説も参考までに。
また、システムやファイルが不具合を起こした「論理障害」の状態で
エラーを直してもらうだけで完了する時は、数千円くらいの料金で済むこともあります。
故障したHDDからデータを復旧してもらう際の値段は？
次に、HDDの回路が故障する物理障害が発生して、内部から開けなくなったデータを救出したい、
という時は、専門のデータ復旧サービスセンターで取り出しをしてもらうことができます。
その際には、数万円から数十万円の値段がかかることが多いです。
こちらも、読み出せなくなったハードディスクの最大容量によって、
データ復旧にかかる料金が大きく変わってきます。
またRAIDの場合は、データのサルベージにかかる費用が時に高めです。
ですが、ほとんどの場合はまだそのままファイルやフォルダーがHDDに残っていて、
プロのデータ救出のサポートによって、回収をしてもらうことができます。
