入力ミスで記憶領域から消去したデータを復元するには?

パソコンやサーバ、スマートフォン、タブレット端末などの、内部の記憶領域にあるデータを、
コンピューター上の入力ミスで、間違えて必要な分を消去した時に、
表示が消えて失ったファイルを復元するには、どのように実行すればいい?という疑問について。

データファイルを消去して失う入力ミスが出る原因とは?

まず、データファイルを補助記憶装置(オーグジリアリー・ストレージ)から、
キーボードやマウス、製品の操作ボタン、タップからの誤った操作などで、
から消去して失う入力ミスのトラブルが出てしまう主な原因について。

たとえば、パソコン本体に内蔵されたSSDやハードディスクのローカルディスクに作成した、
フォルダーの内部に保存したファイルの拡張子を、間違えて消去してしまうミスは、
誰でも時々してしまうトラブルです。

Windowsのエクスプローラーやダイアログボックスでは。通常は一度ごみ箱にファイルが移動するのですが、
Shiftキー&Deleteキーで消去すると、そのままディレクトリ全部での表示が消えてしまいます。

また記憶領域のボリュームにフォーマットをかけて初期化すると、同じくそのまま拡張子が消えます。

ほか、デジタルカメラやビデオカメラで撮影した写真画像や映像の動画のコマを消去するといった、
ごみ箱の機能がない電子機器でデータを削除した場合も、同じくすぐに表示がなくなってしまいます。

ですが、そのままなくなったファイルをあきらめてしまわれると、長い文書やCG、遠方で撮った写真のように、
再び同じものを作り直す手間がかかる、複雑なコンテンツも時にはあることでしょう。

セットアップしたアプリケーションソフトのプログラムも、もう一度入手するのに費用がかかる場合もあります。

そこで、削除されたデータを復元するには、パソコンの機能やアプリケーションソフト、
または専門の復旧サービスセンターへの注文、といった方法があります。



予備でバックアップした分からデータを復活させる方法の一例

次に、前に予備として手動または自動でバックアップした分からデータ復活を行う方法の一例です。

・ゴミ箱ツールのフォルダーの中身から、右クリックで「元に戻す」を実行するかコピーペーストをする。

・ソフトウェアでの「名前を付けて保存」の時に一緒に作られるBAKファイルを、元データの拡張子名に変更する。。

・Microsoft365のソフトの「ドキュメントの回復」などの機能で、自動生成されたファイルを使用する。

・フルバックアップソフトをセットしてコピーした、外部のデータ記憶装置から引き出す。

・Windowsの「ファイル履歴」やmacOSの「Time Machine」を用いた、PC設定での巻き戻しの機能を使う。

・アプリケーションソフトを立ち上げ直した時に一定確率で表示される、自動復元の機能を起動する。

・手動でSDカードやUSBメモリに予備のコピーをしていた分から、データを読み出す。

・ハードディスクやメモリーカードに残ったデータの痕跡から、復元のツールや復旧サービスで修復する。

また、誤って保存をキャンセルして破棄したデータは復元できる?という疑問については、こちらのページにて。

この他にも、各機材やオペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェアのプログラムによって、
搭載されている各種のファイルやプログラムの回復機能を使われてみてください。

記憶領域のファイルの自動バックアップ機能とは?

次に、データの記憶領域の一部または全部のファイルを自動でバックアップする機能について。

例えば、Windows11や10、8/8.1のオペレーティングシステムでは「ファイル履歴」、
macOSでは「TimeMachine」、Ubuntuでは「バックアップ」といったデータ保管の機能があります。

ほかに携帯電話では、契約されている電話会社のサービスで、
連絡帳や電子メールといったデータをバックアップするサポートが実施されています。

また、SONY(ソニー・エリクソン)といった各メーカーのスマートフォンやタブレット端末では、
クラウドストレージや電話帳・メールのバックアップサービスを使用して、
自動的に定期で更新されるバックアップの機能を設定しておくことで、
間違えて削除したファイルを、後から復元できます。

ですがもしバックアップができていなくて、ファイルが消えてから長く時間がたった時は、
プロのデータ修復のサポートを行われた事業にて、復元の措置をしてもらわれることを推奨します。



自動更新による差分の定期的なバックアップ

次に、上記の一例の中でもWindowsの「ファイル履歴」やMacの「Time Machine」といった機能は、
一滴時間おきに新しく保存された「差分」のバックアップを自動更新で行ってくれる便利なツールです。

インターネット上で使うレンタルサーバーでも、管理しているウェブサイトの全データを、
一日おきといった具合で定期的に、自動でバックアップをしてもらえる便利機能もあります。

また、定期的な間隔での更新でデータを保管する設定のものが多いため、
事前にご自身で予備データの更新保存間隔を設定し直すのも良いでしょう。

クラウドストレージのサービスからファイルを引き出し

次に、クラウドストレージのサービスに保存されたファイルの引き出しについて。

まず、パソコンやモバイル端末ではGoogleドライブやOneDrive、iCloudなどの、
クラウドストレージというデータの保管、共有用のシステムのサービスを、ネットワーク上で使用できます。

コンピューター上に作成した、各クラウド専用の特殊なフォルダーに保存したデータを、
インターネットに接続している時に、定期的に自動でウェブ上のファイルマネージャーに、
コピーによる転送をして、バックアップを取って後から引き出すことができます。

データ復元のアプリケーションソフトで修復する

次に、どこにも予備のファイルがなかった場合でも、また対象の補助記憶装置のセクタの記憶領域には、
以前に誤った操作で消したデータの痕跡が残っていることが多いです。

この痕跡データは、新しくストレージ内のボリュームにファイルやフォルダーを保存すると、
次第に上書きされて消えていくため、いったんは補助記憶装置の使用をお控えください。

痕跡のデータからの拾い上げを自身で行ってみるには、救出データ復元といった、
市販のデータ復元のアプリケーションソフトを使って修復する方法があります。

対象のストレージにドライブスキャンをかけて、JPEGやTXTといった拡張子が検出できましたら、
外付けHDDやRAIDケース、DVD-Rなどの装置にファイルを新たに保存する形で復元します。

そして正常に修復ができているか確認のためソフトウェアでファイルを開いて、復旧の作業は完了です。

ほか例として、アイ・オー・データ(I-O DATA) 様での、
長期間確実にデータを残す光ディスクアーカイブ:アーカイブとは? の解説も参考までに。

クラウドストレージの記憶領域など、保存された場所が特殊なディレクトリの場合は、
消去したファイルのドライブスキャンが非対応で実行できませんのでご注意ください。

プロのデータ復旧の専門業者の方で回復してもらう

一方で、データ復活のソフトウェアで保存したテキストに文字化け・文字抜けがあったり、
写真画像の数割が一色のベタ塗りで潰れていたりと、拡張子が破損した状態で修復されることもあります。

特に、パソコンやRAID、サーバといった大容量のSSDやHDDから大量のファイルを削除した時は、
何割かのデータがには検出できなかったり、プログラムが壊れた状態で保存される場合も多いです、

なるべく多くのファイルを消えた記憶領域からできるだけ元に戻したい、という時には、
やはりプロのデータ復旧の専門業者の方で、拡張子を復元してもらわれることをおすすめします。